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 金融政策と現在の不況とは何の関係もない。 2003年03月04日

今日、自宅に帰ったら(23:00前でしたが)、「はんちゃん」ではなくて、「落合」さんが新たに参戦してきました。もうこうなったら、誰でもかかってこいという感じです。

78. Re^9: あしたの経済学 落合 2003/03/03 (月) 13:57

まあまあ、おふたりとも・・・

経済政策をめぐる論争は専門家の中でもけんけんがくがく状態で、結局、何を選択しても反対論者からの批判は絶えないに決まってます。

例えばインフレターゲット論者の中でも、その方法となるとかなり個人差があり一枚岩ではありません。

私の印象では、竹中さんは日和見的インフレターゲティング派で、本人自身の確固たる信念は今ひとつのような気がします。

また私自身はインフレターゲティングをもしやるのであれば有効な実現手段は深尾光洋氏が主張する現預金課税による実質マイナス金利の実現以外にありえないと思っています。

一般のマネタリストの言っているような単なるマネーサプライの増大やETF購入程度では国債バブルを増殖するだけで逆効果リスクが極めて大きいと思います。

また、それ以前に、本当に問題なのはデフレではなく不景気です。

昨今の経済論争には、不景気を隠すために故意にデフレをクローズアップしようとするような風潮を感じます。

余談ですが、私が最近読んだ本の中での一押しは水野和夫氏の「100年デフレ」という本です。これからはデフレが常態だという前提で物事を考えないと時代の変化の中で日本は沈没する、といったような内容です。

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79. Re^10: あしたの経済学 ashida 2003/03/03 (月) 23:44

バカを言ってはいけません。あなたが言うような意味で、この不況は金融論(銀行や日銀)の問題(まして預貯金のあり方の問題)ではまったくありません。個人消費も設備投資もそもそも需要がないのだから、金融問題ではないのです。ではなぜ、金融論が前面化するのか。理由は簡単。それはいくら議論しても政治問題化しないからです(票にならない)。日銀派なんて大蔵族の一部にしか存在しないからです。日銀や銀行が世の中を動かすなんて、ジャーナリズム(テレビ、新聞・週刊誌、“インテリ”)が世の中を動かすと思いこんでいるのと同じくらいにくだらない経済学なのです。

政治問題化しない経済論は、何の役にも立ちません。なぜか。政治こそがお金の使い道を考えているからです。したがって省庁の利権の渦に紛れて、何一つ効果的な公共投資ができない。現在の不況論のほとんどは政治問題であって、経済学の問題ではないのです。

問題はお金の流通ではなく、何にお金を使うのか(つまり消費の問題)なのです。個人も企業も史上最低の低金利でもお金を使わない。これだけが問題なのです。お金を使う人がいないのだから、政府が個人や企業に代わってお金を使うしかない。しかしここが利権構造に蝕まれていて効果的な国家投資ができない。面倒くさい〈使う〉ことの議論(政治論)を避けようとすると金融論とにわか経済学者が出てくる。これが現在の不況論の構図です。

あなたの言う水野和夫(http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/45/g_mizuno.htm)は、単に完全雇用を想定したイノベーション派の議論を繰り返しているだけです。こんなところで「一押し」するような本ではありません。

投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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