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 GOOGLEリーダーは楽しい ― 1000の記事を10分で読めるRSSは楽しい。 2007年11月29日

GOOGLEが秋から新しいサービスを開始した。GOOGLEリーダー(www.google.co.jp/reader/)だ。

これを利用すれば、RSS(http://ja.wikipedia.org/wiki/RSS)に対応したサイトの記事は(一度登録すると)いちいちそのサイトを開くまでもなく、更新のそのつど自動的に手元に記事が集まってくる。

たとえば、お気に入りのブログがあって、そのブログがRSSに対応していれば(私の『芦田の毎日』 http://www.ashida.info/blog/ はもちろんのことほとんどのブログサイトはRSS対応だが)、一度GOOGLEリーダーに登録すると、いちいちそのサイトを開かなくても新しい記事が書かれる度にリーダーに記事タイトルや本文の一部が書き込まれる。

お気に入りに登録している場合だと、クリックしてサイトを開くたびに、なんだまだ新しい記事が書かれていないのか…と失望をくり返すことになるが、リーダーに登録しておくとそんな無駄な手数と失望は不必要になる。リーダーに記事が登録されない限り、新しい記事はまだ書かれていない、と判断できるからだ。

この種の便利さは、ブログのような更新性の高いサイトはもちろんのこと、人気の高いインプレスのWATCHサイト(http://www.watch.impress.co.jp/)のようなネット日刊誌の類などを利用する場合にもありがたい。もちろん各種の新聞サイトもRSS対応となっているので、新聞社サイトも登録しておけば、いちいちサイトをのぞきに行く必要はなくなる。

要するに、RSSリーダーは「プッシュ」型でも「プル」型でもない両者の中間のような情報収集なのだ。

私は、ここ数日で、約100前後のRSSサイトをGOOGLEリーダーに取り込んだが、快適だ。

約100前後の中には、新聞社の記事情報はもちろん、各種業界紙(誌)、書評誌、雑誌情報(およびネット雑誌情報)、ブログ、コラム、新刊情報、映画情報、商品情報などが含まれるが、中には「帝国データバンク大型倒産速報」などの変わり種や、Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8)の中の言葉を任意に毎回10語ずつ届けてくれるRSSサイトもある。

100のRSSサイトで毎回、毎日更新される情報は1000以上の数に上るが、読むべき記事は10個あるかないかだ。私は、この新着情報の判別を毎朝、シェーバーでひげを剃る10分~12分の間にやっている。1000くらいの記事なら10分前後で終わる。

昔ならば、大社長が秘書を雇って切り抜き作業をやらせて何時間もかかっていた仕事が、朝のひげそり時間の間に終わる。なんということか。

それに、GOOGLEリーダーは、自分が選んだ記事を公開することも出来る。私は先週からAshida’s NEWS (http://www.google.com/reader/shared/07345837526963288969)として公開している。

今回、この「Ashida’s NEWS」 を「今日のニュース」として、BLOG『芦田の毎日』のトップメニュー(グローバルメニュー)の中に新設しました。ニュースチェックの一助にして下さい。毎日2,3回は更新していくつもりです。

RSSという技術は、WEB2.0と言われるインターネット利用の新段階を象徴する技術だ。WEBの初期段階は、1人の孤立した個人が世界大のインターネット情報に主体的に立ち向かうという段階だった。

これはよほど強大な主体、よほど知的な主体でなければインターネット情報を駆使することができない。世界大の情報の海に自ら飛び込んで泳ぎ切らなければならないからだ。溺れる者ばかりが相次いだ。

RSSは、自ら飛び込まなくても、向こうからやってくるということだ。リンクを辿るという主体的な行為が受動的に自動化されている。

この受動性は、むしろ便利と同じ意味。検索というのは、人間が“主体的”にやるものではないとうのがWEB2.0の基本思想。

サイトを「お気に入り」に入れるだけでも、インターネット利用は格段に利用しやすくなったが、「お気に入り」サイトのほとんどがRSS化されていけば(実際そうなるだろう)、そのリーダー登録で読む行為は(半分は)自動化される。

この自動性は、「レコメンデーション」機能が11月末に付加されることによって、さらに本格化した(http://www.atmarkit.co.jp/news/200711/30/google.html)。

この「レコメンデーション」機能というのは、同じようなRSSサイトを登録しているユーザーの記事やリーダーユーザーの検索キーワード情報を元にGOOGLEリーダー自身が“自動的に”類縁記事を紹介してくれるというもの。ユーザーの無意識を集団的な規模で組織化した記事検索が可能になっている。

1000にも渡る雑誌や記事を(無意識の「レコメンデーション」とともに)10分で判別できる状態になるとき、いったい、何が起こっているのか。

私は、WEB2.0の象徴的な段階は、RSSとSNS(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9)だと考えているが、その意味については今週末にまとめてみたい(今ここでまとめはじめると頭がかっかして眠れそうにない)。

それまでに皆さんは、とりあえず、GOOGLEリーダー(www.google.co.jp/reader/)を使っておいて下さい。これまでにもたくさんのリーダーはありましたが、GOOGLEリーダーは結構使いやすいですよ。それに「レコメンデーション」機能はGOOGLEならではのものです。→にほんブログ村

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感想欄

・芦田さんの同ブログ内容と被りますが、小生も下記のように考えていました。長文で恐縮ですが、投稿させていただきます。


◆◆Yoshiyuki脳内思考◆◆

・web2.0は、「発信、共有」の劇的な実現ハードル低下、コスト低下の時代だった。これは、ブログ、SNSに代表される。

・web2.0の結果、Net上で生成される情報量は、幾何級数的に増加した。個人の可処分時間で処理出来る情報量を遥かに越えている。見たい、知りたい...だが、情報をさばき切れない。

・大きく成り過ぎた情報流通量の中で、今後は、FLOW情報を如何に短時間で効率よくシャワーのように消費し、そして、大切な情報のみに如何に個の貴重な時間を割り振るのかが、ライフスタイル上重要になってくる。

・よって、個人がイチイチ操作せずとも、日々消費する情報は
  ・automaticに
  ・コンパクトに
  ・一気読みが出来る閲覧性(操作性)の良さで
  ・一箇所に集約
 されていることが重要になる。

・上記を全て具現化できるSolutionとして、Feed/RSSという仕組みが着目される。

・従来のポータルサイトや個々のwebサイトは、顧客が訪問してくれるのを待つ「店舗型」だとすれば、Feed/RSSは顧客の目の前まで商品をdeliveryする「宅配型、通販型」と云える。

・それぞれに良さがあるので、どちらかがどちらかを駆逐することは無い。顧客がニーズに合わせて、使い分けるだけだ。

・但し、顧客の流れ、顧客の行動導線は確実に変わる。
・双方の利点を理解し、双方を上手く組み合わせて、顧客価値最大とするアイデアとサービスが重要となる。

・更に、FLOW情報は速報性、即時性を求められる場合が多いだろう。そのような情報は、ケータイのようなmobilityに優れた端末で見るのが極めて自然な流れである。

・よって、
  ・FLOW情報 =Feed/RSS ==> ケータイ
  ・STOCK情報 =HTML ==> PC
 というような使い分け、住み分けが自然発生的に行われると予測する。

・こうなれば、ポータルサイトの巨人:Yahooもその位置づけや価値が変わってくる。 主にSTOCK情報の検索がメインであるGoogleにも影響があるだろう。

・速報性、携帯性、情報CHECKの時短を求めるユーザー意向と、Feed/RSS、そしてケータイが組み合わさった時、従来のwebビジネス構造にイノベーションが起きるだろう。


<市場動向>
 ・主だったwebサイト、及びブログサイトなどは、既にRSS配信を提供済み。配信内容面での品質には、バラツキがある。

 ・RSS配信目的、配信対象、配信usecaseが明確になるに従い、配信情報の品質面も変化、向上することと思われる。

 ・但し、RSS配信をベースとした、ユーザー課金サービスモデルは、まだ見られない。

 >>>>上記の面では、Feed/RSSの配信は各サイト共に試行錯誤の段階だと思われる。

 ・ユーザー課金の仕組みが確立し、且つ情報携帯性に優れたケータイと組み合わせることで、「お金になるRSS配信」を実現できると予想する。

投稿者 Yoshiyuki : 2008年01月30日 10:52

>Yoshiyukiさん

私は「STOCK」情報はもはや情報でないと考えます。すべてが、「FLOW」化されるのではないか。時間が刻まれないような情報は情報ではない、と。

たとえば、百科事典のすべての項目の中から(あるいは自分が前もって指定した好きな、必要な分野から)、任意に毎日5項目ずつ、今日は「この情報をお届けします」というように「STOCK」情報を「FLOW」する、ということがあってもいい。いつのまにか、百科事典をすべて読んでいた、ということがあってもいい。

これが、WEB2.0ではないでしょうか。

投稿者 ashida : 2008年01月30日 13:18
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