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 国産掃除機メーカーは反省すべきだ ― フィルター主義掃除機からの脱却はいつの日か 2007年12月24日

考えたくもないが、年末の大掃除が近づいてきた。

自慢ではないが、私は、掃除機批評については一家言持っている。昨日も『日経トレンディ』(特集:新製品完全テスト)を書店で立ち読みしていたら、掃除機を取り上げていた。

これを読んでいると、やはり掃除機メーカー(特に国産メーカー)は主婦達をバカにしすぎている。

何度も言っているが、フィルターに依存したサイクロン掃除機は「サイクロン」ではない。

サイクロン掃除機は、サイクロンによって、空気(吸引風)とゴミとをほとんど完全に分離する掃除機を言う。「サイクロン掃除機」というからには、フィルターにゴミが付着してはいけない。フィルター掃除の必要な「サイクロン掃除機」は「サイクロン掃除機」ではない。

日立も東芝もシャープも松下も三洋も、フィルター掃除不要の新製品「サイクロン掃除機」を昨年来出し続けているが、これらの“新製品”は、どれもこれもフィルターにゴミがつまらなくなり、ゴミと吸引風を完全に分離するようになったのではなく、ゴミ除去を掃除機の方で“自動的に”行うようになったにすぎない。依然としてサイクロンではなく、主婦の手間を機械の方でやるようになっただけのこと。フィルターの目詰まりは以前と同じように起きている。

この目詰まり除去、ゴミ除去の不毛さは、これらの機能が掃除が終わってから働くようになっていることだ。掃除が終わるとフィルターが自動振動して付着したゴミを振り落とすようになっている。肝心の掃除の最中のフィルターの目詰まりには全く役立たない。依然として、フィルターに依存した掃除機は(紙パック方式であれ、国産サイクロン方式であれ)、掃除中に吸引力が低下し続け、また排気口から微細粉塵をまき散らしているのである。目詰まりがあるということは、そこで詰まることなく掃除機の外部に微細粉塵が吹き出ているということだから。

フィルター依存の掃除機は、大きなゴミを吸って、フィルターから逃れる微細粉塵を吐いていることをくり返しているだけ、ということだ。要するに掃除しながら、身体に悪い微細粉塵をまき散らしているということ。これでは掃除機ではない。

しかも腹が立つのは、各メーカー、これらのフィルター自動清掃機能をつけたことによって掃除機の値段が8万円前後の高い製品になってしまった。自らの不毛な技術に高い値段を付けてしまっている。

今回の『日経トレンディ』(特集:新製品完全テスト)の記事でも、そのことが再度確認される記事が目立った。

日経のテストで0.5ミクロンの微細粉塵を補足した率は各社以下の通り(吸気と排気に含まれるチリの量を同時に計測。吸ったチリをどれだけ取り除くことが出来るかを計測。)

●シャープパワーサイクロンEC-VX2(http://www.sharp.co.jp/products/living/cleaner/prod04/ecvx2d/f_ecvx2d.html) 
粉塵除去率 73.9%

●三洋エアシスSC-XD1(http://www.e-life-sanyo.com/products/sc/SC-XD1_N/index.html) 
粉塵除去率 84.6%

●松下MC-P7000JX(http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=MC-P7000JX) 
粉塵除去率 30%

●東芝タイフーンロボ VC-105XP(http://www.toshiba.co.jp/living/cleaners/vc_105xp/
粉塵除去率 41.9%

●日立ロボットサイクロン RS1 CV-RS1(http://kadenfan.hitachi.co.jp/clean/lineup/cvrs1/feature/01/index.html
粉塵除去率 99.6%

それそれのキャッチコピーは以下の通り。

シャープは「電気の力で0.3μm以上の微細じんをほぼ100%カット。排気がクリーン」。

三洋は「空気までお掃除する 空間清浄サイクロン」。

松下は「お掃除しながら、空気までキレイ。吸い込んだハウスダストを残さない」。

東芝は「微細塵を約99.9%キャッチ! クリーンな排気を上方に排出する!上質クリーン排気設計」。

日立は「ハウスダスト・最近・ウイルスを逃さずきれい。補じん率99.999%」。

日立以外は大嘘つきだと言える。ところで日立はなぜフィルターサイクロン型であるにもかかわらず排気がキレイなのか。

それは吸引力を犠牲にして、フィルターを強化しているからだ。「新品の状態でも吸引力が弱い」と日経テストではレポートされている。

逆に排気が汚れている松下や東芝の製品は吸引力評価が高い。「1ヶ月分のゴミを吸った後も、綿や小麦粉を強力に吸い取った」(松下)、「1ヶ月分使った後も吸引力の低下はほとんど見られない」(東芝)とのこと(いずれも日経のテストレポート)。

要するに国産掃除機はサイクロン型であれ、紙パック型であれ、排気をキレイにしようとすると(フィルターを強化するため)吸引力を犠牲にせざるを得ず、吸引力を強化すると(フィルターからチリがこぼれて)排気が汚れてしまう。

フィルターの手前でゴミを分離しないから、そういった矛盾に悩まされ続けることになる。これはサイクロン型でも紙パック方式でも同じこと。

私がダイソンが好きなのは、この矛盾をとりあえず解決しているからだ。ダイソン(http://www.dyson.co.jp/range/range_overview.asp?model=DC22&sinavtype=menu)は、このテストでは、粉塵除去率は93.4%。日立に次いでの成績。しかも「吸引力の低下は見られなかった」と報告されている。

ダイソンは、サイクロン構造自体で吸引風と微細粉塵をほとんど完全に分離する。だからフィルターに依存しない(そこが除去率の良い日立と違うところ)。フィルターの手前で粉塵はほとんど無くなっている。フィルターは存在しているが、7年に一回の清掃で済む。東芝などは「10年に一回」と言っているが、それは掃除機自体が毎回フィルターを振動させて自己清掃しているにもかかわらず、「10年に一回」は掃除しなければならないと理解すべきだ。ダイソンの場合は、掃除機が何もしないでも7年に一回で済む。フィルターの手前でサイクロンがゴミと風とを分離しているからだ。

「排気がクリーン」「フィルターのお手入れ不要」という言葉にだまされてはいけない。国産掃除機を買うなら、2,3万円の紙パック掃除機で充分だ。ダイソン(http://www.dyson.co.jp/range/range_overview.asp?model=DC12-PLUS&sinavtype=menu)は「高い」「重い」「大きい」とよく言われるが、先の国産掃除機のどれよりも安く、軽く、小さい。

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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感想欄

こんにちは。ミクシィでお世話になっております。

この記事ですが勝手ではありますがTB(トラックバック)させていただきました。

ダイソン、快適です。どうもありがとうございました。

投稿者 miyata : 2008年01月24日 11:12
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