前の画面〕 〔クリックポイント〕 〔最新の一覧〕 〔全て読んだことにする〕〔全て読んだことにして終了〕 〔終了

199 re(2):このお正月レンタルビデオのお奨めは、「グラディエータ」です。
2001/1/6(土)03:40 - 芦田 - 1358 hit(s)


そうですね。テラハウスでは、「ユーザー」コンピューティングということをテーマにカリキュラムを組んでいます。

現在の「IT革命」を阻んでいる最大の要因は、会社の“システム室(部)”“情報推進室(部)”と言われている、IT化の肝心の部門が機能していないということです。この部署の人たちの最大の願望は、「ネットワークを使うな」「勝手なことをするな」ということであって、こういった人に社内のIT化を託す会社こそ、IT化に最も疎遠な会社なのです(そう労働省の研究会【芦田の毎日7番、108番、185番】で発言しておきました)。

重要なことは、「仕様書」や他人の「命令」が下ることなしに仕事をしないこういったシステム室の人達(つまり他人のためにコンピュータを触る人たち)にIT化をゆだねず、実際にパソコンで仕事をする人、パソコンを使って仕事を高効率にしたり、新しい仕事の仕方を見つけたり、別の自分の可能性を感じたりする人の教育こそに真っ先に取り組むべきなのです。

情報技術者というのは、今でもなお「パソコン」や「アプリケーション」教育を根本的にはバカにしている人たちです。同じように、予算決定をする会社上層部は、パソコンで何ができるかをしりません。両者に共通するのは、「ユーザー」コンピューティングとしてのパソコン技術に無知だということです。だからこの上部層は、システム室を作れば社内情報革命が進むと勘違いするのです。怠惰が蔓延しています。

昨年の春のことでしたが、パソコンを「まったく知らない、触ったこともない」という40才を超えた女性の会社員をカウンセリングしました。「そろそろやらなきゃと思って」ということでした。「毎日来られるわけじゃないから、週に2、3日という感じで六ヶ月間くらいやればどうにかなるんですか」と、言われたので、「それで充分」と答えておきました。

しかし私の内心は、ヒヤヒヤものでした。どうみても普通の“オバサン”にしかみえなかったからです。しばらく(心配で)様子を見てましたが、2ヶ月くらいでExcelの関数は自由に組み合わせて使えるようになられ、5ヶ月目には、Accessのデータベースがご自分で組み立てられるようになっていました。そのころには、「私の会社のデータベース、なんかおかしいような気がする。テーブルの設計の仕方がおかしいのよ」と言いながらぶらりと私のところに立ち寄られました。「システム室の担当者と話してみたらどうですか」と私が言うと、「いやよ、面倒くさいことになるから。自分がわかっていればいいのよ」とのこと。やはり「ユーザー」はたくましい、と思ったりしました。テラハウスの受講生にはこういった方が結構多い。そのご婦人は、「残りの一ヶ月間はホームページでも勉強しようかしら」と言われて、無事六ヶ月間の受講を終えられました。

結局、パソコンは自分でやるしかありません。自分でやった上で、これは自分でやることではないとか、これは面倒くさくても自分でやるべきだとかを判断すべきものです。そういったトータルな判断を、個人で下すことができること、できるようになること、それがIT化の鍵を握る「ユーザー」コンピューティングというものだとテラハウスでは考えています。

ぜひ機会があれば、テラハウスへお越し下さい。どんなご相談にものります。「『芦田の毎日』を読んだ」と言っていただければ、サービス特典!があるかもしれません。

それはそうと「グラディエータ」。おもしろかったですか。もうレンタルビデオ屋ではどこへ行っても「グラディエータ」のポスターがデカデカと貼られ、目のやり場もないくらい(あのポスターはぜんぜんよくない)。お奨めしたのが恥ずかしいくらいにメジャーになっています。

大画面鑑賞はたしかにいちどなれると、小さい画面で見る気がなくなるのがよくないのかもしれません。私は今から15年前、全財産をはたいて、VICTORの36inchTVを買って以来の大画面派です。そのころは36inch管TV(当時は、36inch管自体はすべて三菱が供給していました)は70万円もしていて、その割には画面は暗いし、色も解像度もよくなく、そのうえ大きなお尻のように面は湾曲しているし、さらに重さはなんと100キロ!(配送費だけでも2万円!)、散々でした。VICTORの画像は、その中でもしっとりとした画像だったので、きらいではなかったのですが(その頃はSN比のVICTOR、解像度の三菱と言われていました)。

私が大画面(我が家の第二次大画面時代:NEC製の三管式プロジェクタ)で見て最高に感激したのは、マドンナの「IN BED WITH MADONNA」(1991年・LD版)というコンサートツアーの映画を見たときです。アレックケシシアンというマドンナ自身がプロデュースした若手監督の作品でしたが、これがすごい。特に最後半のフランスコンサートでの「KEEP IT TOGETHER」は、この映画の、22台の35ミリカメラをフルに駆使したカメラワークの圧巻とも言えるできで、一晩中リピートしっぱなしで見ていた記憶があります。劇場(もっと大きな画面)で見たいとも思いましたが、まだ果たせずにいます。

ところが人間の目というものはいい加減なもの。そのころ何も気にすることなく見ていたLD(レーザーディスク)の画像が、今ふたたび見るととても見ることができない。そのころ2万円近く出して買ったキューブリックのLD版「2001年宇宙の旅」もひどい。色も解像度も音もたえられないくらいひどい、なんて言ってしまうのは、DVDが登場してきたからです。DVDこそが、今日の大画面ホームシアターを現実化させている最大の要因なのかもしれません。我が家でも、DVDがレンタル化されはじめて以来、ビデオはほとんど借りなくなりました(まだ圧倒的に棚に並ぶ数は少ないのですが、私の言及する映画が偏っているのはDVDレンタルの対象作品だけだからです)。実感では色も解像度も音も何倍も優れているという感じです。MPEGの圧縮技術の勝利です。


〔ツリー構成〕

【186】 このお正月レンタルビデオのお奨めは、「グラディエータ」です。 2000/12/31(日)20:44 芦田 (1807)
┣【194】 re(1):このお正月レンタルビデオのお奨めは、「グラディエータ」です。 2001/1/5(金)13:18 01/3 (708)
┣【199】 re(2):このお正月レンタルビデオのお奨めは、「グラディエータ」です。 2001/1/6(土)03:40 芦田 (4884)

前の画面〕 〔クリックポイント〕 〔最新の一覧〕 〔全て読んだことにする〕〔全て読んだことにして終了〕 〔終了

※ 『クリックポイント』とは一覧上から読み始めた地点を指し、ツリー上の記事を巡回しても、その位置に戻ることができます.