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 小田和正のDVDが一日早く届いた。 2005年05月25日

予告していた小田和正のDVDが今日24日に届いた(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=1046)。

発売日の一日前だ。さすがに予約しただけのことはある。しかし週のまだ半ばにも達しない私にはこれをじっくりと見聞くことができない。もう夏が近づいて来るというのに、忙しさは増すばかり。今日も家に着いたのが22:00過ぎ。朝の8時から学校にいるから、家に帰らない方がゆっくりするくらいだ。忙しい年度末と年初の行事を越えても休める感じがしない。このDVDをゆっくり見るのは土日までお預け。でも疲れて自宅に帰ってきた、そのダイニングテーブルの上にこういったDVDが届いているのは、何よりものビタミン剤だ。包装を解くのは家内の数少ない仕事(闘病中の家内でもそれくらいは出来る)。そこまでされたら、1曲か2曲は聴くしかない。

もう一度『神田川』を聞いたが、これはやはり秀逸だった。オフコースは、当時かぐや姫のコンサートの“前座”だったらしい。当時は無名のオフコースにとって、全盛のかぐや姫の前座をつとめることは大変だったろう。

「次は最後の曲です」と前座のオフコースが告げると(かぐや姫を待つ)会場からは拍手が起こったとのこと。前座をつとめて自宅に帰ると小田の母が「今日はどうだった?」と必ず心配げに聞く。心配させまいと「普通」と答える小田。その風景がありありと浮かぶ(若い頃からそして今でも母親に迷惑をかけている私にはその感じがよくわかった)。

そんな中、前座のコンサート会場でイヤと言うほど聞かされたのがこの『神田川』だったらしい(このDVDにはそんなエピソードがあふれている)。人は、対極にあるものこそその本質が一番よく見える。そんなふうに『神田川』を小田は歌い上げる(同じように別の意味で小田の対極にある吉田拓郎の『人生を語らず』もこんな歌い方があったのかと思うくらいになかなかのものだった)。

「赤い手ぬぐい」。「小さな石けん」が「カタカタ鳴ったり」するかと思うと突然「窓の下には神田川」と脈絡なしに飛ぶ。この「窓の下には神田川」への突然の飛躍がこの歌が決して「四畳半フォーク」にとどまらない歌の価値を形成している、という小田の解釈。なかなかのものだ。

ただし、今日はじめて聞いた『明日に架ける橋』は聞けたものではなかった。英語の歌は小田にはまだまだ歌えない。日本人の歌手が英語の歌を歌えない最大の要因の一つは、英語では一音節にすぎない音をわざわざ二音節にして歌おうとするからだ。

しかしいずれにしてもこのDVD(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/detail/-/dvd/B00092QSPK/reviews/ref=ed_er_dp_1_1/249-6112208-1121165)は、40才から50才半ばの人たちにとっては、是非見聞いてもらいたい作品だ。井上陽水の『心もよう』、泉谷しげるの『春夏秋冬』も本人たちが歌う以外の歌唱としてはこのDVDの小田のものがサイコーの出来でしたよ。それに音楽思想の同質な財津和夫(チューリップ)と小田との『心の旅』も美しい友情に満ちて心温まる『心の旅』でした。今もこれを書きながら見聞いていますが、もう土日に回すしかありません。皆さんもぜひ聞いてみてください。

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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