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紀子様の“ご懐妊”に「おめでとう」と口外してはいけない[日常]
(2006-02-10 00:07:41) by 芦田 宏直


紀子様の“ご懐妊”で、街の声の「おめでとうございます」という報告を聞く度に、それが私には雅子様へのいやみな「おめでとうございます」でしかないことに心が痛む。

子供が産めない、男子が産めないということは、昔であれば、天皇家でなくとも嫁いで半年もしないうちに実家に返されたものだ。その上、長男の嫁なんてものは、どんなに点数の高い、そつのない女性でも非難の的になるもの。

そして長男の嫁で、男子も産めないともなれば、そしてまた「万世一系」の天皇家の嫁ともなれば、次男の嫁の出産のおめでたさが国民的である分、それは最大の屈辱であるに違いない。ホリエモンの挫折(と屈辱)なんて、それに比べれば、無いものに等しい。

農家の嫁であれば、養子制によって、長子の不誕生の危機を回避する機能があったが(日本の農家の家族制度は人が思うほど血縁的ではない)、現在の天皇制ではそうはうまくいかない。というか、雅子様の苦悩は、普通の家庭の普通の嫁が体験することを天皇制の中で“象徴”化しているに過ぎない。

天皇=天皇家(天皇制)は凡庸であるからこそ、国民の象徴なのである。だから次男の嫁の出産についてたやすく「おめでとう」なんて言ってはいけない。それは紀子様の出産に限らずどんな場合でもそうなのだ。


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