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●この記事は先の記事(http://www.ashida.info/blog/2007/12/web20rss.html#more)の続編
GOOGLリーダー(http://www.google.co.jp/reader/)の特長の一つは、「発見」ボタンが付いていることだ。先月の11月下旬に付いた機能。
GOOGLでは、これを「レコメンデーション機能」と呼んでいるが、これは使用者が登録しているRSSサイトの記事の傾向や検索用語の傾向をGOOGLリーダー自身が“読みとって”、おすすめRSSサイトを「発見」する機能。
私はGOOGLリーダーを使い始めた当初、自分にとって有用なRSSサイトがどこにあるのかを再度自問し、主には「お気に入り」に入れたサイトや新聞社のサイトなどを登録していたが、それでは多くても50サイトくらいのものだった。これでは寂しい。
ところが、この「発見」ボタンを押すとGOOGLリーダー自身が「どうですか、このサイトを登録してみては」と教えてくれる。わざわざRSSサイトをこちらから探しに行かなくても。検索の得意なGOOGLならではの機能だ。これで初心者でも簡単にRSSサイトを登録できるようになった。
リーダーを有益に使うためには、結局のところ、どんなサイトをこのリーダーに登録するかにかかわっている。
現在のいちばんの問題は、いちばん使いたいサイト自身がRSS化されていないことだ。たとえば、大新聞社の「社説」や「書評」や「特集」だけのサイトを登録しようと思っても、そんなふうにはサイトはRSS化されていない。あるいは文科省や厚労省のサイトもRSS化されていない。激安ショップの中のさらに激安商品だけを集めたサイト(http://buy.livedoor.biz/)もRSSサイトではない。
近い将来、すべてのサイトがRSS化されるのは間違いのないことだが、日ごろ使っているサイトの半分以上がRSSリーダーでは読めない。「はてなBookmark(http://b.hatena.ne.jp/)を使えばいいじゃないか、という声も聞こえそうだが、「はてな」は私には使いづらい。
そこで見つけたのは、MyRss.jp(http://myrss.jp/)。このサイトは、RSS化されていないサイトをRSS化してくれるありがたい機能を有したサイト。
文科省の委託プロジェクトでここ数年来一緒に仕事をしている鶴野充茂さん(http://www.beanstar.net/)が教えてくれた。「普通のサイトをRSS化できないのかな」と会議中に私が漏らしたら、「ありますよ。そのサービスを提供するサイト」とこともなげに言ってくれて、ありがたいやら、恥ずかしいやら。
これを使えば、普段「お気に入り」に入れて読んでいるサイトのすべてがGOOGLリーダーで読める。感激して、その次の日に鶴野さんの会社に電話をしたくらいだ。「いいね、このサイト」「そんなことで電話くれたんですか」とありがた迷惑だったようだ。
「発見」ボタンと「MyRss.jp」のおかげで、私のGOOGLリーダーには現在142のサイトが登録されているが、一気に“情報処理”できる(その成果の一端は私が新たにブログメニューに追加した「今日のニュース」http://www.google.com/reader/shared/07345837526963288969)。最近はモニタ左の「お気に入り」ゾーンを開くこともなくなってきて画面をより大きく使えるようになってきた。いよいよ「お気に入り」が不要になり始めている。「お気に入り」は私の見た映画、買った商品、買いたくなった商品サイトの記録ノートになり始めている。
GOOGLリーダーにはさらにもう一つのメリットがある。自分のマークした記事を選別的に「公開」できることだ。これはGOOGLのあらゆるサービスの思想でもある。
この「公開」機能のおかげで世界中のインターネット情報の即時的な教材化が可能になった。たとえば、私がこの記事は自分の学校の教員や学生に読ませたいと思ったら、その記事を読んだ時点ですぐにでも「共有」選別できるということだ。
一度GOOGLリーダーを使い始めると、その共有記事(=公開記事)のサイトが自動的に生成される。私の共有=公開アドレスはhttp://www.google.com/reader/shared/07345837526963288969。私はこれを「今日のニュース」として、BLOG『芦田の毎日』のグローバルメニューに新設しました。
こうしておけば、参照性は一気に高まる。自分だけの記事と他人にも読ませたい記事とを瞬時に選別しながら、同時に他人にその記事が公開される。ブログを書く立場から言えば、自分の記事を更新しない場合があっても、このニュース自身は1日に何回も更新するため、ブログ読者に対する私の変身記事とも言えるサービスともなる。芦田の『毎日』というタイトルにふさわしいブログになったのである。これで自分の記事を何日も書かない場合があっても怒られることがないかもしれない。
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