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この商品は“買い"だ ― SONYのMDR-EX90SL(写真付き)[商品批評]
(2006-04-30 22:49:29) by 芦田 宏直


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これは、お得な買い物だと思う。

久しぶりにSONYの製品を買った。MDR-EX90SLだ(SONY 密閉型インナーイヤーレシーバー 「N・U・D・E EX」 MDR-EX90SL<画像:>)。私の場合は、iPodに付けて使うが、いわゆるイヤーレシーバーである。

イヤーレシーバーは、何と言ってもSHUREのE5C-Jが伝説的だが(http://www.sanden-shoji.co.jp/headphone/shure/shure_e5c.html)、これは5万円近くする。さすがにiPod本体よりも高いレシーバーを買うのには勇気がいる。

私の場合、電車に乗るのは家内の入院中の病院へ行くときくらいだから(しかもその場合でも2回に一回くらいの電車利用だから)、年に5回くらいのこと。毎日使うのならSHUREのE5C-Jを買うのも(少しは)意味があるが、さすがに年5回では意味がない。

それに私はSHUREのE5C-Jの音を実際に聞いたことがない。音の製品だけは視聴なしには絶対に買ってはいけない。価格が高いと思うものは特にそうだ。私はいつも思うが、クルマを買うときにも試乗もしないで買う人がいるが、スペックだけでは語れないものが音響機器とクルマ(少なくとも私の経験ではそうだ)。

ところが、SHUREのE5C-Jはそんじょそこらの店では置いていないから(置いてあっても視聴ができない!)、余計に触手を伸ばせない。

そう思っていたらSONYのQUALIAシリーズのイヤーレシーバーが発売された(http://www.sony.jp/products/Consumer/QUALIA/jp/products/receiver/index.html)。これも21000円したが、SHUREのE5C-Jのことを考えれば、半額以下。

この値段を、安い!、と思えるのはSHUREのE5C-Jを前々から欲しかった者だけだ(ろう)が、これを一度銀座のSONY PLAZAで視聴したときには、これで充分じゃないかと思っていた。

ところがこのQUALIAレシーバー(MDR-EXQ1)は、手作りの超嗜好品であるために生産数が少なく、いつも品切れ。買えない! そうこうするうちにSONYの不調の代名詞にもなってしまって生産中止になってしまった。

そこで満を持して出てきたのが、このMDR-EX90SL。評判の高いMDR-CD900ST(http://www.sonymusicshop.jp/cd900st/index.html)の技術を盛り込んだというから、それだけでも立派。それにQUALIAレシーバー(MDR-EXQ1)の手作り一品主義も引き継いでいる。

しかも値段がQUALIA MDR-EXQ1の21000円に比べて、12390円と値段も半額。買うしかない。

5月10日発売だが、先週手に入れて、今日家内の病院へ看病に行くときに初めて“長時間”使用をした(といっても往復1時間くらい)。これくらいの楽しいことがないとなかなか病院へ行く気がしないが、やはりこれがなかなかのもの。京王線の電車の中でニヤニヤしている私を変態だと思った娘もいたかもしれない。

自宅で聞き比べたときにも高域の伸びは誰が(音楽音痴が)聞いても明らかだったが、今日外で聞いたときにも普段聞こえたこともない音が出ている! 思わずニヤニヤしてしまうのだ。ワイヤーコードがもう少し太ければもっといい音がしたかもしれない。

ちなみに音質にまったくこだわらない私のバカ息子に「これで聞いてみろよ」と1分だけ貸した。「どうだった?」と聞いたら「違うね」と即答。息子のバカ耳でも「違いがわかる」のだから、大したものだ。

低音は期待したほどではないが、この高域を聞けるだけでも“ありがたい”と思うべきだ。

なんと言っても直径13.5mmドライバーユニットが効いているし(こんなにでかいドライバーユニットは存在しない!)、コストのかかった削り出しアルミニウム筐体の剛性も高音の“抜け”に貢献している。

考えてみれば、最近は家庭で音楽を聴くことなどほとんどなくなってきている。家具並みの大きなスピーカーでいい音を聞こうと思えば、何十万、何百万とお金をかけなければ(絶対に)良い音は聞けないが、iPodの“スピーカー"とも言えるイヤーレシーバーなら、1万円前後で大概の人が聞いている2000円前後のイヤーレシーバーの何倍もいい音が聞ける。たぶん値段の高い分そのままにいい音が聞ける。大概の大型スピーカーは倍の値段を出して買っても10%くらいしか音は良くならないが(その10%が決定的なのだが)、それに比べればこんなに投資効率のいい音響機器はない。

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