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191 re(2):スーツ選びは、糸の数。
2001/1/4(木)23:58 - 芦田 - 11034 hit(s)


クルマというのは、移動の手段ではないと思います。むしろ基本的に移動を拒んでいるのがクルマ好きの人たちです。移動ではなく、むしろ身体が延長しているというのがクルマでの移動の特殊性でしょう。

渋滞でもなぜクルマを使うのか。それはクルマの中の時間や空間が、居室(自室)と同じ時間や空間を演出するからです。クルマに乗る人は、それを内部の時間や空間だと思えるのです。彼らは渋滞からの脱出を待っているのではなくて、自らの居室の拡大としてのクルマの時空(=)を過ごしているだけのことです。

要するに、クルマを好きな人は基本的に移動の嫌いな人たちなのです。そうやって、クルマを好きな人は慣れ親しんだ時空を二重化して受容しているのです。

ところが、この身体は外部的(=露呈的)にお金がかかる。

たとえば、AV(オーディオ・ビジュアル)趣味などは、いくらお金をかけても〈外〉に出ない分、〈生活〉や〈趣味〉が露呈しないという特質がある。ところが、クルマはいくら身体の延長、居室の拡大とはいえ、露呈的な拡大だという特質がある。

この趣味は、〈生活〉が隠せるようにしてなかなか隠せないものなのです。そういう意味では、〈家〉とクルマは似ているかもしれない。

だから、私は、できうるだけ〈生活〉が露呈しないようなクルマや家を選択しています。

2ドア以外は乗らないとか戸建ての家には住まないとか、できるだけ〈生活〉と〈外部〉が近接化するところでは、その境界が見えないような(〈生活〉が直接露呈しないような)選択をするようにしています。


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