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 症状報告(32) ― 突然の来客と東京女子医大への転院 2003年11月28日

 今日は(今先ほど)、また大変なことが起こった。夜、息子の太郎と、今週4回目の水炊きを食べていたら、突然、“ピンポーン”と1F玄関の来訪者を告げるベル音が鳴った。モニタに映った顔はなにやらご婦人の模様。5Fの岡村さん(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=140.124.9)かな、と思っていたら、息子が「オダさん、だって」。誰だろ? と言いながら私が出ると「先ほど学校(テラハウス)へ行ったらもう帰られたということで、病院のパンフレット、持ってきたんですけれど」とのこと。オダさん? どこかで聞いたな、と思って、「どうぞ、今開けます」。

 食事中だったが、8階のわがフロアでむかえた彼女は、2年前、テラハウスでパソコンの勉強をされていたオダさんだった(私は彼女が勉強されていたときにはほとんど面識がなかったが、テラハウスを卒業されてから一度学校に来られたときにお会いしたことがある程度)。その時から「芦田の毎日」の読者であることは知っていたが、家内の転院問題の記事(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=237.124.36)を読まれて、心配されたらしい。病院のパンフレットをわざわざ私の家まで持ってこられた。

 病院は赤坂の山王病院(http://www.sannoclc.or.jp/)。ご自身も気管支炎の治療でお通いになっていて、「受付から先生まで親切な方ばかり」とのこと。「神経内科もありますし、ご紹介しようと思って」。玄関でパンフレットだけをもらうわけにもいかず、「ちょっとお待ち下さい。今食事中ですから」と言って、「太郎、早く食べろ」と言いながら、残っている豆腐や水餃子を駆け込みで胃の中へ入れ、鍋からポン酢の瓶まで一気に片づけたが、まだ部屋が散らかっている。かれこれ7,8分かかったが、「どうぞ」と言っても、「ここで失礼します」と言われる。しかしそれでは水炊きで盛り上がっている食卓を片づけた意味がない。無理矢理にでも入ってもらうしかない。「どうぞ、どうぞ」、と入っていただき、家内の様子などを一通り説明させていただいた。

 「実は、知人の紹介(院長と理事長を知っている知人の紹介)で、東京女子医大(http://www.twmu.ac.jp/info-twmu/index.html)に転院予定です。まだ最終決定ではないのですが、多発性硬化症に詳しい医師がいたり、その研究体制もあり、患者の会(MSキャビンhttp://www.mscabin.org/)」でも推奨されている病院です。そこにお世話になろうかな、と思っています」

 「それは、よかったですね」。「でも、またそこも追い出されるかもしれませんから、山王病院、覚えておきますよ。有り難うございます。今日はお車で?」「いえ、いえ新宿から電車に乗ってきたんですよ」。「そりゃ大変でしたね。本当にスミマセン」。たしかに気管支炎のせいか、息苦しそう。余計に恐縮してしまった。「他人の奥さんを心配している場合じゃないじゃないですか」。「そうなんですよ。でも奥様がかわいそうで」。2,30分くらいのことだっただろうか、お茶を出す暇もなく、お帰りになった。

 パンフレットの中には、手紙が入っており(たぶん学校に置いてお帰りになるつもりだったのだろう)、次のように書かれていた。

 「お寒くなって参りました。昨年はテラハウスでお世話になり、有り難うございました。芦田の毎日を拝見しておりますが、転院のお話があり、ご心痛のことと存じます。奥様がどんなにか悲しくおつらいお気持ちでおられるかお察しいたします。専門の良い病院、医師に巡り会われますように願わずにはおられません。何か参考になればと思い、山王病院のパンフレットをお送りまします。5頁の鷲崎先生が神経内科の先生のようなので、多発性硬化症に関してご専門でおられるか教えてもらえるかもしれないと思って思い切って電話してみました。その結果、診察を受けて頂くのが一番いいのですが、まず電話をと思われるのでしたら、明日、土曜の11時半頃にお電話して見てください( … )」。

 なんとすでに連絡までして頂いている。そういったこともあって、(息も白くなるほど寒い中)わざわざ電車を乗り継いでここまで来られたのだ。なんという、有り難いことだ(「有り難い」とは存在することに難あり、つまりなかなか存在しないことを言う)。水炊きまでも中断して、満腹の状態でせっせと部屋を片づけた意味があったということだ。何としても、この転院を成功させねばならない。

 文中、ご報告したとおり、家内は12月後半には東京女子医大の神経内科に転院予定です。日赤の主治医・武田先生(神経内科部長)もこの転院を快諾され、武田先生はもちろんのこと、担当医の宮崎先生、後藤先生、三者の連名で「紹介状」を書いて下さるそうで(この世界は、これがないと受け入れ側が動けない)、またカルテ以外の三月からの経過書、検査結果、検査写真も貼付してくださるそうです。今日の日赤での最後の髄液検査も異常なし。4日にはまた日赤最後のMRI。12月8日に東京女子医大で初めての診察を受ける予定です。移動(広尾から新宿河田町まで)ができるまでに体力回復することが今の一番の課題です。

 どうもオダさん、それから、「芦田の毎日」の読者諸氏(誰が読んでいるのかわからないが、駆けつけてくれる読者が一人いたことだけはまたわかった)、ご心配をおかけして申し訳ありません。私は全く元気で、忙しさも全く変わらず、たまには家内みたいにずーっとベッドに寝ていたいと思ったりもしますが、それは不謹慎なことらしい。オダさん(や心配をおかけしている読者)のためにも家内は元気にならなければなりません。

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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