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 遠い再会 2003年05月21日

私が大学時代(大学の3年生の時)、母校福知山高校(http://www1.kyoto-be.ne.jp/fukuchiyama-hs/)の教育実習に行って(担当科目は「倫理社会」)、大学受験のための英語特訓(英文解釈特訓)を先生に頼まれ、じっくり教え込んだ“教え子”の一人(特別に選抜された優秀な学生ばかりでしたが)から25年以上も経ってメールが昨日届きました。英語(長文読解)の嫌いな学生たちを徹底して鍛え上げたのを覚えています。採用したテキストはコリングウッドのThe idea of Nature だったと思う(当時、私はコリングウッドに凝っていた)。体育系に推薦で進学が決まっていた学生を英語好きにして英文科に転向させたくらいにすさまじい特訓をやったのを今でも鮮明に覚えています。

当時の私の英文解釈特訓のわざは、訳させた日本語をそのままふたたび英語に直させる(原文を見ないで)というものだった。これは暗記ではなく(暗記ではこんなことやってられない)、文法的な理解の深さを測るためのもの。そして最初はその作業をワンセンテンスから始め、徐々に長くし、最後には段落単位(場合によってはページ単位)で英語化させるというものだった。ここまでやって、90点以下をとる者はいない。最後の方ではみんなおもしろがってやっていた。

でもインターネットは面白い。まさに“朋あり遠方より来る”。忙しい毎日の中にもこんなことがあるのです。

芦田宏直様

 突然にメールを差し上げ申し訳ありません。覚えていただいてますでしょうか? 福知山高校卒の田中・N(実名で記入されていますが、略称にしておきます)です。

 

というか私にとってはあの高校生以来の宏直先生のままなのですがあれからとうとう20年以上たってしまいました。最後にお会いしたのは大学に入ってから東京の沢田(同じく当時教えた生徒で上智大学へ進学し、松下電器に就職しました)をたずねて行ったときでしたね(今では沢田君とも20年ほど会ってませんが)。

 今でもあの時、先生に本格的なカレー屋さんに連れていってもらって生まれて初めてチャパティを食べたことや(芦田・註:アジャンタhttp://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Kanto/Tokyo/guide/0303/M0013001941.html)、岩波ホールに行ってアンジェイ・ワイダ(http://www.inamori-f.or.jp/KyotoPrizes/contents_j/laureates/profile/co_03infandrzej.html)の映画(芦田・註:上演されたばかりの『大理石の男』)を見たことを昨日のように覚えています。

 私はあれから関学(芦田・註:関西学院大学http://www.kwansei.ac.jp/index_flash.html)を卒業して関学生協の職員となり書籍部で今も仕事をしております。仕事がら1988年に先生の本『書物の時間』(http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?KEYWORD=%8F%91%95%A8%82%CC%8E%9E%8A%D4)がたまたま店に入荷したのでそれを見て嬉しくてなつかしくてすぐ購入してしまいました。

しかしそれからしばらくはまた忙しさにまぎれて先生のこともいつかお目にかかれるだろうくらいに思ってからまた十数年たってしまいました。それがこの前上司が取っているリクルートの『カレッジマネジメント』(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=61)を読んでいてたまたま「芦田宏直」という人の書いた記事を見つけました。先生と同姓同名だったのでまたなつかしい気持ちでそういえば宏直先生は今何をされているのかと思いヤフーで検索をしたところ芦田宏直のホームページ(http://homepage2.nifty.com/ashida_h/)が出てくるではありませんか。

 写真を見るとまぎれもなく先生でした(おかわりないですね)。それではじめて、「テラハウスICA所長」と「東京工科専門学校校長」と「芦田宏直先生」が同一人物であることがわかりました。私は5年前に上司と一緒に関西学院大学出版会を立ち上げ(まだ生協の職員ですが)、今はその出版関係の仕事を業務委託というかたちでしています。点数もなんとか50点程度まできました。まだたいした本が出せていませんがあと何年かで独立した大学出版会として法人化したいと思っています。

 先生の「芦田の毎日」も先日から読ませていただいております。大学という環境で仕事をしている私にとって先生の教育改革とか授業改革についての文章にはまさに「実践」を感じます。

それにくらべてこちらの大学の動きなどまだまだ足元にもおよびませんが・・・ とにかくもっと早くご連絡をしたかったのですがなにせご無沙汰しておりますのですこしためらっておりました。また東京へ出張のおりなどにはぜひお伺いしてお会いしたいと思っております。

 それではまたメールさせていただきます(「芦田の毎日」14日以来アップされていませんので最近毎日チェックしている私もすこし心配です。楽しみにしていますので)。

※田中さん、この場を借りて返事しておきますが、当時あなた達と行ったインド料理店『アジャンタ』は一緒に行った九段下(靖国神社前)にはもうなくて、日本テレビの前にあるだけです(はるかに九段下店の方が味も店の雰囲気もよかったのですが)。今度東京へ来たら、ぜひ一緒に行きましょう。連絡お待ちしています。

投稿者 : ashida1670  /  この記事の訪問者数 :
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