もう手術から2日間経ったが、なかなかこのBLOGを書く気が起こらない。ベッドで寝たままの状態では少し書く気が起こるのだが、座って書き始めると脂汗のようなものが出てきて、すぐイヤになる。今日は鼻の穴に詰められた綿類を取り去る日。まだ脳に近い一番奥に詰めてあるものは明日になるが、幅8ミリくらい、長さ7センチ、厚さ4ミリくらいの綿が左右の鼻に4本ずつ入っていた。今、取ってもらってきたところだ。血もほとんどでなかったし、取るときの痛さもほとんど感じなかった。やっと少しまともな感じになってきた。少し書く気になってきた。
手術は、下着をすべてとりさり、着衣を手術用に変えて、陰部は前バリのようなものをして準備OK。前バリも「私が自分でします」と完全防備。
病室のベッドでそのまま手術室まで移動。ベッドが動き始めたら、もう周囲にだれがいるのかわからない。どんな道を通ってどんな部屋に行こうとしているのかもわからない。少し首=顔を動かして周囲を見ようとしたが、まったくわからない状態になる。入れ替わり立ち替わり人が寄ってくるが、誰だか一切わからない。ベッドの中での移動というのは不思議なものだ。天井と会話をするだけ。
そして手術室(というか予備室)に入ったら、2,3分で口にガスを当てられはじめ、「はい、芦田さん、深呼吸して、はい吸って…」。これで終わり。数を数える暇もない。ここから意識がまったく無くなった。夢も見ないし、まったくの無。全身麻酔ガスというのは強烈な薬だ。
「芦田さん…」、と看護婦さんに声をかけられたときには、もう全てが終わっていた。どこの誰ともわからない人に囲まれて病室に戻ってきた。1:00に病室を出たが、戻ってきたのは5:30くらい。4時間以上病室(+予備室)に居たことになる。後で聞いたところによれば、手術は2時間以上、前後の処置1時間で計4時間かかったらしい。
とにもかくにも大量のポリープが鼻腔全体を覆っており、「大変だった」(執刀医)とのこと。ポリープは、米粒が二回りくらい大きくなったものがブドウの房状にいくつも広がっている感じ、という。これを切り出しながら吸い取っていく。切り出す毎に大量に出血するから、手術はその点では難しい。でも輸血は何とかせずに済んだ。
心配されていた視力低下も頭痛もまったくない。脳壁も目の周りの壁も傷つけずに済んだようだ。見事な手術だったのだろう。それは、術後、頭痛もなければ患部の痛みも一切ないことからもよくわかる。鼻の腫れもそれほどでもなかった。やはりこの病院は鼻腔の内視鏡手術ではトップの病院なのだと今さらのように実感している。
戻ってきて一番ショックだったのは、紙パンツに替えられていたこと。誰がいつ替えたのか? ひょっとして例のウンチを本当にしてしまったのか? 下半身を色々と“調査”してみたが、特に変化はない。もし垂れ流したとすれば、洗浄の痕跡が残っているはず。しかし湿り気さえなく、元のまま。先生にも聞いてみたが「大丈夫でしたよ」とのこと(手術直後にそんなことを気にするのは私だけらしい)。ウソでもいいからそう言ってもらいたいが、こればかりはわからない。紙パンツは、座薬のためらしい。手術直後病室ですぐに痛み止めの座薬を入れられた。こればかりは(術後の睡眠薬のぼーっとした感じで不意をつかれ)看護婦さんに入れられてしまった。仕方ない。
その後は、まったく順調。点滴を打ち続けているが、頭痛も含めて外科的な痛みもなく、視力障害もまったく起こっていない。寝てばかり居ることからの体力低下でしかない。BLOGが更新されておらず、ご心配をおかけしましたが、今日、やっとこの程度の報告ならできるようになりました。一日ごとに元気になっていますから、ご心配なく。
<画像:にほんブログ村 教育ブログへ>
※このブログの今現在のブログランキングを知りたい方は上記「教育ブログ」アイコンをクリック、開いて「専門学校教育」を選択していただければ今現在のランキングがわかります。