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513 お正月の二人。
2002/1/5(土)02:32 - 芦田宏直 - 2873 hit(s)


 みなさん、お正月はどうでしたか? 貧乏な我が家は、恒例の元旦映画鑑賞。一年で唯一の劇場鑑賞の日。しかも家族一家で(といっても長男一人ですから三人だけのことですが)。去年は息子の受験勉強で一年ぶりの元旦映画鑑賞でした。時間は午後13:30開始が一本目。場所はほとんどが伊勢丹前の新宿スカラ座か新宿文化シネマか新宿東映パラス。今回は新宿スカラ座「スパイゲーム」(ブラピとロバートレッドフォード)と新宿東映パラス「バンディッツ」(ブルースウイリス)の2本を見たが、どちらも面白くなかった(「スパイゲーム」70点。「バンディッツ」65点)どちらも“前半”が長すぎる。カメラと音楽は「スパイゲーム」の方が断然よかったが、あと30分長くないと外国人=日本人である私たちにはにはおもしろいところが8割しかわからない。「バンディッツ」のブルースウイリスは、いつ見てもブルースウイリス。この役者もそろそろ別の芸風をもたないと、高倉健や仲代達也になってしまう。本当は2本目にはトムクルーズの「バニラスカイ」を見たかったが、「スパイゲーム」のあと、あまり時間がなくて、すでに最前列しか空いておらず、やむなく「バンディッツ」になってしまった。いずれにしても2本とも70点以上の映画になったことはない。こんなもんでしょ、映画なんて。

 そういった映画ニヒリズムに陥ったときのために行くのが新宿ルミネ前の地下「天狗」。我が家族は誰一人も酒を飲まないが下手なファミリーレストランよりは「天狗」のメニューの方が楽しい。「ウーロン茶三つ」から始まって、酒なしで、3人で8000円近く食ってしまった。お正月のDINNERとしてはしけた金額だが、「天狗」を酒なしで8000円というのは結構なものだ(わかるひとにはわかる)。「バーミヤン」で三人で8000円近く食べて、レシートに(なぜか)「6人」と記載されている大食い家族が芦田家なのである。天狗で元旦にこれくらいくってもおかしくはない。しかも映画が面白くなかったのだからこれくらいは当然だ(やけ食い)。

 毎年思うが、元旦でも新宿には人が結構いる。特に若いカップルなんかに会うと、この子たちは、どうやって(どんな言い訳をして)家から出てきているのだろうと思う。元旦から家を出るのはなかなか難しいことだ。私は(なぜか)中学時代から今の家内とつきあっていたので、元旦や三箇日にデートなんてとてもできなかったことを思い出す。紅白歌合戦を見ることも正月三箇日もその日くらいは家の者と一緒にいるのが年末年始というものだろう。もともと年末年始というのは、〈終わり〉や〈生誕〉という行事なのだから、それは家族(死と生誕の場所)の行事なのである。だからみんなあんな渋滞に巻き込まれながらも田舎に帰る(家族を意識する)。正月三箇日(+紅白歌合戦)くらいは、恋人のことを思ってイライラしながら家族と過ごすというのが、その過ごし方だろう。もともと家族というのはイライラするものだ。それは死と生誕という矛盾した時間を有しているからだ。

 「こいつら、家族はどこにいるんだろう」と思って、「天狗」の席の斜め前の若いカップルをずーっと見ていた。そういった家族との緊張感をほおっておいてデートに走る女で、無事に自らの家族を構成する女なんてごくわずかだろう。気を付けておいた方がいいですよ、となりの彼氏。そういえば、新宿に出るときの京王線では、大晦日をラブホテルですごした(と思われる)二人が前に座っていた。着替えていないストッキング(糸が解れそうになっている)がその証拠。これも寂しい。いつでも会えるのに大晦日くらい家族のところに帰れよ。ラブホテルのベッドで紅白歌合戦なんて、サイテーじゃないか。還ることのできない女性が出ていくこと(お嫁に行くこと)なんてできるわけがない(セクハラか?)。

 ところで、私は年賀状をまだ書けていない。結局、今年は書けずじまいか … 。私自身が終わり方と始まり方を仕切れていないのかもしれない。


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