不登校の中学生が57日間で四国遍路の旅を体験して、「学校へ行きたくなったらしい」。
お昼のテレビで伝えていた。しかしそのナレーションの言葉の一部に引っかかった。四国遍路を旅(巡礼)すると「煩悩が消えて願いが叶う」とのこと。そんなバカなことがあるわけがない。そもそも「煩悩」が消えれば、「願い」も消えるに決まっている。「煩悩」ではない「願い」なんてあるわけがない(だからその意味ではたしかに「願い」は「叶う」)。そもそも神仏にお願いをするということ自体が神仏をバカにしている。それは細木数子(http://www.6sei.net/pc/index.html)と神仏を同じレベルで扱うことにほかならない。
神仏の前で「願う」ことがあるとすれば、「あなた(神仏)の裁定をなすがままに受け入れます」ということでしかない。だから合掌するということは、大変な決意がいる。それは、それ自体が煩悩を消す行為なのだ。