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2000/10/20(金)12:50 - 芦田 - 6297 hit(s)
佐藤 > 日本人が日本人として日本で生活しているのに過ごしにくい(海外生活経験
佐藤 > のある人にとって)と言うのは何故でしょう?
この問いには、いろいろな答え方があると思います。またいろいろな問題を含んでいると思います。
一番答えやすいことは、海外生活体験をした日本人が、日本に帰ってきて、まともな仕事(まともな発言)をしないということです。
英語が話せるというのは、〈能力〉ではありません。〈経験〉にすぎないからです。ニューヨークの事情に通じている、これも〈能力〉ではありません。“そこに居た(あるいは行ったことがある)”という〈経験〉にすぎないからです。
「海外生活体験のある人」(留学なども含めて)の最大の錯誤は、単なる〈経験〉にすぎないものを〈能力〉と勘違いすることにあります。〈経験〉は単なる〈浮力〉にすぎません。
だれであっても、そういった経験をすれば浮力のように上昇するそういった自然性なのです。
「インターネットでは、アメリカに10年遅れている」なんて発言は、〈知識〉や〈思想〉ではなく、単なるアメリカ経験的な錯誤にすぎないわけです。それ自体がアメリカ的なのです。
そういったものを仕事をするときの〈能力〉とは私は見なしません。同じ経験をさせても、その経験から〈自由〉であること、それを〈能力〉(あるいはインテリジェンス)というのです。
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