昨日(土曜日)は、学校見学会、その後家内の病院へ週末の“看病”に。病院でお見舞いの某国会議員と待ち合わせ。パソコンを買いたい、とのこと。そのまま新宿ヨドバシカメラへ直行。
パナソニックのレッツノートT4(http://www.mylets.jp/t4/index.html)を勧めた。この機種は標準バッテリーで12.5時間も持つ。これなら移動の多い人にも充分使える。プリンタはHPの2575(http://h50146.www5.hp.com/products/printers/inkjet/ps2575/index.html)。安くて、コンパクトで印刷速度も速い。通信カードは、ウイルコムのAX510N(https://store.willcom-inc.com/ec/faces/cmdprdw000032/)。これならどこでも十二分にインターネットを駆使できる。
これだけでも師走土曜日の夕方のヨドバシカメラでの買い物は、時間がかかった。何といってもボーナス直後のヨドバシだから、超満員。不況は本当に終わったのか、と思わせるほど。そう思っている内に、12月に弱い私(http://www.ashida.info/blog/2005/12/12.html#more)も何かを買わなければならない(でないと他人の買い物だけではさびしい)と無性に思い始めた。
そう言えば、セーターを5年近く買っていない。年末、年始の私服がない、と都合よく思い浮かんだ。このあたりなら、伊勢丹かな、ということで、タクシーを飛ばして伊勢丹へ。もはやヨドバシ西口店から伊勢丹までは歩く元気が残っていなかった。
ところが、ここからが地獄。私はセーターは頑固なポロセーター派。しかもボタンは三つまでが限界。色は少し黒目のグレー。丸首派が許せない。休日に重ね着をする男の気が知れない。平日のネクタイなんて、一種の重ね着。そもそもネクタイとワイシャツとスーツという三つの色、柄のコンビネーションを考えるだけでも気が遠くなるのに、そんなことを休日にも考えなければならないこと自体がふざけている。その暗い気分から解放されるためには、夏はポロシャツ、冬はポロセーターしかない。
しかし、そのポロセーターがどこにもない。伊勢丹のメンズ館(http://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/shinjyuku/index.jsp)を1階からゴルフウエアの7階まで踏破したけれどもどこにもない。わずかにコムデギャルソンのものが色も形もぴったりで、ポロセーターそのものだったが、胸に7センチくらいのいびつな円形をしたワッペンが着いており、しかも色が強烈なオレンジ色。私には“玉にキズ”としか言いようがない。こんなものを着ていたら、あびる優(http://www.horipro.co.jp/talent/PF075/)くらいの若い女の子とつき合っていて、「おじさん似合っている」なんて言われながら着せられているんだ、と思われるに違いない。
なんとか外せないのか、と裏側をめくってみたが、結構厳しく縫いつけられている。10分くらいたたずんでいたがあきらめた。それが伊勢丹の唯一のポロセーター。
一階で店員の樋口さんを捕まえて、「ポロセーターを全館探したけれども、どこにもない。なんとかあなたの力で探してくれないか。もう足が動かない」と訴えたら、樋口さんは何を思ったのか、「それでは椅子をご用意します」と親切。「いや、そっちの親切よりは、ポロセーターを見つける方に、あなたの親切を欲しい。接客応対、新宿随一の伊勢丹の魂を込めて探して欲しい」と頼み込んだ。「わかりました。暫くお待ち下さい」。
しかし、10分しても樋口さんは帰ってこない。やっぱり椅子を借りておいて方がよかった。やっと10分を超えて戻ってきた樋口さん。「やはりございません。もしよろしければ、メーカーを含めてお探ししますので、連絡先をお教え願えますか」。「いいですよ。絶対に探してください」。
伊勢丹メンズ館は、なんとなくデパートっぽくない。しきり壁がせまく区切ってあるから、フロアーの全体が見渡せない。そのうえ照明もわざと暗くしてあるから、私のような年代の人間には向いていない。しかし顧客応対はやはり新宿随一。年齢のわからないようなおばさんアルバイトはほとんどいない。
その新宿勝ち組の伊勢丹が、今、唯一ライバル視しているのは、意外にもルミネ。ルミネはここ数年、若い客層にターゲットを絞って大成功している。駅ビルを利用して夜も22:00まで、これも成功した。テナント上位10店の店長は、毎年ヨーロッパ旅行に招待し、そのご褒美と同時に商店舗視察も行い、テナント体制で生じがちな店舗格差を埋める努力を行っている。
まさか、しかし私の年齢でルミネに行くわけにも行かず(そもそもルミネならもっとポロセーターの存在確率は低いだろう)、結局ポロセーターはあきらめざるを得なかった。