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 東芝REGZAの46ZH500が我が家にやってきた ― フルスペックハイビジョンはこんなにきれいだったのか(二枚の写真付き) 2008年06月10日

大騒ぎして買った東芝REGZAの46ZH500(http://www.toshiba.co.jp/product/tv/lineup/zh500/concept.html)の視聴レポート。ここ数日間の感想。

1)画質は間違いなく素晴らしい。ただし、緑色がプロジェクション画像のようにはきれいに出ない。しかしプロジェクター画像に比べて、圧倒的に〈黒〉がきれいに出る。こんな黒色(階調も含めて)を見たのは久しぶり(と言うか見たことがない)。

2)私は地デジチューナーでテレビを見たのが今回初めてだが(我ながら恥ずかしい)、これはとんでもなく素晴らしい。

世の中にこんな素晴らしいものがあるなんて…、というほどに驚きの画質だ。なぜいままで気付かなかったのか。

理由は簡単。BSハイビジョンがきれいなのは、わかっていたが、それでも同じ放送を比べてみるのは、(私の場合)紅白歌合戦くらい。だから紅白だけはいつも必ずBSハイビジョンで見、録画していた(D-VHSで)。地デジチューナーの場合は同じ放送がアナログチューナーと地デジとでそのまま比較できる。これがいけない(笑)。いちど地デジで見るとアナログチューナーの画質には戻る気が起きない。

そのうえ特に走査線1080本のフルHD画質(従来の放送は480本)は素晴らしい。解像度で言うとフルHDの解像度は1920(横)×1080(縦)。

通常のテレビ放送の解像度がパソコンのVGAとほぼ同じ640×480、DVDの解像度が720×480だから、一度フルハイビジョン出力でTV、映画を見たら、DVDの映画も見る気がなくなる。逆にどんなつまらないテレビ放送でもフルハイビジョン出力なら、画像の美しさに見とれて見る気が起こる。

以下が現在の放送メディアの解像度。

通常のテレビ 640×480
通常のDVD 720×480
HD-DVD&BlueRayDVDの解像度 1920×1080
従来のハイビジョン 1366×768(105万画素)
フルスペックハイビジョン 1920×1080(207万画素)


大概の出演者(司会者、タレント、女優さんなど)の肌は、この走査線1080本のHD画質(1920×1080)には耐えられない。吹き出物や化粧ののりまでもが手に取るようにわかる。フロアーの小さなゴミまでもが見える。セットの質感までもがわかる。

それに、あまりにも美しいのでテレビを付けているのが“もったいない”とまで思えてくる。おかげでこまめにスイッチを切るようになった。中身(コンテンツ)に関係なく、画像に引き込まれる、そんな感じか。

これは初期(昭和30年代中盤)のカラーテレビ受容に似ている。カラー放送初期のカラー番組はNHKのニュースか、アメリカのドラマしかカラーでなかったために無理矢理ニュースかアメリカドラマを見ようとしたが(新聞の番組欄にわざわざ「カラー」という表記があったくらいだ)、今はハイビジョン放送(HD)ばかりに関心が行く(コマーシャルの半分以上が未だなおSD画質だ)。特に地デジよりも解像度が更に高い&カメラも最高級なNHKのBSハイビジョンはすばらしい。やみつきになる。「メディアはメッセージ」と言ったマクルーハンの気持ちがよくわかる。

さらに、ニュースなどの取材カメラの解像度水準が細かにわかる。ハイビジョンカメラで取材しているのか、そうでないのかがすぐにわかる。これもつらい。安いカメラの汚い画像は見る気がなくなる。コマーシャルでもSD画像(走査線480本)のコンテンツはすぐにわかる。何でこんな印象の悪い汚い画像のコマーシャルを流すのだろう。コマーシャルクライアントの社長はこの画像を見たことがないのではないか。HD画質の放映とSD画質の放映とではどれくらいコストが違うのか気になってしまう。制作費は3割以上高いのかもしれない。それくらい違わないとありえないくらいに印象の悪いコマーシャルになっている。

3)内蔵HDDのレコーダーの画質も悪くはない。HD画質(1920×1080)の記録でもほとんど本放送と違いがわからない。4、5年前では考えられないことだ(VHSテープの水平解像度は300もなかったのだから隔世の感がある)。

内蔵HDDの利点を一つ見つけた。テレビリモコンについている「今すぐニュース」ボタンを押すと、直前のニュース(デフォルト設定ではNHKの全日定時ニュースの直前ニュース)を再生してくれる。これは便利だ。最近はレコーダーにこの機能が付いているものが多くなってきているが、レコーダーがテレビに内蔵されているとテレビチャンネルを押すようにして最新ニュースを簡単に見ることができる。

また市販のUSBハードディスクやLANハードディスク、またDTCP-IP対応サーバー(最大4テラバイト)を拡張接続できる端子を有しており、消したくない番組はそちらに移動して貯めることができる(MOVE機能)。だから内蔵容量が300GBでも特に困ることはない(ハイビジョン画質で録画すると1時間の番組で約10GBの容量を必要とするから300GBあっても30番組までの記録となる)。

もちろんこれらの拡張ディスクはそのまま内蔵ハードディスクのように使うこともできる。ただし、テレビを消してもなお常時これらの拡張HDD(内蔵型に比べてやはり音が大きい)を回し続ける気は貧乏性の私には起こらない。せいぜいのところ、半永久保存用(DVDに焼く一歩手前)の拡張HDDでしかない。それで充分。SONY VAIOの私の愛機VGX-XV80S(http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGX-XV80S/index.html)の8地デジ+BSチューナー(=8エンコーダー)版が搭載されたHDDレコーダーが出てくれば話は別だが(たぶん数年で出るだろうが)。

4)東芝は早くから(SONYと同様)、DLNA(http://www.dlna.org/jp/consumer/home)に力を入れてきた。

REGZAも対応しており、同じくDLNAに対応している先の私の愛機VGX-XV80S、あるいはもちろんのことRD-A1(http://www.ashida.info/blog/2006/12/rda1_1.html)をネットワーク経由で(REGZAのテレビリモコンで)操作できる。

最近は各社自社製のテレビとレコーダーについては、テレビリモコンですべて操作できるようになってはいるが(一種の囲い込み)、他社製では相性があって必ずしもうまくいかない。DLNAであれば、家電とパソコン(Windows Media Player 11以降、DLNAサーバーの機能を持つようになった)との垣根が消える。他社製品との垣根が消える(ただし現行大手製品では私の知る限り東芝&SONYだけ)。

要するに、DLNA対応であれば、自宅内のすべてのHDD内にある画像データ(動画、静止画、音楽など)をLAN経由(有線、無線)でテレビモニタに映し出すことができる。DLNAは家電をインターネットと融合させる試みの一つだ(と取りあえず言っておこう)。

5)全体の処理速度も気にならない。チャンネル切替は1秒強。番組表で約3秒。違う時間帯への移動は2秒弱。違う日時への移動は3秒前後。いずれも気にならない速度だ。この番組表から予約画面への移動と予約操作は1秒以内(というか瞬時)。RD-A1(http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/hddvd/rd-a1/index.html)のとんでもない遅さ(と少ない情報量)からは考えられない速さだ。とても同じメーカーの製品とは思えない。やはりHD-DVD事業部はその意味でも異常だったのか(悲)。

6)REGZAのリモコンの特長(http://www.toshiba.co.jp/product/tv/feature/function01/func56.html)は、BS放送のチャンネルも地デジのチャンネルも独立して付いていること。これはPANASONIC(VIERA)やSONY(=BRAVIA)のリモコンにはないREGZAリモコンの大きな特長。直接押すことができるため、BS放送が身近になる。全体に操作系もよく整理されている。なによりもレコーダー内蔵のために「再生」ボタンがそのまま押せるのがいい。

チャンネルボタンを押すようにして、「再生ボタン」を押すと、(録画メニュー画面を開くまでもなく)間近で見た録画ソースをすぐさま再生しはじめる。要するに、BS放送、地デジ放送、HDD記録をワンタッチで選択できる。また、(もちろんのことだが)DLNAで繋がった録画機のすべても、この「再生ボタン」や「早送り」「巻き戻し」ボタンで操作できる。多機能リモコンがいらないくらいに便利なリモコンだ。

500リモコンfunc56_p1img01.jpg
これがREGZAリモコン(46ZH500用のREGZA最新リモコン)。昔の東芝のリモコンは最悪だったが、最近はそうでもないらしい。これ一つですべてのAV機器が操作できる。上の「2画面」ボタンで別チャンネルが同時に見られる。その隣が「今すぐニュース」ボタン。その右端が「ブロードバンド」ボタン。これを押せばインターネットが利用できる。USBキーボードを使えば、ミクシィ(MIXI)くらいはこれで充分利用できる。一番下の真ん中が「録画リスト」ボタン。このボタンを押すと録画一覧が出てくる(外付けHDDの一覧もこれでOK)。その右隣が、「ミニ番組表」。「ミニ」とは別に「番組表」ボタンはあるが(中央部のダイヤル)、この「ミニ」はテレビ画面を見ながら、下部20%位の位置に現在の番組表を出してくれるボタン。これも重宝する。REGZAリモコンの中でもこのZHリモコンは最強。たぶん、現在のテレビリモコンの中でも最強だと思う。


7)小さな事だが、番組表から予約操作に至までのプロセスがかなり快適。特に番組表のデザインは秀逸。シンプルだが、上品。特にフルスペックハイビジョン画質にふさわしい文字出力だ。小さい文字だが、全ての文字がぎざぎざなしにキレイに見える。これを見てしまうと(http://www.ashida.info/blog/2006/12/post_182.html)の番組表の文字の汚さは見てられない。

制作IMG_0355.JPG

小さな文字の細部がつぶれずにきちんと出るというのがフルハイビジョンの特長。息子の初テロップ出演もきれいに出ている(苦笑)。


8)最後に、欠点を二つ。
一つ目。あらたに強化されたバスレフスピーカー(http://www.toshiba.co.jp/product/tv/feature/function01/func65.html)は、特に音楽を聴く場合にはまだまだ不自然な低音しか出せない。中域とのつながり具合がよくない。

二つ目。テレビフレームが旧製品のつや消しのブラックから、カーボン調の光沢フレームになった。やはり室内の照明を反射してしまう。画面への集中感を殺いでしまう。テレビは家具ではない。家具でもあると言いたいのならば、まずはテレビを見るという機能を充分に充たしてからでないと説得力を持たない。フレームを光らせるなんて、「おまかせドンピシャ高画質」(http://www.toshiba.co.jp/product/tv/feature/function01/func50.html)などと言いながら、何のために画質を(ここまで美しく)追い込んだのかわからない。自殺行為だ。

●参照(4年前に書いた私の薄型大画面テレビについての記事)→http://www.ashida.info/blog/2004/12/hamaenco_4_116.html


(Version 5.0)

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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