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 番号 日付  題名 投稿者 返信数  読出数
86 12/26(木)
00:24:27
 クリスマスは『僕らのダイアリー』。  メール転送 芦田宏直  2664 

 
 今日は、栄陽子女史(http://www.sakaeyoko.co.jp/sakae/sakae_03.htm)に夫婦で招待されて、東京全日空ホテル「花梨」(http://www.anahotels.com/tokyo/rest/karin.html)で豪華な(とても自費では食べられない)DINNERをご馳走になった。(お酒が全く飲めない)私を忘年会に誘う人なんて、栄先生くらいだから貴重なものだ。事実、これが今年初めての私にとっての忘年会。でも普通の人の10回分くらい金額がかかっているぞ、このご馳走は。おまけにホテルを出るときに田原総一郎(http://www.asahi-net.or.jp/~uu3s-situ/00/Tahara.souitirou.html)に出会ってしまった。

 しかしクライマックスは全日空ホテルではなかった。テラハウス(東中野)からは夕方は混んでいると思い、首都高を避けてNAVI(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=2)の誘導するまま下の道を走った。めったに走らない原宿を通る。クリスマスの飾りがきれいだが、やはりどことなく寂しい。このあたりはしかし歩いている人そのものが、ギャラをもらって歩いている「通行人A」のように見える。サラリーマンでさえもそうだ。

 それとは別にやはり田舎の人は一度この光景を見た方がいい(とはいえ、私もそろそろ東京へ来て30年経つが、ここを通るのは2回目くらい。歩いたことはもちろん一度もない)。都会の憂愁が感じられるまたとない時間だ。

 この原宿の通りを抜けたら、南青山4丁目交差点。このあたりがまた青山っぽい。といっても青山はここしか通ったことがない(しかもここに来たのは2回目、私は超田舎者)。たぶんこのあたりの路上にポルシェ(ポルシェもただのポルシェではなくて、少なくともポルシェGT3)を止めて、女の人に高級ブティックで高い服を買ってあげている人も多いのだろう、という超ミーハー的な“妄想”がすでに田舎者なのかもしれない。でも、このあたりもクリスマスだと思って通ると何とも風情がある。

 原宿からこの南青山4丁目交差点までは結構混んでいたがそれほどでもなかった。しかし酔っぱらっていたり物見遊山の見物カーが下手な運転をして、私にぶつかってきたらどうしようと(まるで東京初心者のように)おろおろしながら走っていた。このおろおろさは最近どこかで経験したな、と思った。そうだ、草津温泉の湯畑の周りを出口がわからず二周もしてしまった、あの騒動(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=46)。

 表参道、南青山4丁目を通って、赤坂TBSの手前(赤坂小学校の近く)。そういったクリスマスに似つかわしくないどたばたの中で、また何とも言えない風景に出くわした。なんと学童クラブ(名前は忘れたが「?児童館」)の玄関出口の三段くらいある階段に(小学一年生くらいの)男の子がカバンを持たされて淋しそうに座って母親を待っていた。こんな都心のど真ん中にも学童クラブがあるんだ、と一瞬驚いた。

 表通り(赤坂通り)に面しているわりにはあまりライトが当たらない暗い玄関の階段だった。6:10分くらいだったから、ちょうど学童クラブが終わって追い出されたのだ。中はまだ灯りがついていたから、保母さんたちは居たに違いない。たぶん若い保母さんたちもクリスマスで忙しいに違いない(早く帰りたいのだ)。クリスマスくらい、母親が来るまで中で一緒に待っててやればいいじゃないか。クリスマスのそういった事情の交錯が余計にこの子を孤立させていた。

 子供は少し体をくねらせながら、カバンのベルトを口にくわえて寂しそう。でもうろうろする感じでもない。じーっとそこに待っている感じ。それが切ない。つれて帰りたくなるほどだった。学童保育の子供にはクリスマスもクリスマスイブもないのだ(私の子供も学童クラブにお世話になっていたことを思い出した)。彼らにとっては、今日もまた単なる平日の水曜日午後6:00にすぎないのである。そう思うと演出された「表参道」、「南青山」で超ミーハーになって、年末のご馳走に駆けつける私が愚かに見えた。

 この子のお母さんは今頃息を切りながら急いで駆けつけようとしているのだろうか。それともクリスマスのネオンに紛れ子供のことなんかおかまいなしのお母さんなのだろうか。それとも待っているのはお母さんではなくてお父さんなのだろうか。どれであっても、切ない。特に「表参道」、「南青山」の華やかさが、この子の寂しさをいっそう際だたせていた。“頑張れよ(もうすぐお母さんは来るから)”と思わず心の中で祈った。やはり12月は悲しい、切ない胸騒ぎの12月だ(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=76)。ちょうど流れてきた『僕らのダイアリー』(http://www.ashida.info/trees/trees.cgi?log=&v=458&e=msg&lp=458&st=0)のボリュームを目一杯に上げて、そこを通り抜けた。「ドンマイドンマイ今に見てろよ」。


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