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 【第五版】『闇の子供たち』という映画を観てしまった ― 妻夫木聡が良かったが、何といっても圧巻は桑田佳祐の『現代東京奇譚』、そしてなぜか三田寛子の『初恋』を見つけてしまった 2009年10月08日

なんだか訳のわからない映画を夜中に見せられた(見せられたと言うよりは見てしまった)。『闇の子供たち』(http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id329992/)という日本映画。梁石日原作の小説を映画化したもので、タイで横行する幼児売春、人身売買、生きたままの幼児臓器移植という、とても映画には馴染まないテーマを扱ったもの。

映画も監督も脚本も三流だったが、脇役の妻夫木聡がいい味を出していた。それ以外には特に印象に残らずに終わろうとしていたが、最後のシーンで流れてきた映画主題歌が、「ひょっとして桑田(桑田佳祐)?」という衝撃。(私にとっては)あまりにも久しぶりの桑田で、最後までわからずじまいだったが、どう考えても桑田のメロディー。最後の映画のスーパーで

主題歌「現代東京奇譚」
作詞・作曲・編曲:桑田佳祐
弦・管編曲:斎藤ネコ

と出るのを確認。ポーズボタンで停止して確認。編曲も斎藤ネコだから悪くはない。

映画用に暗くした夜中のリビングで巻き戻して3回も聴いてしまった。

久しぶりに聴く桑田のしっとりとした曲調、さすがにいいですねぇ。TSUNAMIは若い者が年寄りぶって歌ったり聴いたりする分、耐えられませんでしたが、この曲はいいですねぇ。詞が通俗的に過ぎる箇所もいくつかあるけれど、まだまだ聴けます。買うしかない。

そこでiTunesで「現代東京奇譚」を検索したら、Lisa、Tear of Love (現代東京奇譚)"Darling" LISA Sings Keisuke Kuwata、としか出てこない。色々検索してみたが、iTunesでは桑田佳祐の楽曲は「オルゴール」しか出てこない(笑)。

でもとりあえず、LISAでもなんでも「現代東京奇譚」は「現代東京奇譚」。200円でダウンロードしたが、もともとの楽曲がいい分、これもなかなか聴ける。LISAも良く歌いこなしている。

しかしこれでは我慢できない。今度はYouTube。ありました、ありました。桑田佳祐も詞も出て来ませんが曲の全部が収録されています。

これはどう考えても今年の年末のカラオケ曲ベストワンでしょう(少し遅いか)。
そんなこと考えていると、同じようなことを考えている連中がいて、自宅(かどこか)で勝手に歌い込んでいる人がいました。67点くらいでしょうか。まあ、我慢して聴いてやって下さい。歌よりはこのカットアングルがいいですねぇ。↓




次には、調子に乗ってカラオケで歌い込んでいる人がいました。52点くらいでしょうか。この人は、詞を追っているだけで、先ほどの人のようには歌の解釈ができていません(先ほどの人は少しは歌の意味がわかっている)。詞を見ながら歌うことの弊害が出ています。歌唱が邪魔ですが、ここには歌詞が付いています。みなさんも練習してみましょう。↓



最後のこの人は、歌い慣れているのか下手ではないが、しかし歌詞を眼で追っている分、歌が〈流れ〉になっていて、歌の〈像〉にまで結実していない。歌の意味に届いていない。65点くらいでしょうか。↓




しかし、こうしてこの(酔っぱらい達と)「現代東京奇譚」を聴いていても「闇の子供たち」という映画の主題歌としての「現代東京奇譚」が胸に響いてきます。この連中は「闇の子供たち」を観たのでしょうか。たぶん観てないからこんな歌い方しかできないのでしょう。私には、この主題歌のために「闇の子供たち」という映画があったような気がします。それは映画を貶めるためというよりは、映画と主題歌とのテーマが共鳴するようなある瞬間が心に響いてくるからです。桑田が偉いと言うべきか、監督が偉いと言うべきか。

かつて江藤淳は、新しい引用のない批評は意味がないと言ったことがありましたが、ここではこの歌を「引用」した監督の阪本順治を褒めておくことにしましょう(実際は、この映画のために桑田が書き下ろしたのが「現代東京奇譚」だという話もある)。

同じような心象は、リチャードギア&エドワードノートン『真実の行方』(http://www.youtube.com/watch?v=A9i0Z9X7lrU)の主題歌、Dulce Pontesが見事に歌い上げる "Cancao do Mar" を聴いたときにもありました。この歌も暗いリビングでスクリーンに投射されるラストシーンと共に聞き入ったときには衝撃的でした。

映画もそんなに悪くはなかったが、ラストシーンでこの歌が流れてきたときには、映画全体の印象がすっかり変わってしまうほどに切なくなってきて、その変化が映画監督の最後の一撃であるようなメッセージ性の高いものだった。この種の主題歌はこの歌を聴き終えてこそ映画が終わるというようにして構成されている。まるでこの歌を観客に聴かせるために映画があったかのようにして。

だから、3人のカラオケマンたちも、まずは『闇の子供たち』という映画を観てから「現代東京奇譚」を歌いましょう。見ていたら、そんな歌い方はしないはずです。歌は意味(Bedeutung)で歌うものです。私は早速今日から年末に向けて練習します。今日「現代東京奇譚」を含む『ダーリン』(http://www.amazon.co.jp/ダーリン-桑田佳祐/dp/B000XQG09G/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1254934145&sr=8-1)が自宅に届きます。ただし桑田佳祐のアルバムは全て録音がサイテーなので全くCDには期待していませんが。


【YouTube深夜の番外編】-------------------------------------------
ところでいい年して夜中にYouTube画像を散策していたら、とんでもない秘蔵ビデオを見つけてしましました。

私がカバーソング史上最も素晴らしいと思っている三田寛子の『初恋』です(誰も知らないでしょ)。村下孝蔵の『初恋』のカバーバージョンですが、これはもう20年前(30年前?)以上のビデオではないでしょうか。私が三田寛子の『初恋』を初めて聴いたのはTBSの深夜の歌番組だったかと思いますが、斬新な『初恋』解釈に圧倒されたのを覚えています。歌そのものは全く下手で音痴ですらありますが、しかしよくもまあ村下孝蔵にしか歌えないと思われた『初恋』を自分ふうに咀嚼して見事に歌いきっている三田寛子に感激したのを覚えています。それが今ビデオで聴けるなんてYouTubeさまさまです。CDはもちろん持っていましたが、「振り子細工のこころ」のジェスチャーを観て再び感激しています(笑)。


カバーバージョンと言えば、石川ひとみ『まちぶせ』の元祖版三木聖子『まちぶせ』を聴いたことはありますか。三木聖子の『まちぶせ』の方が(歌が下手な分)はるかに切ないでしょ。我々の世代は、石川ひとみの『まちぶせ』を認める気は全く起こりません(笑)。


ついでにもう一曲。柏原芳恵の『ハローグッバイ』の元祖版アグネスチャンの『ハローグッバイ』。アグネスの『ハローグッバイ』を聴いている私の世代だと、柏原芳恵の『ハローグッバイ』は売春婦が歌っているとしか思えない(笑)。

なお、最近のカバーバージョンで優れているのは、

宇多田ヒカル『I love you』(BOHEMIAN SUMMER 2000)
http://www.youtube.com/watch?v=3rn3E0T20Ro

ユーミン & 桜井和寿『ダンデライオン ― 遅咲きのタンポポ』
http://www.youtube.com/watch?v=ur8NTSJ5Rdk

美空ひばり『夢芝居』(ミュージックフェアー・フジテレビ)
http://www.youtube.com/watch?v=z8soWeAmGMA

小田和正『ひこうき雲』(クリスマスコンサート)
http://www.youtube.com/watch?v=AVee8OIfhsc

いきものがかり&小田和正『SAKURA』(クリスマスコンサート)
http://www.youtube.com/watch?v=-A_xMvij6VE
※ちなみに私はこの歌に衝撃を受けてこんな記事を書いたことがある→http://www.ashida.info/blog/2009/03/post_336.html

稲垣潤一&小柳ゆき『悲しみがとまらない』(男と女 -TWO HEARTS TWO VOICES)
http://www.youtube.com/watch?v=_ylzy2vvfbI

稲垣潤一 & 露崎春女『あの日にかえりたい』(男と女 -TWO HEARTS TWO VOICES)
http://www.youtube.com/watch?v=EvoOR15nwJI

高橋真梨子『ロビンソン』(No Reason ~オトコゴコロ~)
http://www.youtube.com/watch?v=RYbfSH5cH10

杏里『Goodbye Day』(tears of anri 2)
http://mp3.zing.vn/mp3/nghe-bai-hat/Goodbye-Day-Anri.IWZE8IEI.html
※ところで杏里には「砂浜」http://www.youtube.com/watch?v=c3m23TOcBNc、「夏の月」http://www.youtube.com/watch?v=AvQWC4bQUVUという秀作があるのをご存じですか。

以上、まとまりのない今回の記事でした。でも忙しいこんな深夜にでもここまで音楽を楽しめたのは「現代東京奇譚」のおかげです。桑田から杏里まで来てしまいました。わが三田寛子をお忘れなく(苦笑)。→「にほんブログ村」

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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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