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1068 8/13(土)
03:10:53
 「24 TWENTY FOUR」シーズンWのその後  メール転送 芦田宏直  8207 

 
我が家では、「24 TWENTY FOUR」(http://www.so-net.ne.jp/24/)のシーズンWの余韻がまだ残っており(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=1065)、ジャックバウアーの居所がいまだに気になっている。

インターネットで調べたところ、シーズンXが2006年1月に放映予定のようだから、まだ続くのかもしれないが、どうやって続けるのか、それを考えるだけでも楽しい。

この「24 TWENTY FOUR」の面白さの7割は、カメラワークと音楽だ。これなしには、このドラマは成り立たない。

もう一つ考えさせられるのは、アメリカ映画界の俳優の層の厚さだ。映画ファンお馴染みの俳優なんかほとんど誰一人いないのに、演技は圧倒的だ。キャラクターがはっきりと前面化し、それぞれに楽しませてくれる。

シーズンVから出演している(メアリー・リン・ライスカブ演じる)クロエ・オブライエン Chloe O'Brian(http://opec.blog.ocn.ne.jp/blog/2005/02/24_.html)なんて、最高のキャラクターで、よくもこんな女優がいたものだと思う。

クロエのみならず、このドラマではすべての俳優の感動ものの演技が見られる。これが楽しくてしようがない。

日本であれば、「あすなろ白書」(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000065BCB/qid=1123868489/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-6231715-7465119)の木村拓哉以外は、どんなドラマに出ても木村拓哉でしかない。緒形拳も仲代達也も三国廉太郎も、どれもこれもどの映画やドラマに出ても当人でしかなくて、脚本を台無しにする俳優でしかない。日本の名優と呼ばれている人たちはほとんどそうだ。

それが、この「24 TWENTY FOUR」シリーズでは、このキャラクターはこの俳優でしか不可能だった、かのように、俳優(の演技=脚本)が光る。

内容的には、基本的には、エイリアン型。いつ終わってもおかしくない緊張感の連続でしかないが、少しエイリアン型を脱しているところがあるとすれば、これはサラリーマンには痛切なドラマになっているということだ。その要素は以下5点。

@組織のラインとラインの外の区別が瞬時に求められる
Aライン不全になっているときに、情報をいかに摂取するのか
Bルールの例外を判断することの是非
C人材の評価
Dトップそれ自体の更迭はどのように起こるのか

こういったことが、どのシリーズにも痛切な課題となって身に迫る。これは非日常のテロ対策ドラマではなくて、ビジネスマンの昼メロなのだ。それが、この奇想天外なテロ対策ドラマをリアルに思わせる最大の要素になっている。カメラや音楽がそれをいっそう際だたせているのだ。

それにしても、主人公ジャックバウアーは今頃どこで何をしているのだろう…。これ以上は言いませんが(言えませんが)、言いたくて言いたくてしようがない今日このごろ。レンタル開始は9月2日からだそうです。


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