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225 re(7):お正月、最後の映画は「八日目」で(ちょっと古いか?)。 |
2001/1/10(水)10:58 - 加藤 - 2088 hit(s)
もう一度自分の文を読み返したら、確かにちょっと混乱していました。少し整理します。
私が「映画は深く考えることもできる」と書いたのは、人生や人間について考えるということではありません。
料理を食べるときに何も深く考える必要はなく、おいしい、まずい、満腹になった、それだけで充分です。しかし、「この店はオリーブオイルの使い方がうまい」「もしかしたら隠し味にあれを使っているのでは」「まずいのは材料が新鮮ではないからか」「味付けをこう変えればなおうまいだろう」などと考えながら食べることもできます。私の書いた「映画について考える」というのはそういうことです。芦田さんの考える「深く考える」とは食い違っているかもしれません。
「太陽がいっぱい」を単純に筋書きだけを追って見ることもできるけど、「もしかしたらこれはホモセクシャルを匂わせているのかもしれない」と考えることもできます。そして、何がそう思わせているのか、監督はどのようなシーンにどのような意図をこめて演出しているのか、などを考えながら見ることで、何も考えずに見るよりはずっと映画のおもしろさを味わうことができるということです。(別に、隠された意図がある映画がおもしろい映画だといっているのではありませんよ。)
「八日目」の場合は(あくまでも私の場合)、そういったこまやかな部分でのおもしろさが感じられなかった。そのため映画そのものに今ひとつのめりこめないまま結末を迎えた。そして芦田さん自身も書いたように、終わり方も三流だった。のめりこめなかった私には、その終わり方が「あざとさ」と感じられた。たとえ同じ終わり方であっても、映画全体にきめ細かなおもしろさがあふれていれば、私はその「あざとさ」にこころよく乗せられ、満足したかもしれません。
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