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 華原朋美はやっぱりすごい。 2002年09月21日

 今日は、『The夜もヒッパレ』(日テレ)が最終回。華原朋美が「Can You Celebrate?」(安室奈美恵) を知念里奈と一緒に歌っていた。華原朋美は、小室の歌を歌うときだけは、やはり誰にも負けない歌唱力を持っている。さすがの知念里奈のうまさもトモちゃんの歌の個性には負けていた。自分を捨てた男の歌をすがすがしく(目一杯心を込めて、かつ朗らかに)歌い上げるトモちゃんを見ているとなぜか涙が出てしまう。息が詰まってしまう。

 知念里奈がこの番組で歌った歌で一番良かったのは、最近の、宇多田ヒカルの「桜ドロップス」。これは最高だった。宇多田より良かったかもしれない。歌手が別の歌い手の歌を歌うときは、元の歌手より上手に歌えるくらいの覚悟が必要だ。その鍵を握るのは、歌の解釈だ。大概の(「うまい」と言われている)歌手は技術でこなそうとするが、歌は技術では歌えない。

 それにしても尾崎紀世彦はなぜあそこまで歌がへたなのか(ミスチルの「イノセントワールド」を歌ったが、台無しだった)。ちょっとくらい息を抜いたり、抑えたりすることができたからといって歌が歌えると思ったら大間違いだ。そんなテクニックより、トモちゃんの高い音を出すときのパワーの方がはるかに優れている。小室の歌への(小室へのではなく)絶大な信頼が、トモちゃんの小室の歌への解釈を支えている。もはや盛りを30年以上前に超えた尾崎には、歌を解釈する力が逆立ちしても残っていない。何を歌っても、(和田アキ子と同じように)同じ歌を歌っているように聞こえるのはそのためだ。歌手は歌を歌うのであって自分を歌ってはいけない。

投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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