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 タイヤの交換、心の交換、心の幸せ 2007年03月17日

昨日は、卒業式(http://www.ashida.info/blog/2007/03/post_193.html)。原稿ができたのが朝。ずーっと緊張していたが、終わってからも原稿の整理で、学校を出たのが21:30。学生も何人か、飲みに行きましょうと誘ってくれたが断念した。

帰りにガソリンスタンドへ寄ったら、「右リアのタイヤがへたっていますよ」といやな指摘。「釘拾ったのかな」「空気漏れかな」と私。「ちょっと点検しましょう」。「御願い」。

調べてもらったが、異常がない。でも空気圧は1キロまでに減っている。普通は3キロ前後なくてはいけない。これはおかしい。でも何度みてもらってもくぎは発見できない。

「とりあえず、空気を入れておきましょう」「御願いします、明日ディーラーで見てもらうよ」とその場を収めたが、いやな気分。急に車を動かすのがイヤになる。ガソリンスタンドの店員は「タイヤ買うのだったら、安くしましょ」なんていやなことを親切そうに言ってくれる(この一言が…)。

今日は式辞あけの休みでゆっくり寝ていたいと思ったのに、朝からディーラーへ車を持ち込み点検。

「何も異常ないですね。釘拾いの跡もありません」と同じことを言う。「せっかく朝早く起きて持ってきたのに、そんなことしか言えないの。空気内圧が1キロになっているのだから空気漏れに決まっているじゃない?」「精密な点検だったら、タイヤ専門店へ行かないと無理ですね」。「近くにありますか?」 「『成城タイヤ』が世田ヶ谷通り沿いにありますが」。

放っておくわけにはいかない。タイヤは車の影の主役。エンジンが良くてもタイヤに不安があれば車を動かす気になれない。

『成城タイヤ』(http://www.e-tire.co.jp/menu/menupage.htm)は、三本杉陸橋交差点から世田ヶ谷通り西2キロくらいのところにある。

見せようとしたら、いきなり「お客さん、もうタイヤ替えた方がいいよ」の一言。「直しても直ぐに交換だよ」とも。「やっぱり。もう5年も乗ってるからね」。「安くなるの。ニコルのディーラーでは工賃込みの218000円だったけど。それより安くなるなら考えてもいい」。「ちょっと待っててください」。しかし、ここまでは交換する気はなかった。ディーラーからは5年車検の時(昨年12月)もうすぐ交換ですよとは言われていたが、式辞の日の帰りにたまたま寄ったガソリンスタンドが機会で、タイヤ交換。これはどう考えても“突然の出費”だ(式辞の言葉で言えば、買いたくないものの出費)。気分的に乗れない。

しばらくすると、「無理ですね。安くしても238000円です」。

「タイヤ専門店が何でディーラーの価格に負けるのよ」

「いや、無理ですよ。工賃込みですよね。その価格」

「そうですよ」

「無理ですね」

「他のタイヤはどうなの」

「ピレリーがありますけど。変わらないですよ、そんなに価格は」

「でもピレリーは減りが早いでしょ」

「そうですね。ミシュランの方がもちはいいです」

「だよね。このミシュランのパイロットスポーツ、いいタイヤだよね。持ちもいいし、音もそんなにうるさくないし、剛性感もあるし。いいタイヤですよね」

「今のはパイロットスポーツPS2というバージョンになっていますけどね。ピレリーよりはいいと思いますよ」

「ダメなの? 値段」

「無理ですね」

「値段が合わないのなら、点検して修理してよ。せっかく来たんだから」

しぶしぶ、タイヤを外してチェックしてくれた。40歳前後の良さそうな人だが、タイヤってあまり利益が出ないのかな、と思ったりもしていた。

しばらくして「お客さん、パンク修理の跡から漏れていますよ」。「そうですか。そういえば一度修理したことがあったな」。泡をタイヤに塗った、その跡から小泡がぷくぷくと出ているのがよく見えた。

私はこのとき、ディーラー(世田ヶ谷の代理ディーラー)は何もしていないことに実は腹が立っていた。タイヤを外して泡を塗ることのどこが「厳密なチェック」なのか。こんなことくらい「タイヤ専門店」でなくてもできるではないか、と。

「もういちど修理するのは意味がないか」

「これくらいだったら、川崎のニコルまでは充分持ちますよ」

「いやー今日なんか行く気ないよ。川崎までなんか。そもそもタイヤを替える気なんかなかったんだから。替えるのなら、ここで替えるしかない。せっかく来たんだから安くしてくれればいいじゃない。本当に218000円でできないの? 僕だってタイヤ替える気で来たんじゃないんだから、大変なんだよ」

「ちょっと待ってください」

その気になったのかな。でもその気になられるのもいやだな。なんだか年末のRD-A1(http://www.ashida.info/blog/2006/12/rda1.html)買い物騒動のような状態になってきた。

(この間約5分)「お客さん、220000円(税込み)でどうですか。これが限界」。

「そんなにタイヤって儲からないのか。もういいややりましょう」

「ありがとうございます」

「時間は?」

「30分くらいで」

「わかりました」

暗い。またRD-A1購入の時の気分だ。タイヤは大切だが、エンジンを替えるほどの差はない。カーオーディを買い換えるときの楽しさもない。靴を履き替えたときほどの楽しさもない。式辞の言葉で言えば「光熱費」の地味さと変わらない。昨日卒業式であんなことをはなしたものだから、仕返しのように“タイヤ交換”という地味な出費(いわば車の生活費のようなもの)を私自身が試されている。つらい。

替えたタイヤは、ミシュランパイロットスポーツPS2(http://www.michelin.co.jp/tires/pc/pilot_sport_ps2/index.html

前輪:245/35 ZR 19
後輪:275/30 ZR 19

このタイヤはいいタイヤだが、あえて難点をいえば、トレッドパターン(タイヤの溝の形)が地味すぎるということ(http://www.michelin.co.jp/tires/pc/pilot_sport_ps2/photo.html)。トレッドパターンはピレリーが一番恰好がいい。後ろから見るとほれぼれする。

交換が終わって、車を出すときに、担当者が「いい車だからお客さん飛ばしそうだけど、ダメですよ。最初は新タイヤは滑りますから。しばらくならしてください」なんてことを言う。

憎いね、最後に車を褒めてくれるなんて。そういえば、最初に車を持ち込んだときには、5人くらいいるスタッフが、ジロジロとみながら車を取り囲んでいたのを思い出した。

「いい車」と言ってくれただけで、「220000円」、我慢しよう。それを今回の結論としましょう。もう自己満足するしかない。

早速世田ヶ谷通りを戻っていったが、やはり少し感じが違う。引き締まった感じだ。もちろん飛ばせないから全体的には分からないが、乗り味はやっぱりミシュランパイロットスポーツの感じ。でもタイヤを替えた車の感じをそんなふうに思いながら一人で乗るのはむなしい。「いいね。新しいタイヤは」なんて言いながら美しい女性が隣にいる、なんてサイコーだが、誰もいない(まして家内は入院中!?)。昨日の式辞の原稿が助手席に散らばっているくらいだ。

ユーミンの歌で「きみのために替えたタイヤと心は、試せなくなったけれど」(「WONDERERS」)という一節を思い出した。彼女とドライブを楽しもうと思ってタイヤを交換したのに、もうその彼女はいない… という悲しい歌だ(ちなみに昨日の卒業式のバックミュージックは私のリクエストでいきものがかりの「SAKURA」にしてもらった。よかった)

車好きの松任谷正隆(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%BB%BB%E8%B0%B7%E6%AD%A3%E9%9A%86)をご主人にもつユーミンらしい詩だが(しかし私の予想では二人は完全に別居同然だと思う)、今日のお昼は「成城タイヤ」から自宅までの10分間くらいをタイヤに全神経を集中しながらそんなことを思っていた。

そこで今日のまとめ

1) 私がいつも行くガソリンスタンド「エネオス高井戸」は社員教育がすばらしい。ガソリンを入れるときにもタイヤまでめくばりしている。タイヤも空気漏れを発見すれば、そこからまた“ビジネス”が始まるからだ。ガラスを拭いたり、車内に掃除機をかけるのは何もサービスのためではない。それもビジネスチャンスの発見のためなのだ。このガソリンスタンドは、ガソリンを入れる時にもいつもお客を車内の外に出す。「車内、掃除しましょうか」と。その意味が今日初めて分かった。私なんか、すでにこのスタンドの待合室で1000円の老眼鏡を二つも買っている=買わされている(笑)。

2) その点、世田ヶ谷の代理ディーラーは完全に失格。「タイヤがもう交換時期だ」とも指摘しない。空気漏れさえ指摘できない。ビジネスだと思えていないからだ。小さな資本のガソリンスタンドのビジネスセンスに完全に負けている。車を売ることだけがビジネスだと思っている。最近就任した女性社長の精神が末端まで生きていない。

3)『成城タイヤ』は従業員が多すぎる。私がいた一時間ほどの間に客は私1人。土曜のお昼だから、もう少しいてもいいと思うが、いない。その割に取り付けスタッフは5人はいる。これは多いだろう。「創業40年」の老舗のタイヤ専門店らしいが(店長から聞いた)、このスタッフの多さは何を意味するのだろうか。

以上、昨日、今日とバタバタが続いています。明日は朝から「学校見学会」。一日も休めません。でも新しいタイヤが試せる。明日の朝は楽しくなるかもしれない。人生の幸福なんて、「明日の朝」くらいのスパンにしか存在しないものだ。

(Version 2.1)


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投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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感想欄

タイヤも奥が深いのですね。

言うまでもなく、サービスも。

またまた勉強になりました。

ありがとうございます。先生に感謝です。

投稿者 イシカワ : 2009年06月08日 22:25
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