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112 フレッツISDN導入
2000/11/28(火)18:32 - 芦田 - 4147 hit(s)


 今日、フレッツISDNを設置した(テラハウスの宮川先生を自宅に招いてヘルプしてもらった)。NTT−MEのダイヤルアップルータ(無線LAN) ― MN128 airpack11(秋葉原の「ニッシンパル」03-5296-0161が一番安く売っていて、そこで買って税別61,800円) ― を導入。リビングにあるVAIO液晶14inchモニタのノートと書斎のSOTECのデスクトップを無線LANで構築。両機で自由に(=定額で)インターネットやり放題。データのやりとりもやり放題。文句あるか、って感じ。ただ、SOTECとVAIOは、絶対距離で(壁一枚を隔てて)5メートル程度だが、通信状態は(実用上差し支えないが)低次レベルにとどまっていた。
 フレッツISDNの定額料金は月4500円。私のプロバイダは、ニフティで(ニフティには、新聞の全文検索のクリッピングサービスがあって、これが重宝)、プロバイダの定額料金は月2000円。計6500円(月額)で繋ぎっぱなしのインターネット利用体制ができあがる。ニフティへの接続もTELNET接続で、4500円の料金の中でやれるから(スピードが若干落ちるが)、6500円はまあまあの値段だろう。
 もちろん、ADSL接続も考えたが、今から申し込むとたぶん年を越すだろうから、諦めました。冬休みやお正月を楽しまないと。しかもこれでテラハウスロビーのWEBカメラ生中継をつけっぱなしで見ることもできます(スタッフはいやがっていますが)。
 私は、家庭内までの常時接続体制(接続料の定額体制)は、大きな社会変化を起こすと考えています。ちょうどテラハウスの定額受講がパソコン学習のあり方を根本的に変えたように(と言っては言い過ぎか)。
 たとえば、今では、Wordで文章を書いていると、Word自身が勝手に校正をして、誤字や脱字を“発見”してくれるようになっている。これは、Word(というアプリケーション)自身にインテリジェントなデータベースが備わっていて、それが文章を書くときに常時機能しているということだろう。いわば、そのインテリジェントデータベースに“見張られて”文章を書いているわけである。
 これがもし一アプリケーションを超えて世界大のデータベースに“見張られる”(=サポートされる)とすれば … 。これがインターネットの常時接続がもたらす新世界である。
 今の検索サイト(YAHOOやGOOのような)は、そのつど使用者が(いくつかの)単語を書き込んでデータベースに入り込んでいた。しかし、こうやって文章を書いていくこと自体が、検索にさらされているとすればどうであろうか。つまり世界大のデータベースを参照し続けているような“校正”機能が常駐していることになればどうであろうか。文章を終わる頃には、同時に膨大な語句の複合検索も終了に近づいていて、「はい、あなたの書いたことは(言いたかったこと)は、すでに世界史の中のこの文献において書かれています」と文献提示される。すべては、デジャブーの世界である。
 たぶん、われわれが、行動する(たとえば、書ける)というのは、ある種の無知の結果なのだ(すでにゲーテは、「行動する者は良心を知らない」と言っている)。知らないから、動ける(たとえば、書ける)のである。
 常時接続が常時検索につながって行くにはまだ少し時間がかかるだろうが、〈行動〉とは何か、という問題が、常時接続(=常時検索)がわれわれにつきつける究極の課題になるにちがいない。


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