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大学の授業改革はなぜ進まないのか ― 大学における期末試験不正について[教育]
(2021-11-29 18:18:55) by 芦田 宏直


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【採点基準の事前・事後調整】

1. 短文記述解答の試験を(たとえば)10問出題し、(たとえば)一問配点を10点として、評価の厳密性や客観性が曖昧な問題を出してしまう。全問一応書いてあれば、60点の裁量評価(努力賞評価)を行ったりする場合もある。期末試験のレポート試験もその種の曖昧評価に満ちている。

2. 「自由記述欄」のようなものを設けておいて、60点に満たなかった学生などについて、その欄の記述内容に点数を与えて救済する。

3. 「持ち込み可」の試験を行い、ノートや資料類さえ持ちこめば、点数が取れる試験を行う。

4. 配点を明示しない出問を行い、試験結果に応じて点数調整する。

5. 配点に応じて、たとえば最高点60点〜最低点20点で分布する試験の素点結果が出た場合、たとえば30点底上げして90点〜50点で点数調整したものを教務に提出したりする。これほど極端にではないにしても、素点において大量落伍者が出た場合について、あるいは60点前後の学生については何らかの仕方で素点を個別に調整しながら単位認定を行う。平均点よりは中央値主義の教員によくある。

6. 非常勤教員に多いが、自分の本務校が「多様な評価」や「観点別評価」 ― 態度点やレポート・小テストの評価を履修判定点数に加点するなどの ― をやっているために、試験の点数を気にしないまま授業をやり、落伍者を出してから、形式的な補講や再試で学生を?救う?ケース。

7. その他


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