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 家内の症状報告(107) ― なぜMS=T細胞自己免疫疾患という俗論が広まったのか、未だに分からない 2008年02月25日

未だにわからないことがある。ベータフェロン使用の前提となっているMS=T細胞自己免疫疾患という俗説のことだ。106番のPさんの再生医療論(http://www.ashida.info/blog/2008/02/post_269.html#more)の展開の中にも次のような1990年のMayo、Lennonの優れた発見の記述がある。ふたたびPさんに質問してみよう。再生医療の議論はもう少し後回しにしたい。

>1990年1月のAnnals of Neurology誌には同じくMayoのLennonらが、「脊髄を免疫してできた血清のうち、髄鞘再生に寄与したのは免疫グロブリンである」ことを報告しました。つまり、脊髄の何らかの蛋白に反応する抗体(=免疫グロブリン:液性免疫の主要な構成成分)が、「悪者」というより、「髄鞘再生に寄与する味方」であると報告した訳です。

ここはやはり気になりました。よくわからないのですが、1990年にすでに、免疫グロブリン「悪者」論=液性免疫「悪者」論が議論されていたにもかかわらず(この「悪者」論はPさんの議論の流れそのものでないこと、むしろその反対であることは充分に理解した上で)、なぜ「MSはT細胞性自己免疫疾患である」という俗論が広がったのですか。

1990年と言えば、「海外でのベタフェロン大規模治験結果」(Neurology誌/1993 年4月)の発表のさらに以前です。MS=T細胞自己免疫説の起源はいったいどこにあるのですか? MayoのLennonたちは、1993年ベータフェロンの治験結果、あるいは2005年2月の日本人達の治験結果をどう考えていたのでしょうか。

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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