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153 re(8):ジョージクルーニ・デンゼルワシントン・ジュリアロバーツ
2000/12/14(木)13:23 - 芦田 - 23229 hit(s)



MASASHI> ロンドンに4年間住んでいる人(住人)
MASASHI> ロンドンについて日本で4年間研究している人(研究人)
MASASHI>
MASASHI> 研究人に、“ロンドンってどんな匂いがしますか?”と聞けば、
MASASHI> 書物などからすばらしい言葉を引用できるでしょう。
MASASHI> でも、ロンドンの匂いを知らない(嗅いだことがない)わけです。

 「匂い」そのものを聞かれて、「書物」を引用するバカな研究者はいません(ときどきいますが)。それは書物の匂いがするだけです。

 嗅いでいれば、その印象を言えばいいだけ。嗅いでいなければ「知らない」と言えばいいだけです。問題は、何を知っていて、何を知らないとき、その人間を「ロンドンについて」の研究者と呼べるかということです。仮にロンドンについて語るには「匂い」が決定的だ、という場合には、その研究者は「住人」になるしかないでしょう。それだけのことです。

 何が問題なのかと言えば、ロンドンについて語るには「匂い」が決定的だ、という認識を共有できるかどうかです。この認識の吟味自体は「匂い」ではありません。

 「人種問題」については、この吟味は、もっと複雑なものになります。「ロンドンの匂い」→「人種差別」。これは飛躍とすり替えです。

MASASHI> 私は、その差別を生活“現実”の中で触れることができる。
MASASHI> それは、大学や大学院での授業中の黒人や白人との差別に関する討論であったり、
MASASHI> 会社内やショッピングモールであったりする。

MASASHI> つまり、オブラートも何もない直に入ってきているもの。
MASASHI> 書物やTVから知ったもの。
MASASHI> そのふたつには、かなりの開きがあります。
MASASHI> あなたに人種差別について誰かが尋ねれば、あなたは、すばらしいことが言えるわけです。
MASASHI> でも、あなたのその語りの中には、“現実性”“生活感”“真実性”が欠けているわけです。

MASASHI> GT-Rに関して語る時の芦田さんは、住人のほうです。
MASASHI> そして私が、仮に、GT-Rに関して語れば、研究人のほうです。
MASASHI> テラハウスに関して語る時の芦田さんは、住人のほうです。
MASASHI> そして私が、仮に、テラハウスに関して語れば、研究人のほうです。
MASASHI>
MASASHI> つまり、たとえ私が沢山のR34GT-Rに関する記事を読んだとしても、
MASASHI> それに乗ったことのない私に、そのエンジンは、本当の意味では分かりません。
MASASHI> それに、GT-Rを批評した評論家は、サーキットでの性能を知っているかもしれませんが、
MASASHI> 日常での使い勝手などは、芦田さんほどは分かりません。
MASASHI> 同じように、アメリカの生活について何か言う私の言葉には、
MASASHI> “現実性”“生活感”“真実性”があなたのそれよりもあるわけです。

 バカな「知識」と「現実」との分類(対照)をして喜んでいる場合ではありません。私がGT−Rの「経験」「現実」を語ったとすれば、それはGT−Rのことを語ったのではなくて、私のGT−Rを語っただけのことです。

 したがって、それを聞いた者は、「ああ、そうですか」と聞くしかありません。その人が、同じようにGT−Rに乗ったことがある場合には、「いや、私は別の感想を持ちました」というかもしれない。「いや、全くその通りです」というかもしれない。しかし、それがその人の「経験」であり、「現実」なのだから、否定も肯定もできない(評価の対象ではない)。それがあなたの言う「経験」であり、「現実」というものです。

 したがって、GT−Rの「エンジン」について、私の「体験」に語らせることは危ないことです。「経験」「体験」「現実」(あなたの言う)であるかぎり、多種多様だというほかないわけです。むしろGT−Rの「エンジン」の構造や特質についての「知識」の方が、まともかもしれない。

 雑誌に書いてある「GT−R」論もウソばかりですが、ニフティのフォーラムで語られている(あなたの好きな)「体験」論もある意味でウソばかり。全く反対のことが「体験」と称して語られています。でもそれが「体験」というものなのです。

MASASHI> > MASASHIさん、あなたは「赤信号は止まれだ」ということを〈学んだ〉ことがありますよね。
MASASHI> > そのことを確認するためにわざわざ車にひかれたことがありますか。
MASASHI> > そういうことをしないでも赤信号で止まることができるのが、《人間》の研鑽というものです。
MASASHI>
MASASHI> ひかれそうになったことの無い人のことを知っている人
MASASHI> ひかれそうになったことの無い人
MASASHI> ひかれそうになった人のことを知っている人
MASASHI> ひかれそうになった人
MASASHI> ひかれても助かった人のことを知っている人
MASASHI> ひかれても助かった人
MASASHI> ひかれて死んでしまった人のことを知っている人
MASASHI> (ひかれて死んでしまった人)
MASASHI>
MASASHI> これら人には、「赤信号は止まれだ」ということに対する意識に差があるということが言いたいんです。

 だから何度も言うように「意識に差がある」ということ自体を私は否定しません。それは「ロンドンの匂い」に差があると同じことです。あなたが言う「現実性」「生活感」「真実性」は、すべて差異の徴表なのです。「ロンドンの匂い」と(あなたが)一口に言っても、「匂い」そのものを受容する仕方は千差万別。国対国というより、場合によっては個人対個人との差異の方があるいは共通性の方が大きいかもしれない。それでも「ロンドンの匂い」がそれとして存在するのだ(私はそのことを否定する気はありません)、ということを言いたければ、その場合の「匂い」は、感覚や体験ではなくて思想(THOUGT)です。

 「赤信号で止まれ」ということについて言えば、あなたのいう「差異」に意味があるとすれば、実際に引かれそうになった人が、本当に「赤信号で止まる」ことを遵守する場合だけです。つまり、“頭(知識)”ではわかっていても、やはり“実際に”引かれてみなければ、赤信号で止まることをしない場合だけです。

 しかし実際にはそうではありません。引かれた人でも数ヶ月、数年たつとそのことを忘れてしまって、再び引かれて今度こそは死んでしまうことは多々あります。いちども事故にあったことのない人でも、必ず赤信号で止まる人もいます(それらは、交通違反の事例を考えればわかります)。あなたの言う「意識の差」が実際にあること自体は認めますが、問題はそれが「止まる」ということに関してどういう関係にあるかということなのです。「止まる」ということに関してあなたの言う「意識の差」は、言い換えれば「現実性」は何の関係もないということです。

 同じように「アメリカ」の差別の現実を「体験的」に知っていることと、その人間が「差別的」かどうかということとは何の関係もないということです。「アメリカ」に行かなくても、“実際に”「黒人差別」をしない人はいくらでもいます。逆に「アメリカ」へ行ってこそ、「黒人差別」をするようになった人もいます。「体験」とはそういうものです。そのように、あなたの言う「現実」は差別の現実とは何の関係もないのです。

MASASHI> "日本にたまたま生まれただけ"。
MASASHI> このように考えるのが、国際化。
MASASHI> この考えは、絶対に譲れません。
MASASHI>
MASASHI> これだけ広い宇宙の中で、我々(地球人)は、一人ぼっちなんです。(我々の知っている限り)
MASASHI> 今、我々が、“日本人だ”という意識が“地球人だ”という意識に変わることが、国際化なんです。
MASASHI>
MASASHI> 昔、伊達藩の人が、ある時を境に自分は、日本人だと思ったりしたハズです。
MASASHI> 私が、千葉県人だと思う前に日本人だと思うように、日本人だと思う前に地球人だと思えるようになりたいです。
MASASHI> つまり、日本地方出身の地球人だと。
MASASHI>
MASASHI> 地球上の人がみんな、そう思えることができれば、
MASASHI> この星の争いごとのほとんどが、消えることでしょう。
MASASHI> 身内とは、戦争したくありませんから。

 そんなアグネスチャンみたいなことを言ってはいけません。日本人(あるいはアメリカ人やその他の地球人)が“地球人”だと「現実」に思えるとすれば、地球外の生命体(?)が地球をおそってきたときにだけです。つまり地球の外部が「現実」化したときにだけです。「昔、伊達藩の人が、ある時を境に自分は、日本人だと思ったりしたハズです」 。それはペリー(日本の外部)が黒船で登場したときに「現実」化したからこそ言えることです。
 
 〈平和〉や〈差別〉は、〈認識〉の問題ではなくて、〈存在〉の問題です。つまり認識の変革ではなくて、存在の変革の問題です。






MASASHI>
MASASHI> ***********************************************************************************************
MASASHI>
MASASHI> マットデイモンの『グッドウイルハンティング』、私のフェイバリットです。
MASASHI> 事実、ビデオ持ってます。
MASASHI> マットデイモンの長ゼリフには、どの映画でも感動します。
MASASHI> また、ベンアフリックも効いてます。
MASASHI> ただ、あのマットデイモンの恋人役。。。 ちっとも可愛くありません。
MASASHI>
MASASHI> サウスボストンは、本当に違います。
MASASHI> 恐くてとてもクルマからは、降りれません。
MASASHI>
MASASHI> 明日の夜、ブルースウィリスの『アンブレイカブル』見に行ってきます。
MASASHI> 後日、感想を報告します。
MASASHI> ちなみに、ハリソンフォードとメリルストリープの最近出た幽霊もの、見ない方がいいと思います。
MASASHI> あれだけツマラナイ映画は、なかなかありません。
MASASHI>
MASASHI>


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