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 八木哲郎さん(「知的生産の技術」研究会会長)・祝スピーチ_2013年8月7日出版記念パーティー(於・日本外国特派員協会) 2013年08月09日

●八木哲郎さん(「知的生産の技術」研究会会長) の祝スピーチ

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http://www.ustream.tv/recorded/36969901/highlight/395021

(会場での八木哲郎さんの紹介)
八木哲郎先生は、「知的生産の技術」研究会(http://www.tiken.org/)を長い間導いてこられた先生です。著者の芦田宏直氏とは、15年来のご関係で、八木先生と芦田氏がコラボして開催された著名人講座は30講座以上。その中には、寺島実郎、西和彦、紀田順一郎、村松増美、養老孟司、藤原正彦などそうそうたる著名人の講座が含まれています。その中で、芦田宏直氏ご自身が、講座を開設されたのが、今回の御著書の中核となる第九章「機能主義とメディアの現在」でした。この論考は、2010年12月13日虎ノ門の商工会館で開催された「知的生産の技術」研究会講演が元になっております。文字興しは八木会長ご自身がなされました。まさに、この新刊『努力する人間になってはいけない ― 学校と仕事と社会の新人論』は、八木会長なしには生まれなかったものです。では、八木会長、祝スピーチをよろしくお願いします。


 さきほど紹介をいただきました、「知的生産の技術研究会」の会長の八木と申します。

芦田さん、この度は大変素晴らしいご本をお書きになりまして、大変おめでとうございます。僕もまだ読んでいませんけれども、私が「機能主義とメディアの現在」のテープ起こしをしたときは、全くわからなかったですね、どういう本になるのか、私自身も意味がわからないけれども、まあ(文字起こしは)機械的にって言いますかね、どうしてもわからない部分がありました(笑)。

えー私と芦田さんとの出会いは、おそらく八年くらい前ですかね、九年くらい前でした。私どもは「知研」(知的生産の技術研究会)って言いまして、40年、偉い先生を呼んできて、それで普通の人からポケットマネーをいただいて、講演会をやるってことを40年やってきたんですけど、ただ、だんだん都心でやりますと交際費っていいますか、会場費がべらぼうに高くなって、四万円とか五万円とか言い出しまして、会場に困っていたんですよ。その時にですね、天の声が届いたんですね。それが東中野のテラハウスにいる芦田さんからなんです。

テラハウスというのは東京・中野にある東京工科専門学校(現在は東京工科自動車大学校)といって若い人のエンジニアの学校なんですけどね。そこでもって「知研」がセミナーをやってくれるんだったらば、学校の学生もそれに参加して、会場はただで貸してあげますと。講演のギャラも半分は負担しましょうと、ものすごくいい条件を出して頂いたんですね。

私はもう喜んで都心の会場は諦めて東中野に本拠をかまえました。それ以来、七年か八年、そこでもって非常にいい講演ができました。これはまさに芦田さんのお陰です。ただですね、だんだんはじまっていくと、工科専門学校の学生が半分くらい参加するといっても、だんだん少なくなって、だいたい十人とか六人とか、こっちの方がやたらに多くて、芦田さんに悪いなあと思っていたんですね。それでも芦田さんは何にも言わなかったんです。なんで言わなかったか。会場は立派な会場です。それもただです。それでうちの方で、かなりいい講師を呼んできて、やると、講演費が折半になりますから非常に助かったんですね。ただし、工科専門学校の学生さんはあんまり、ほとんどだんだん来なくなって最後は三四人しか来なくなったので(笑)、だから、おそらく芦田さんも困っちゃってですね、これは見直しが必要なんじゃないかと、誰かが、部下がもし相談を言ってきたらば、芦田さんは、いやそんなことは絶対にできんと言っただろうと思いますけれども、なぜ芦田さんはそういうことを黙っていたかと言いますとですね、それは一言です。芦田さんは哲学者だったんですね。

ですからもう哲学者っていうのは、もうそういうことはあんまり関係ないって言いますかね。私も「知研」で40年間、色んな講師を選んでまいりました。おそらく五、六百人になると思いますけれども、この中でですね、天才的な人と秀才的な人の二つに分かれますが、秀才的な人はですね、だいたい面白くないんですよ。で、非常に少ないけれども天才的な人がいます。私どもの会は非常に少ないこの天才的な人のお陰でこう今までやってこれたんですね。

で、芦田さんは、断固として、天才的な方でした。そのお陰で、我々は、八年間か九年間、「知研」の活動を続けることができたんですね。芦田先生、どうも本当にありがとうございます。この本はおそらく出たらば、書評がダーッと出るだろうと思うんです。まあ本当にこうちょっと世の中を変える要素があるんじゃないかと思います。ということでこの本は大変意義のある本かと思いまして、簡単ですけど私の話を終わらせていただきます。ありがとうございました。(2013年8月7日)

※当日の記念パーティー全体の様子のまとめはここにあります→http://togetter.com/li/545497

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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