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1100 10/3(月)
23:33:22
 ここはやっぱり“国立がんセンター”。意味ないじゃん。  メール転送 芦田宏直  5003 

 
今日は、朝から築地の国立がんセンター(http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/index.html)に行ってきた。例の鼻の治療の続編だ(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=1084)。朝、東中野の学校で一仕事をし、8:25に大江戸線東中野から築地市場駅まで約40分。乗り換えなしでいけるから助かった。9:00に受付に行ってください、とのことだった。大きな建物の受付に行って「頭頸科の浅井先生に診て頂くことになっている芦田と申しますが」とまず一言。すんなりとはいかないだろうと思っていたが、やはりダメだった。

「初診の方ですか」「そうですが」「それでは受付番号のカードをお取り下さい」「いやそうではなくて、9:00に来てくださいと言われたのですが」「それでは紹介状をお持ちですが」「紹介状って?」「どの病院からの紹介でしょうか」「そんなものは持ち合わせていません」「紹介状がないと8400円頂くことになりますが(国立がんセンターは『特定機能病院』であるため、他の医療機関の紹介によらず直接来院した場合、別途8400円かかるらしい)」「いやぁー、私は何も言われていませんが、とりあえず、今日の9:00に受付で浅井先生と連絡を取ってください」と言われただけなのですが。

「少しお待ち下さい」。内線連絡を取ってくれたが、浅井先生は「急な出張」でいない、とのこと。そんなバカな、と思ったが、ここは我慢。「芦田さんのことは聞いておりまして、今日は安藤という者が初診(と検査)を承ります」と言う。とりあえず、話しは繋がった。そうはいっても、もう10:00になっていた。

頭頸科はがんセンターの2階にある。「頭頸科」とは耳慣れない言葉だが、ホームページの紹介では以下のようになっている。

「耳・鼻・副鼻腔、口腔、上中下咽頭喉頭、頸部食道など頭頸部の管腔臓器に発生するがんと、耳下腺・顎下腺などの大唾液腺、甲状腺に発生するがんを扱います。顔面・音声言語機能・摂食機能といった社会生活を送る上で重要な部位であるため、生存率のみならず機能温存を重視した保存的手術・放射線などとの複合治療なども行っています。形成外科との協力により口腔・咽頭など再建手術を行い、拡大切除が必要な場合も機能損失を最小限にとどめています」。

これを読んでいると、なんでこんな大げさなところに来てしまったのだろう、と後悔する。2階の「頭頸科」の待合室にいる人がほとんど悲劇的な人に見えてきたが、もう遅い。「芦田さん、どうぞ」と呼びだされて、安藤先生に初対面。大変若い医師だった。もう一人、どこかのインターンのような若手医師もいた。私のために待機してくれているようだった。

しかしこの二人の関心は、単なる耳鼻科の対応ではなく、私の例のポリープ状のものが悪性(=がん)かどうかだけに集中。鼻の骨が曲がっているなんてどうでもいい、という感じ(いやーな感じ)。いきなり、ファイバースコープを差し込んで「どうかな、良性のものだよね」なんて二人で話しながら、ファイバースコープをかなり奥の方まで出し入れしている。「うーん、普通のポリープだよね」と何度も言う。会議じゃないんだから、そんな話し合い、こんなところでやめてほしいなぁ、と思いながら、そば耳を立てていたが、私もだんだん「ガンでなければいいが」と思わず“国立がんセンター”の患者になりきっていた。

この二人は、そんな会話を交わしながら、今度は私のあごの下やクビ周りを触診し始めた。ポリープがないかどうかの触診なのだろう。「ないよね、ないよね」。「ですよね。ないですよね」。この会話がまた気になる。この二人はもしポリープがあったら、「あるよね、あるよね」と言うのだろうか。いずれにしても、いやーな“会話”だ。これでももし、「ないよね、ないよね」が「あるよね、あるよね」の大芝居のための会話だったら、“こいつら殺してやるぞ”と思いながらの黙って診療を受けていた。

「ただのポリープだと思いますが、とりあえず、レントゲン検査をしましょう」。これは、東中野の池田耳鼻咽喉科と同じ(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=1074)。15分くらいで4階にあるレントゲン室と安藤診察室を往復。

レントゲンでも問題はなし。「それでは、血液検査とCT検査をやっておきましょう」。「CTは昼一番の予約を臨時で取りましたから、CTが終わった段階でまた戻ってきてください。それで、浅井先生につなぎますから」。「わかりました」とだんだん病院の検査室を行き来するのに慣れてくる。今度は、2階の血液検査、再度4階のCT検査。血液検査は40分ほど待っていたが、その間にCT検査の受付を済ませる。

血液検査には驚いた。今の血液検査はすごい。私の場合、4本の試験管に採血することになっているようで、「これですね」なんて4本試験管(10センチくらいの長さ)を見せつけられる。わかるわけがない。「そうですか」。ところが刺すのは一本の針。しかしその針の先は結構太い。直径1ミリくらいの太い針だ。その針を一本刺したまま、その4本の試験管を次々と真空パックのように差し替えていく。1本づつの管の中で血が1ミリくらいの太さで噴き出して菅をどんどん埋めていく(たぶん真空状態が血を吸い上げているのだと思う)。なんだあ、こりゃ、と結構楽しかった。後で、家内に聞いたら、「そんなの、今はみんなそうよ。お年寄りの人は、血が噴き出さないで、すごく時間がかかるのよ。噴き出す感じなら、お父さんはまだ若いのよ」なんておだてられた。

CTは、これもまた格別。私は頭頸CTだけなので、1分くらいで終わったが、撮影中は「生唾を飲むな」と言われたのがいけない。そんなことを言われると余計に生唾を飲みたくなる。案の定、ゴクン、と飲んだが、撮影開始2秒前。飲んだ途端に「はい今から撮影開始です」。よかった。しかし撮影中の1分は、レントゲンよりも異様な“波”を受けたような気がした。これは絶対に身体によくない、と思った。レントゲンも前月に続いて2回目だし、たぶん病気が身体を悪くしているのではなくて、検査が身体をダメにしているのだ。

さて、CT検査後すぐに、また2階の頭頸科にもどり、安藤先生の最後の診断を待つ。もう13時をすぎていた(私は朝から4時間も国立がんセンターをうろついていた)。2階に戻ったら、すぐに「芦田さん」と呼びだされた。「CT検査結果も問題ないですね。普通のポリープだと思います」と安藤先生。

「鼻が詰まるのと、ポリープで軌道がつまるのとは関係があるのですか」
「直接の関係はありません。ポリープが鼻炎の結果生じたりすることはよくありますが」
「だから、ポリープを取ったから鼻が詰まることがなくなるわけではありません。今よりもずっとすっきりすると思いますが」
「手術は、この頭頸科で行うのですか」
「ガンでなければ、外部の耳鼻科をご紹介することになります。ここではできません」
「あっ、そうですか」(何だ、私は何のためにここに来たのか)

やっぱり、ここは“国立がんセンター”だった。意味ないじゃん。国立がんセンターをほとんど私物化して半日以上かけて、検査した結果、ガンじゃない、とまで言われて、その上、そうであるが故に手術ができないのなら、紹介先でまた一から検査をしての繰り返しか、と思ったらぞっとした。何のための紹介だよ。意味ないじゃん。ガンじゃないと意味ない病院。それが“国立がんセンター”。当たり前じゃん。

だから、もともと普通の耳鼻咽喉科でよかったのよ、と深く反省。何で鼻ごときで“ガンかもしれない”と不安にならなきゃいけないのよ。大した手術じゃないのだから、そんな大がかりなコネを使うこともなかったのか、と思ったりもしたが、しかし全身麻酔手術はやはり気をつけた方がいいという信頼する筋からのアドバイスもある。とりあえず、(今日の診査結果を踏まえて)頭頸手術の権威、浅井先生の再診断を金曜日14:00に受けることになっている。


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