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313 re(4):続続・子どもに携帯電話を持たせてはいけない。
2001/3/21(水)00:03 - 芦田 - 13697 hit(s)


 いろいろなことが、いろいろな仕方で書かれているため、どのようにお答えすればよいのか迷うところです。

 治療としてのカウンセリングが話すことを通じて行われるというのは、わかりやすい話です。カウンセラーは、患者に〈時間〉を回復させようとしているのです。精神的に不安定な者は、時間(時間意識)を喪失しているからです。したがって、〈話すこと〉が重要になります。これは、生活(時間)へと差し戻すための作業であって、〈考えること〉につながる〈会話〉ではありません。

 「会話」であれ、「対話」であれ、私は、どちらもつまらないと思っています。それらは、結局のところ〈身体〉に対する妥協を含意しているからです。ある種の〈同意〉、心理的な同意が前提されていなければ、会話も対話も成立しません。会話も対話も最初から“階級的なもの”なのです。一人の人間と別の一人の人間とが身体的に同席する“場所”というものには、いつでも傾斜がついているということです。そこには、〈他者〉(あなたが想定されている、「会話」を「対話」に変換するような他者)など存在していないのです。傾斜に沿って(傾斜に追われて)、話し言葉が(“ため”もなく)流れているのです。〈身体〉は押し黙りはしません。ただ立ち去るのみです。

 したがって、「会話」や「対話」によって人がものを考えるようになることなどあり得ないのです。仮に考えたような気になったとしても、その人は、もう一度(別の仕方で)自己を肯定する方法を見出しているだけです。結局、何も考えてはいないのです。


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