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パソコン一つで世界を動かす ― 大学の情報教育は、国・公・私立大学問わず、未だに「電気通信」時代のカリキュラムにとどまっており、今日の「情報」教育に対応できていない。(Ver.1.0[教育]
(2024-03-02 17:37:03) by 芦田 宏直


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2025年4月開設予定(現在申請中)の新学科「環境情報学科」(入学定員40名)について、カリキュラム作り、教員集めのプロデューサーの一人としてその思想を書いてみた。来年4月に新入生に会えるのが楽しみです。

目次−−−−−−−−−−−−−−−

?二人の天才が作った時代に生きている

?もう一つの言葉としてのプログラム言語と大学教育の貧困
― ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズの興奮を学べる日本初の情報学科

?ソフトウェアの開発(プログラミングから設計・ソフトウェア製品開発・システム運用・管理)について全体的に学べるカリキュラムは本学本学科だけ。

?他大学の授業時間数と本学科カリキュラムを比較してみる(一回の授業時間90分を1時間としてカウントしています) ― 理系・文系を問わない新しい「情報」教育に現代の大学教育は対応できていない。

?カリキュラム全体に占める〈演習〉の割合が95%!
― 講義を聴くだけでは何も身につかない(学びたい科目があるだけでは学べない)
― 〈知る〉ことが重要ではなく、〈身につくこと〉が重要
― 自分のペースで〈わかる〉までの授業時間が充分確保されている

?学部長に深澤良彰(大学ICT推進協議会AXIES会長)、学部顧問に鷲崎弘宣(世界コンピュータ会議IEEE会長)を迎え、グローバル水準の教員陣を揃えています。

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●二人の天才が作った時代に生きている

スマートフォン、家電製品、自動車、新幹線、飛行機……、そして食品の開発・管理、クスリの開発、交通システムの開発、まんが・書籍の出版と閲覧、そしてSNS、ショッピング、教育(e-ラーニング)、仮想空間(メタバース)のコミュニティ、生成系AI(人工知能データベース)など、私たちの周りのものはすべてコンピュータで動いています。

物を〈作る〉場合も、物を〈使う〉場合も、そして芸術作品を作ったり鑑賞したりする場合さえ、すべてパソコンを操作しています。最近流行のChatGPTはもはや作り手と利用者との垣根を取払いつつあります。インターネットに繋がったパソコンが一台あれば、誰でもが世界を動かせる時代になりつつあります。一人の個人でも、経験も資金もない若い人たちでも世界を相手に仕事ができる時代になりつつあります。

二人の天才、Microsoftのビル・ゲイツも、アップル社のスティーブ・ジョブズも ― 二人は1955年生まれで同い年 ― 、学生時代(1970年代)にそのコンピュータの革命性を早くも予見し、現在のIT社会の基礎を作り上げました。ビル・ゲイツは、〈プログラム〉というものが商品になる(お金になる)ということを予見し、スティーブ・ジョブズは、コンピュータの小型化=パソコン化による社会的な普及(コンピュータの個人使用)を予見しました※。

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