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 設計教育の手法(経験談) 2005年09月29日

u先生と芦田校長のやり取りを拝見して、書き込むをしました。私は7年間、建築系専門学校で教鞭を取り、その間に、2級建築士2次試験(製図試験)を含めて、設計製図の授業を、通算4200時間(2800コマ、1コマ90分)の授業を受け持ってきました。

その中で、授業中にいかに、緊張感のある授業と、課題の提出率100%を最低限度のラインとして行ってきました。課題も提出させるだけでなく、一定のCHECK項目をクリアーしてない場合は、再提出を課せていました。その授業の手法は、やはりu先生が行われていた「個別指導」を取り入れていました。これは、設計の授業には必要不可欠なものです。しかし、そのやり方が問題です。

「個別指導」を受けていない学生をいかに、緊張感を持たせ、課題制作に集中させておくことです。つまり、遊ばせない、眠らせない、お喋りをさせない。この3つの「させない」を重視していました。

また、私の在籍していた学校は、経費削減のため、設計製図の授業で、学生42名に対して、教員は1名でした。

そこで、下記のような工夫を取り入れました。

個別指導をする位置を、教室の中央に持っていき、声が教室全体に響くようにする。 また、周りの学生にも見学させ、質問を投げかける。 ここで、見学させる学生の選択が重要です。

配布教材の工夫。10枚の配布プリントを作るには、その10倍の100枚のプリントから取捨選択し、圧縮をかけなければなりません。この時間がかなりかかります。でも、最初の1年でこれをきちんと作成しておけば、あとは、改正版を作っていくだけなので、割と楽です。

教室全体にある種の緊張感を持たせる。これは、4月に授業が開始されて、最初の2ヶ月で決ってしまいます。この2ヶ月間で、この先生は遊べないぞ、サボれないぞと植え付けておく。?授業目的をハッキリさせ、実務との関係をはっきり認識させる。授業開始の15分から20分で、これをはっきりと理解させる事ですね。

ですから、設計製図を教える先生は、本当に実務にも精通しておかなければなりません。

感じてこと、思ったことを、書いてみましたが、御意見のある方は、よろしくお願いします。私は現在、ある事情で、教育現場を離れ、建設業界に戻っています。また、機会がありましたら、登場したいと思います。

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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