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 東芝RD-A1の高画質、高音質は本当か ― パイオニア専用機との戦い(大きな写真三枚付き) 2006年12月31日

今日は例の東芝RD-A1(http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/hddvd/rd-a1/index.html)が来る日。

予定通り、10:00くらいに着いた。見たくもない。

もはや買ったこと自体の後悔はなかったが、配線を含めた設置を考えただけでもぞっとする。

まず真っ先に散髪をして、年内にやることをすべて済ませなければ(まだ年賀状を書いていないが)、とてもやる気が起こらない。例の散髪屋(http://www.ashida.info/blog/2001/11/post_24.html)に電話をしたが、「二人待ちの状態」「空いたら電話します」とのこと。

そこでRD-A1は箱のまま玄関に置いて(またぐことも出来ないくらいに大きい)、早速モニタ(プロジェクションテレビ)をリビングの壁から1メートルくらい離し、DVDプレイヤー、D-VHSレコーダー、HDDレコーダー、AVコントロールアンプ、AVパワーアンプなどをラックの中から取りだしこんがらがった配線類を外すことを、作業第一弾としてとりかかった(写真1番目)。

これが11:30~12:30。食事をしたあと、散髪屋から電話がかかり、中断。帰ってきたのが14:00。

そこから20:00まで、寸暇も惜しんで休むこともなくもくもくと作業をやり続ける。

こういう作業にはマスクと掃除機がつきもの。配線にほど細かいごみがたまるものはない。普段見もしないテレビの後ろ側にもたくさんごみがたまっている。身をよじらせながら、ごほんごほんとせき込みながらの作業。腰も痛くなる。たぶん喘息持ちにはこの作業はできない。

さらに今回の作業で気づいたことがある。私は52才。5年ほど前から老眼がきつい。小さな文字がみえない。懐中電灯なしには配線が出来なくなっている。INPUT、OUTPUTさえ間違えそうになっている。照度が低いとL、Rの白と赤の色さえ識別できないときがある。それに文字や色だけではなく、S端子の上下が判別できない。端子の中が見えない。配線を自分でやるのはもはやこれが最後か。しかしこんなたくさんの機器を接続するのは電気屋でも請け負わないだろう。

複数の機器の接続をキレイに行うためには、一つずつ累積的につないでいくと必ず破綻する。ラックの棚にも上下(の仕切り板)があるし、左右(の仕切り板)が存在している。

5、6本程度のケーブルであれば、それぞれのケーブルの交差が上か、下かは問題にならないが、何本も重なってくると遠回りになることが増えてくる。一から前後左右を仕切り直さなくてはならない。全体が配線し終わらない限り(そのイメージをたたき込まない限り)、全配線の“最適値"が得られない。高次の連立方程式を解くようなものだ。

余裕をもって行うにはケーブルを長くするしかないが、そうすると信号が劣化する。出来る限り短い方がいい。短いケーブルで5台、6台の機器をキレイに配線するには、同時に一挙に配線しなければうまくいかない。まさに構造主義的な〈構造〉を意識しなければならない(写真2番目)。

これがなかなかうまくいかない。

それに一台一台が重い。動かすだけでも大変だが、下手な動かし方をすると配線が抜ける。動作確認した意味が一気に崩壊する。そのためには、全体を同時に(=構造的に)動かす必要がある。これは、それでなくても長時間の配線作業で腰の痛みが慢性化しているのに、きつい、きつい。

終わったのが20:00。もくもくと連続6時間。午前中の1時間を入れて7時間の仕事だ(写真三番目が完成写真)。

できあがった時には確かに達成感があるが、“よろこび”と言うよりは「やれやれ」感が強い。

一つ失敗があった。VAIO VGX-XV80S(http://www.jp.sonystyle.com/Product/Vaio/Xv/xv.html)の上に VICTORのD-VHS:HM-DH30000(http://review.ascii24.com/db/review/ce/d-vhs/2001/07/18/627594-000.html)を乗せようとしたが(直接機器を乗せるのは本当は厳禁なのだが)、2ミリほど高さが足りない。入らない。スペーサーを取ろうとしたが取れない。

17:00くらいの出来事だ。ガーンと暗くなった。D-VHSのハイビジョン画像テープも60本くらいは持っている(もちろん紅白歌合戦のものもある)。それが再生できなくなる。でもしようがない。

しかし高さが9センチしかないVAIO VGX-XV80Sだけでは、ラックの中が様にならない。そこで売却決定していたパイオニアのDVDプレイヤー:DV-S747A(http://pioneer.jp/press/release277-j.html)を残すことにした(このことがあとで大変なことになる)。

VAIO VGX-XV80Sの上に、DV-S747Aというのは結局以前と同じ風景だったから収まりはよかった。

大きな失敗というのはそれくらいだが、こういった機材の更新は必ず、新旧の機材に少しばかりの傷が付く。天板くらいならまだしもフロント面だとかなり暗くなる。その傷で、音や画像が悪くなったのではないかと根拠もなく暗くなる。ちょうどドロで汚れた車が速く走れないような錯覚に陥るのと似ている。

今回もVAIO VGX-XV80Sのフロントの角が傷ついた。しようがない(こっそりと油性マジックを塗っておいた)。引っ越しでタンスの角が傷つくのと同じことだ。

さて、肝心の東芝RD-A1の第一印象。

比較対象は、ちょうど今回の更新でも行き残ったパイオニアのプレイヤー専用機DV-S747A。これはもう発売されて5年経つが、当時は絶賛されたプレイヤーだ。

試したのは、拓郎の2005年ライブDVD(http://astore.amazon.co.jp/ashidanomaini-22/detail/B000EAV9TM/249-8758333-4048346)。

画像も音も、5年前の専用機には勝っていた。ほっとしたが、まあまあ、という感じか。

今度はCDで、純粋オーディオ的なチェック。

最初に聞いたのは、バッハのバイオリン協奏曲第一番(ホグウッド&シュレーダー)。これはパイオニアのDV-S747Aの方が透明感がある。RD-A1は音が太い。好みの問題か。

どうも決着が付かないので、絢香の「三日月」。これは圧倒的にパイオニアのDV-S747Aの勝ち。家内も一緒に隣で聞いていたが、お互い暗ーくなって沈んでしまった。「やっぱりパイオニアはエラーイ… 東芝は所詮、家電屋だもんな。専用機には勝てないのか…」と言ってはみたもののショック。

パイオニアのDV-S747Aはやはり素晴らしい。5年前でも立派なものだ。

私が東芝RD-A1を買う最大の動機にしていた画像回路、音声回路の超高級デバイスも、結局のところ、音作り、絵作りの段階で大きく失敗して充分に活かし切れていない。絵作りはパイオニアや往年のビクターの方がはるかにうまいかもしれない。

しかし、そんなにも私はこの買い物を悲観していない。ちょうど松任谷由実の韓国歌手たちのライブをNHKBSでやっていたが(これを紅白でやるべきだというくらいに良かったが)、それは拓郎のライブのDVD画像には比べようのない鮮明さだった。音も圧倒していた。40インチを超えるとDVDスペックでは画像は耐えられない。ライブのDVDを高いお金を出して買うくらいなら、BSハイビジョンをフルスペックで録画してHD-DVDに録画した方がはるかに価値がある。

現に明日の大晦日のお昼からは例の拓郎の2006年つま恋コンサートのハイビジョン放映が予定されている。私はこのライブのDVD(http://www.amazon.co.jp/Forever-Young-Concert-%E3%81%8B%E3%81%90%E3%82%84%E5%A7%AB-%E5%90%89%E7%94%B0%E6%8B%93%E9%83%8E/dp/B000JGEX8A/sr=1-1/qid=1167495260/ref=sr_1_1/249-8758333-4048346?ie=UTF8&s=dvd)を1万円近く出して買ったが、RD-A1であれば、それよりもはるかに安価にしかもはるかに高画質、高音質でDVD(HD-DVD)に記録することができる。

結局、HD-DVDやブルーレイは、DVDの画質を一気に嫌気にさせてしまう破壊力を持っている。レーザーディスクをDVDが一気に駆逐したように、HD-DVDも旧来のDVDを一気に駆逐するだろう。

それはハイビジョンを見慣れている人がDVDに魅力を感じないことからも容易に推測できる。ハイビジョンは一度見慣れてしまうと他のメディアの画像を見られないほどに破壊的な美しさ(と美しい音)を有している。

明日・大晦日はつま恋コンサートと紅白歌合戦のハイビジョン映像を東芝RD-A1で撮りまくり、HD-DVDに落としてみたい。そこにしか東芝RD-A1の強みはない。

パイオニアDV-S747Aショックから立ち直るためには、ハイビジョンで押しまくるしかない。悲しいかな…。パイオニアの超度級ブルーレイ録画機をじっと待って買うべきだったのだろうか(でも経営難にあがくパイオニアがそんなものを作るとも思えない…)。


配線(1)010374.jpg
壁との間を確保するだけでも大変。最近のオーディオ機器は電話線やLANケーブルまでも必要とするからさらに大変。


配線(2)R0010376.jpg

ケーブルは短いほどよいが、短いと設置作業が大変になる。L、Rのオーディオケーブルが貧弱、というなかれ。これはあくまでも試聴用の暫定配線。


完成0010378.jpg
約7時間をかけて設置完了。見事におさまったが、5年前の製品パイオニアDV-S747A(上段左上)にこれほどまでに苦しめられるとは、誰が予想しただろうか。

※追伸:ところでこんなのんきで平和なことをやっている間にフセインが絞首刑で死刑となり殺害された。フセインの政治は決して褒められたものではないが、彼はイラクを中東諸国の中でもっとも非宗教的な国家にしようとしていた。その意味ではイラクは(中東諸国の中では)もっとも近代的な国家だったと言ってもいい。アメリカがフセインなきあと、もっとも宗教的なイランに当惑しているのはバカなアメリカらしい悲喜劇だ。フセインに合掌…。

(Version 4.0)


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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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ともあれ、今夜の「世界一速い 紅白歌合戦速報」期待していますよ。

投稿者 ま さ ひ ろ : 2006年12月31日 10:29
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