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 番号 日付  題名 投稿者 返信元  読出数
171 7/2(水)
23:40:37
 ユビキタス論 ― 富士ゼロックス・水口さんからの返信  メール転送 芦田宏直  No.160  2706 

 
160番の私の「ユビキタス」論(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=160)について、テラハウスの「ストリーミング」講座を共同で開発した富士ゼロックス(http://elearning.nikkei.co.jp/report/report004.cfm)の水口さんから「返信」を頂きました。ご紹介します。




テラハウスICA 芦田様

お世話になっております。富士ゼロックスの水口です。先日頂戴しましたメールのご返信大変遅れてしまいまして、誠に申し訳ありませんでした。

さて、ユビキタスの件ですが芦田様の考え方、とても参考になる内容でした。ありがとうございます。

いろいろな場面でユビキタスという言葉が多く使われておりますが、私が個人的に考えるユビキタスとは、ずばり「コンピューターパワーが公共化もしくは共有化された環境化でパーソナライゼーションを実現した状態」だと考えております。

例えば、企業という場でも様々なものが共有化されております。会議室、プロジェクター机、椅子、ホワイトボード等々です。しかしながら、こういうものは単に使う人々に同じ用途を提供します。しかしながらコンピューターパワーを共有化・公共化した場合、単に同じ用途を提供するだけではだめで、当然ながらどこにいても、どのデバイスを利用しても、「My Computer」「My File」「My Interface」等、個々の占有物として瞬時に利用できる環境でなければいけません。いわゆるパーソナライゼーションです。今我々富士ゼロックス目指しているのは、企業で働く人々が単に自分のオフィスだけでなくあらゆる場所で、自分のオフィスで働くのと同じ、もしくはそれ以上のベネフィットをもたらす環境の構築です。

例えば、営業マンのあるシーンですが

1.前の日に作成した提案書をある場所に格納しておきます。
2.当日朝、近くのセブンイレブンで最終確認のために一部出力します。(白黒出力)
3.電車の中で、確認をしていて一部修正しなくてはいけない部分が見つかりました。
4.お客様の最寄にあるDESK@(http://www.kokuyo.co.jp/desk/style/index.html)等の共有スペースで昨日格納した提案書を取り出して、修正後プリントアウトします。

のように、公共のデバイスを利用することで全ての情報を個人のノート型PC(まだまだ重いです)に入れて持ち運ぶ必要がなくなります。

上記のように、公共の場にパーソナライズ化できるコンピューティングパワー(インフラだけではだめですね)を垂直的に増やしていくことがとても重要だと考えています。いかがでしょうか?

また近日中に、芦田様に「富士ゼロックスが考えるユビキタスに関して」ご参考いただける動画がございますのでご案内させていただきます。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
また、近いうちにお邪魔させていただきたく思っております。

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富士ゼロックス株式会社
New Business Company 事業開発統括部
ユビキタスメディア事業開発部
〒160-0023東京都新宿区西新宿3-2-11 新宿三井ビル2号館11階


●この返信メールへの、私の採点 68点。

1)まず第一に、ゼロックス「ユビキタス事業開発部」の将来有望なメンバーでありながら、6月1日に私がupした記事(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=160)に返信するのに1ヶ月以上かかっているのは(私はこの記事を書いたときに、「水口」さんにもメールで直接送っておいた)、とても「ユビキタス」事業を「開発」している人間とは思えない。本人自身は「モバイル」以前の状態で仕事をしているのではないかと心配だ。 

2)第二に、「さて、ユビキタスの件ですが芦田様の考え方、とても参考になる内容でした。ありがとうございます」。これで、終わり。水口さん、こういったときには、たとえ参考にならなくても、「参考」になった箇所などに触れて、それについて意見を述べるというふうにしなくては、営業の「返信」とは言えません。

3)第三に、第二の観点に関連して営業マンは、自社の商品について多くを語ってはいけません。営業マンは、顧客について多くを語るべきであって、自社商品を先に語るべきではないのです。大企業になればなるほど、商品開発に時間をかけたり、内部での議論をたくさん行っているために、どうしても商品について多くを語りがちです。大手の広告代理店なんかは、相手(顧客)の意見を聞かずに、自分の流儀を押し付けてきます(顧客のことを聞いているふりをするのがまたうまい)。なるほど上手に仕上げてきますが、いつもよくても70点止まりです。しかし、顧客は100人いれば、100の事情があります。100の悩みと夢があります。それを一つ一つ解きほどいていくのが営業というものです。

4)第四に、あなたが言っている「公共の場にパーソナライズ化できるコンピューティングパワー」というのは、私が言う「ユビキタス」とほとんど同じものだのに(いささか、あなたの方がハード・機械に偏っていますが)、それを私(顧客)の言葉を使って言わないのが、営業としては下手なやり方だということです。私のようによくしゃべる顧客についてさえ、その言葉を大切にしていないのだから、他の顧客の場合は、もっと言うことを聞いていないのではないか。それが、私がこの返信について危惧することです。

5)水口さん、私は、あなたを優秀な営業マンだと思いますが、(若いときには)もっと我を忘れて顧客の中へ入っていくべきです。この返信メールを読んで特にそう思いました。


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