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 症状報告(18)補遺 ― 人生を語ってはいけない 2003年06月19日

だから、シナトラの『マイウエイ』や谷村新司の『昴』をカラオケで歌う人はすでに死んでいるし(たぶん仕事がうまくいっていないか、自分の現在の社会的地位に満足しているかのどちらか)、シナトラにとって『マイウエイ』は単なる老害。谷村新司は単に人気に溺れたにすぎない。吉田拓郎が『いまだ人生を語らず』(アルバム名)を歌うときには、「いまだ」が付いているからだめだ。いつか語るつもりなのだから、むしろ人生にこだわっているのは拓郎自身なのである。つまり拓郎は、若い勢いでそう歌ったにすぎない。最近大病を患った拓郎は、「俺はもうだめなのかな」とベッドの上で泣き続けたらしい。彼は「人生」にふけっているのである。元気になってももう彼は終わっている。

投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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