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88 12/31(火)
23:47:56
 世界一早い、第53回紅白歌合戦全曲寸評。  メール転送 芦田宏直  11459 

 
最初の3分間、安室奈美恵はなぜやる気がなかったのか。司会者の後ろに立っていた安室奈美恵が全くやる気のない顔をして立っていた。安室のずーっとやる気がない姿がはなやかな紅白の開始を“飾っていた”。たぶん、この子は“不良”なのだ。これで今年の紅白は台無し。“この”安室は、今年の紅白最初のアクシデントだった。以下は出場順の寸評(括弧内は出場回数)。

●藤本美貴 (初)
「ロマンティック浮かれモード」
背後で踊っている加護ちゃんがよかった。でも吉沢もきれいだった(ほくろがあるのが玉にきず)。

●w-inds. (初)
「NEW PARADISE」
このグループは、ボーカルが背が急に伸びたのでかわいくなくなった(声も声変わりの時期で高音が延びなくなっている)。歌も踊りもうまいのに。

● BoA (初)
「VALENTI」
小さいのに腹筋が良くできていて、声がよく出ている。ユンソナと並んで韓国の時代だ。

●RAG FAIR (初)
「恋のマイレージ」 4
(7:44)
ゴスペラーズよりよほどうまい。声が最高の楽器だというのがよくわかる。

●ZONE (2)
「夢ノカケラ…」
衣装が間違っている。このグループは、自分たちで歌を作らないとダメだ。そしてたぶん自分たちでは作れないだろうからもう終わりかもしれない。

●キンモクセイ (初)
「二人のアカボシ」
「化学工場」という言葉が出てくるが、その言葉を受ける言葉がない。「あの高速道路」がそうなのだろうが、メロディーも詞も未完成なままだ。

ここまでの若手歌手でトップは、BoA。ダントツで一位だ。RAG FAIR、藤本美貴がそれに続く。

●山本譲二 (11)
「おまえと生きる」
この歌手はもう紅白に出てくる意味はない。山本譲二が出てくるくらいなら、吉幾三が出てくるべきだった(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=77.76.1)。

●田川寿美 (4)
「女人高野」
こんな歌手知らない。歌はうまいし、声も魅力的だけれども、五木寛之の作詞がまったくよくない。五木寛之って、やっぱりこの程度なんだ。

●堀内孝雄 (14)
「かくれんぼ」
この歌手は冗談のような顔をしているのが良くない。この顔でジェスチャーしながら歌われると思わず笑ってしまう。

●藤あや子 (11)
「流氷恋唄」
ほくろの位置が良くない。

ここまでは多くの若いダンサーたち(小学生以下も含めて)が舞台を埋め尽くしていたが、みんな勉強がいやそうな元気な子たちだった。親が悪い。

●TOKIO (9)
「花唄」
TOKIOは歌手だったんだ。このグループが歌を歌うのは、紅白だけのような気がした。やっぱり歌が下手だ。後輩のw-inds.の方がはるかにうまい。

●松浦亜弥 (2)
「Yeah!めっちゃホリディ」
この娘は、不思議な魅力がある。往年のマドンナのように、片足立ちの時に体がぶれないのが立派だが、この歌は、もっと小学生くらいのダンサーを100人くらいバックに付けないと盛り上がらない(中高生くらいの女の子が途中から4人しか参加しなかった)。モー娘。も全員参加するべきだった。ひょっとしたらみんなから嫌われているのかもしれない。

●KICK THE CAN CREW (初)
「マルシェ」
私には、こんな歌を評価する能力がない。

●華原朋美 (4)
「あきらめましょう」 14
なんで、この歌なのか。メロディーで代表曲を歌わせるべきだった。単独曲だとしたら、Living on … がいい。この歌手は人が思っている以上に実力がある(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=57)。背後でZONEがバックに付いていたが、このときの衣装の方が自ら歌うときよりも良かった。

●DA PUMP (5)
「RAIN OF PAIN」
このグループは、KICK THE CAN CREWのようにラップを入れる必要はない。もっとまともに歌を歌えばいいのに。踊りも(よく4人お踊りが合っているが)体が固すぎる。

●hitomi (2)
「SAMURAI DRIVE」 16
hitomiは、やはり松浦亜弥のように(少し太めの)お腹と足を見せて歌ってほしかった。衣装はそれはそれでよく似合っていたが。

このとき(20:43)、浜崎あゆみのレコード大賞が決まった。こんな歌手の何処がいいんだろう。取り巻きに作られ続けている(おだて続けられている)こんな歌手のどこがいいんだろう。また生意気になってしまう。心配だ。

●鈴木慶江 (初)
「私のお父さん」
叶姉妹のように胸にオイルを塗っている意味がわからなかった。

●ジョン健ヌッツォ (初)
「マリア」
鈴木慶江もそうだが、こんな押しつけがましい歌手の人選はやめてほしい。拍手している何人の人がこの歌の意味をわかっているのだろう。私であれば、ここでオペラ歌手を出さずに、上妻宏光(「游(ゆう)」「夕立」)の三味線演奏を入れる(http://www.ashida.info/trees/trees.cgi?log=&v=632&e=msg&lp=632&st=0)。

●モーニング娘。 (5)
「ここにいるぜぇ! そうだ!We're ALIVE 2002Ver.」
よく息が切れないものだ。ここでもバックの踊りが必須だが、なぜここでもまた20代の“老けた”ダンサーを入れるのか? それとも青少年条例のせいかな?

●Gackt (2)
「12月のLove song」
Gacktは人格的には個性があるのに、歌は、詞もメロディーも通俗的(歌唱力も並)。これは、逆でなければならない。

●長山洋子 (9)
「めぐり逢い」
山本譲二と同じく、この歌手も終わっている。全盛期の荻野目洋子に張ってダンスミュージックを歌っていたときがなつかしい(もともとは演歌歌手だったが)。

●鳥羽一郎 (15)
「海よ海よ」
宇崎竜童バンドと桑マンのトランペットが良かった。歌(宇崎竜童作曲、阿木燿子作詞)は期待していたよりははるかにダメだった。

●小柳ゆき (3)
「Lovin' you」
小柳ゆきの最大の問題点は、清潔感がまったくないということだ。これは致命的なことだ。とくに(今日の紅白の)淡いブラウン系の髪や衣装はよけいに清潔感がない印象になる。

●BEGIN (初)
「島人ぬ宝」
押しつけがましい善意が、この人たちの歌の進化を止めている。

●中村美律子 (10)
「河内おとこ節」
着物が高そう。帯締めも高そう。

●森進一 (35)
「運河」
この歌は、「作曲森進一」となっているが、そんなわけがない。そういった話題作りは、歌手の停滞期でよくやる手法だ。森進一もくだらない小細工は止めてスタッフすべてを変えないとダメだ。

第2部(9:30〜11:45)
●氷川きよし (3)
「きよしのズンドコ節」
この歌手は去年もよかった(http://www.ashida.info/trees/trees.cgi?log=&v=511&e=msg&lp=511&st=0)。それにしてもなぜパパイヤ鈴木がバックで踊っているのか。ひょっとしたらこの振り付けは、パパイヤ鈴木だったのか?

●島谷ひとみ (初)
「亜麻色の髪の乙女」 2
私はビレッジシンガーズ世代だから(中学生の頃だった)、この歌(歌い方)にはなじめない。この歌のビレッジシンガーズ版は、12月27日の忘年会で歌ってしまった。正調清水道夫版で歌った。歌の要所要所で「違う」「違う」と言いながらこの新しい「亜麻色の髪の乙女」を聞いていた。

●ポルノグラフィティ (2)
「Mugen」
このグループは「アポロ」の頃から注目していた。広島の因島(彼らの出身地)と東京の都市とが直接ぶつかり合って(妥協せずに)できあがっているような硬質な曲調が素敵だ。「Mugen」よりは「アゲハ蝶」の方が良かったのに。

●浜崎あゆみ (4)
「Voyage」
未だになぜ売れているのかわからない歌だが、衣装は良かった。誰にでもため口を聞く、この娘をしかりつける奴はいないのか? さっきの6ch(レコード大賞)でも、堺正章にため口を聞いていた。堺正章の偉大さを全くわかっていない(堺正章は数年前の紅白で司会をやって、この人の芸歴をなめてはいけないことを世間の人に知らしめた)。

●ゴスペラーズ (2)
「星屑の街」
RAG FAIRよりは声がいいだけで、歌は下手。グループ名がそもそも不遜。何か勘違いしている。

●夏川りみ (初)
「涙そうそう」
BEGINよりはるかにうまかった。

●アルフレド・カセーロ&THE BOOM (初)
「島唄」
何か勘違いしている。

●Every Little Thing (6)
「UNSPEAKABLE」
昨年のfragileの方が歌も衣装もはるかに良かった。風邪を引いているようだ。すでに立ち方がダサイ。

●前川清 (12)
「ひまわり」
歌の解釈を間違っている。何を歌っても同じように歌えばいいというものでもない。いい歌だのに。

●川中美幸 (15)
「貴船の宿」
貴船は私の母方の里だ(http://kyoto.kibune.or.jp/fujiya/)。この歌で「ふじや」の売上が伸びるかもしれない。

●美川憲一 (19)
「湯沢の女」
「貴船の宿」より、「湯沢の女」の方がはるかに幸薄い女だった。衣装の割に肌のつやがなかった。もう美川憲一も歳だ。

●小林幸子 (24)
「雪泣夜」
衣装が変身のため脱げたとき右腕のレースも取れたのではないか。心配だった。衣装対決は小林幸子の勝ちだが、私はそんなことより、「思い出酒」をじっくり歌ってほしい。

●平井堅 (2)
「大きな古時計」
この歌手が根本的な錯誤の中にあることはすでに書いた(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=54)。そもそもこんなに苦しそうに(首を伸ばしながら)歌う歌ではない。解釈がおかしい。

●CHEMISTRY (2)
「My Gift to You」
このグループもゴスペラーズと同じで何か勘違いしている。自分たちが思っている以上に歌が下手。チャゲ&飛鳥よりもはるかに下手なくせに、なんでこんなに“ぶっている”のか、わからない。

●中森明菜 (7)
「飾りじゃないのよ涙は」
私生活をしっかりしてほしい。そうすれば新しいヒット曲を出せるはず。和田アキ子と同じでたばこを吸いすぎている。声が最後のところで延びない。歌手でたばこを吸うなんて許せない。

●安室奈美恵 (8)
「Wishing On The Same Star」
この歌で、安室は、その歌の素性がいかに下品なものかを露呈させた。声を張り上げるときの力の入れ方がサイテーの下品さだ。そもそもこの力の入れ方は歌の内容にも合っていない。解釈を間違っている。でもCDよりもこの紅白での歌い方は少し良くなっていた。

●SMAP (11)
「freebird'02」
SMAP(特に中井君)をみるとナイナイの岡村(隆史)を思い出す。キムタクの肌が荒れていた。気になった。中井君のひとりボーカルはやっぱりやめた方がいい。岡村に代わってもらった方がいい。しかしなんでSMAPは、ここまで歌も下手、踊りも下手なのだろうか。後輩のw-inds.に教えてもらった方がいい。

●中島美嘉 (初)
「WILL」
この歌手は何と言ってもHelpless Rain (http://www.tsutaya.co.jp/item/music/view_m.zhtml?PDID=20140874)だろう。なぜ、賞の対象も含めて、Helpless Rainを歌わないのか。秋元康(http://www.zdnet.co.jp/internet/tatakae/human/0050/0001.html)の歌なんて歌わない方がいい。

●谷村新司 (15)
「昴」
もう50才を優に超えて、声が出なくなっている。節制するしかない。

●中島みゆき (初)
「地上の星」
『プロジェクトX』で言えば「ヘッドライト・テールライト」の方が私は好きだ。中島みゆきは元気そう。やせていて(も声につやがある)、大人らしい節制がよく効いている。この年になって(たしか50才を超えている?)やせているというのは現役であることの大切な条件だ。

●香西かおり (11)
「津軽じょんから節」
こんなところで上妻宏光(http://www.ashida.info/trees/trees.cgi?log=&v=632&e=msg&lp=632&st=0)が出てきた。やっぱりうまい。香西かおりは、昨年の「楽しい人が好き」もよかったが、今年の「津軽じょんから節」も悪くはなかった。演歌陣では誰よりもいい。

●細川たかし (28)
「津軽山唄」
最初の出だしでマイクのボリューム調整に失敗していた(たぶんNHK的には始末書ものだ)。残念。

●和田アキ子 (26)
「抱擁」
あまり期待していなかったが、やっぱりダメだった。この人も歌を大切にしているというのならたばこを止めた方がいい。小さな音が全く延びない。それにSMAP並に歌が下手だ。

●さだまさし (14)
「精霊流し」
編曲がよくなかった。「私の小さな弟が 何も知らずにはしゃぎ回って 精霊流しが始まるのです」。ここは何度聞いても泣けてくるが、太ったさだまさしにここを歌ってほしくなかった。

●天童よしみ (7)
「あんたの花道」
歌と何の関係もないドレスが天童よしみらしいといえば言えるが、しかし天童よしみは紅白では美空ひばりを歌ってほしい。

●北島三郎 (39)
「帰ろかな」
うまい。というより、歌い方がいつも変わらない。最初に「帰ろかな」を歌ったときと同じ歌い方をする。いい年の取り方をしているということだ。舟木一夫の「高校三年生」や尾崎紀世彦の「また会う日まで」なんか、当時の歌(われわれが聞いていた時代の歌い方)を(本人から)聞くのは至難だ。私がカラオケでその始元の純粋性をひたすら守っている。舟木一夫や尾崎紀世彦はこの北島三郎にならってほしい。SMAPの中井君も心から拍手を送っていた。

●石川さゆり (25)
「天城越え」
この人も私生活が乱れていると思う。たぶん、(やはり)たばこを吸い過ぎ。歳を取るとたばこがのどに与える影響はきつい。北島三郎のように、この歌を最初に歌ったときのような声の延びがない。

●五木ひろし (32)
「おふくろの子守歌」
五木ひろしは、おばあちゃんを泣かせてどうするつもりだ。

これで今年の紅白は終わった。赤が勝ったが、Boa、夏川りみ、中島みゆき、香西かおりで勝ったということか。やっぱり吉幾三(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=77.76.1)と島倉千代子(「人生いろいろ」http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=78.76.2)の出ない紅白は面白くなかった。最後に中井君が泣いていたのが印象的だった。安室の最初のだらしなさを中井君の最後の涙が補っていた。

以上、2002年紅白歌合戦、全曲寸評でした。


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