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 返信: 超高層マンションは買ってはいけない(高瀬先生の返信) 2005年01月14日

高瀬先生から深夜のメールが届きました。

気になって、念のために帰宅早々「芦田の毎日」を拝読させて頂いたら、

案の定、実名入りで私が登場していました(笑、せめて伏字で書いて下さい)。

実際には、

(1)最近の超高層マンションはRCで、戸境壁もRC、若しくはALC(Autoclaved Lightweight Concrete:高温高圧蒸気養生軽量気泡コンクリート、http://www.asahikasei-kenzai.com/akk/hebel/profile/tokucho/index.htm)ですし、また、

(2)私はもう少し石こうボードを擁護するニュアンスで発言したと思いますが、本題は記事の後半部分でしょうから、異議は申し上げません。(後半部分は、大変参考になるお話で、勉強になりました。)

ただ、石こうボード屋さんの意地も見てあげて下さい。

吉野石膏の「タイガードリーミィ」シリーズは、私は実際に使用したことは無いのですが、http://www.yoshino-gypsum.com/kouhou/taika/taika04.htmlを見て頂ければ分かる通り、その遮音へのこだわりは偏執的ですらあります。

遮音の技術的な話は、固体伝播音やまわりこみ音などの関係もあり、一筋縄ではいきません。数値的な性能は、状況や測定方法によって、大きく変動しますので、「石こうボードよりもRC壁の方が遮音性能が良い」とは、単純には言い切れない部分もあります。

なお、本日夕方も気になったものですから、所持しているカタログも倉庫から出しておきました。私の机の上に赤い吉野石膏のカタログファイルが置いてありますので、宜しければご参照下さい。

と高瀬先生からメールが夜中の2:00に来た。

でもね、高瀬先生、「性能」(=能力)は、スペック(=部分)では語れないものなのですよ。特に工学分野は、スペックほどあてにならないものはない。私はそれをオーディオや自動車の「性能」を語るときにいたいほど学びました。まして、もっと規模の大きい超高層マンションなら、それを作る過程には複雑なプロセスが入り組んで、出来上がった物が設計者の意図やスペックと別の物になることはいくらでもある。工学という分野は、科学的なように見えて、ほとんどが経験論なのですよ(理論的には星占い程度)。だから、パンフレットなんかで判断してはいけません。ALCの戸境壁なんて、聞いただけでぞっとします。たとえ、RCであってもまともな壁厚でないことははっきりしています。

投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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