< ページ移動: 1 2 >
今日は12月1日。 年末に向けて、DVD&HDDレコーダーは何を買うべきか?
以下に買う条件を挙げてみる。
1)予約録画するだけなら(決まった番組だけを録画するなら)、DVD&HDDレコーダーを買う意味はない。
2)ほとんどの人は、予約録画する暇自体がないので(いちいち新聞のテレビ欄やEPG http://e-words.jp/w/EPG.htmlで検索などしている暇はないので)、肝心の見たい番組を見逃してしまう可能性が高い。
3)だから、キーワードを指定してそれにかかわる番組を自動的に録画してくれる機能を持っているものを買う以外にはない(代表的なものにはSONYとPIONEERがある)。たとえば、「国会」とか「政治」というキーワードをあらかじめ指定しておくと、いつ行われるのかついつい忘れがちになる「予算委員会」、「党首討論」などの番組を自動的に録画してくれている。これがないと何百時間もの記録容量を有するレコーダーを持つ意味はない。
4)そもそも、毎週の定時番組を決まって録画するのなら、今のVHSテープ1本でも8時間は録画できる。D-VHS(http://www.ashida.info/jboard/read.cgi?num=295.291.4)なら1本で24時間も記録できる。これを使って、定時の繰り返し録画設定しておけばいいだけだ。
5)DVD&HDDレコーダーを買う場合に、80GB、150GB、250GB、350GB、400GBなどとHDDの記憶容量でよく迷う人がいるが(価格がこの容量差で変動するから余計にそうだ)、自動録画機能がないのなら、自分が週にどれほどの定時録画をするかで決めればよいだけだ。たとえば、週単位で放映される1時間番組を10本〜20本くらい見るだけなら80GBで充分だ。残っているHDDの記憶残量はほとんど意味のない残量になる。私の場合、週に約28本くらいの定時番組を録画しているが(毎週の上書き録画)、その場合は150GBもあれば充分(ただし自動録画機能を付加するとこれでは全く足らない)。(註)これらはすべて「SP」(標準モード)でHDD記録した場合の容量。ただし「SP」モード以上で記録しないとHDD記録は見るに耐えない画質になる。だからHDD容量も「SP」モードで何時間録画できるのかを判断しないと意味がない。
6)記憶容量が「多い方がいい」というのは、キーワード指定した番組がいつどこでどれくらいの時間放映されるかどうかわからないからこそのことである。たとえば、「NHKスペシャル」とキーワード指定した場合、「NHKスペシャル」は(再放送も含めて)いつやっているのかわからないし、一回の放映時間もまちまち。「映画」とキーワード指定した場合も同様のことが起こる。そうなると、一日、2日で20GB、30GBを一気に使用してしまう可能性もある。逆に言えば、自動録画機能のないDVD&HDDレコーダーで、400GBもの大容量HDDを備える意味はほとんどない。「大きいに越したことはない」という容量バブル主義にすぎない。
7)SONYの「スゴ録」(http://www.sony.jp/products/Consumer/dvdrecorder/products/rdr_hx100_hx90.html)シリーズやパイオニアの新製品DVR−920HS(http://www.pioneer.co.jp/dvdld/dvr/)などには自動録画機能が備わっており、楽しいレコーダーだ。自動録画機能最優先ならSONY。画質もこだわるというのならパイオニアだと思う。そうなると400GB(少なくと250GB以上)はほしい。年末年始の特別番組に備える場合には特にそうだ。
8)価格コム(http://www.kakaku.com/)で買えば、SONY、PIONEERとも、400GBは10万円をちょっと超える。250GBは7万円前後(どちらも12月1日現在)。面倒くさがり屋の人には、400GB版をお勧めします。
9)両者の欠陥を唯一あげるとすれば、2チューナーでないこと。これは自動録画する場合にも致命的。同じ時間帯に見たい番組が重なる場合には、一つは犠牲になる。たとえば、夜10時台にはNHKのニュースも含めて見たい番組がある。平日10時台は1チューナーでは(2チューナーでさえ)裁ききれない。自動録画で、2チューナーを備えたものは、SONYのCOCOON(http://www.sony.jp/products/Consumer/cocoon/)しかないが、これにはDVDレコーダーが欠けている。だから消したくないものを簡単に“外”へ出せない。しかし、2チューナーか、自動録画か、どちらかを選ぶというのなら、自動録画を選んだほうがいい。2チューナーは、東芝、シャープ、松下が積極的に取り入れていますが、そもそもこれらのメーカーはAV専業メーカーではありません(単なる「家電分野」の仕事にすぎません)。
< ページ移動: 1 2 >