予告されていたとおり、FOMA M1000(http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/products/foma/m1000/)が7月1日に発売された。この『芦田の毎日』でも報告しておいたが(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=1039)、日本では“電子手帳”と携帯電話との本格的な複合機第一号だ。
前にも書いたとおり、約20年におよぶ電子手帳の歴史がこれで終わる(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=336)。私は、電子手帳の歴史にも携帯電話の歴史にもほとんど全歴史につきあっているから、この二つの歴史と関係を語れることができるのは、私しかいない。そんなことを威張ってもほとんど意味がないが。
昨日のM1000獲得騒動はちょっとしたものだった。4月に発表されて、すぐに中野坂上店のドコモショップに電話をし、担当の植松さんに「予約して」と頼んだら「まだ予約は受け付けていません」と冷たい。私の長いつきあいの、かの沼尻さん(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=1003)が4月に寿退社され、担当が植松さんに変わっていたのだ。「沼尻さんなら、こんなときにもっと親切だったのに」と言っても受け付けてくれない。予約を受け付けない、なんて営業理論的にもおかしい。予約がいつはじまるか知らないが、始まった時点で、最初に私の名前を(私の営業担当として)書き込めばいいだけのことだ。
それは“不正”だと言うのなら、予約開始日程が決まった時点を即刻(優先的に)私に知らせればいい。その時点で予約一番になる。そもそも予約をいつから受け付けるか、なんてことが、極秘事項であるわけがない。支店毎にまちまちだろうからだ。
いずれにしても「まだ予約は受け付けていません」は、営業が私を大切にしてくれていないということであって予約の問題ではない。しようがないと言えばしようがないが、沼尻さん時代を考えると雲泥の差だ。
それもあって、FOMA M1000が「7月1日発売」に決まったと6月の中頃にニュースで知ったときには7月1日ゲットはもう諦めていた。でも中野坂上店に電話したが。
そこでは運良く植松さんは、法人営業で出ていて店にいなかった。代わりに出たのが、スダさん。「残念ながら、まだ受け付けていないんです」「でしょ。植松さんもそう言うのよ。沼尻さんの時にはそんなことはなかったんだけど。だって、予約なんてやる気があれば誰でもできることじゃない」「植松に申し伝えますが…」(なんとなく親切そうなスダさん)「あなた親切な感じの人だよね。もう植松さんはいいから、あなたが担当になってよ。植松さんはもういいよ。予約しておいてね」「植松に申し伝えますが、出来得るだけのことはいたします」。最後の言葉は月並みなもので終わったが、親切な感じの人だった。
そこで今週の月曜日(27日)にM1000の予約状況が気になって、電話をしたら、渡部さん(?)というM1000の担当者が出てきて、「当日は何台入ってくるかわかりません。少数しか確保できないかと思いますが」「スダさんに頼んでおいたのだけど、今、私の名前が予約の何位に入っているか確かめて頂きますか」「しばらくお待ちください」「芦田様は一番最初の予約になっております」「ありがとう。これで当日手に入らないのなら諦めます」
スダさんは偉い、と心中思って電話を切った。ところがスダさんはもっと偉かった。前々日(29日)に中野坂上店の明神(みょうじん)という担当者から突然電話がかかってきた。「芦田様、これから私、明神が芦田様の担当をさせて頂きます。つきましては、1日発売のM1000のご購入に関しまして、芦田様の現在お使いのFOMAの電話帳をM1000に移すために1日朝にお伺いさせて頂きますが、いつがよろしいでしょうか」。スダさんが担当者を変えていたのだ。まるで沼尻さん並の対応だ。「そりゃ、朝一番がいいでしょ。僕は8時から学校にいるけど、あなたは何時から?」「9時前には伺えると思います」「じゃあ、直行で来てよ。待っています」「わかりました」。
そうしたら、本当に1日の8時40分くらいに明神さんがテラハウス3階の校長室にやってきた。まだ開館準備最中の一階の受付が「ドコモショップの方が来られていますが、お通ししてよろしいでしょうか」と不安そうに連れてきた。「どうぞどうぞ」「はじめまして、明神と申します。よろしくお願いします」「こちらこそ」「ではご使用中のFOMA SH、お預かりします」「何時くらいになりそう」「1時間前後でお届けできるかと思います」「よろしくね。楽しみにしているから。スダさんによろしくお伝えください」