書棚の赤い本の固まりを気にされた方が多かったようですが、あれはドイツ語・FISCHER版フロイト全集(http://www.froelichundkaufmann.de/Shop.asp?shidip=25585052362003161728&art=13636)です。読みたい方にはいつでもお貸しします(現在ドイツ本国ではこの版は絶版中だからお役に立てるかもしれません)。フロイト思想の本質は、「夢判断」にあるのでもなければ、「無意識の発見」にあるのでもありません。まして「性思想」とは何の関係もありません。人は言っていることと違うことを言うことができることを指摘したことにあります(語るということは、そう語ることと違うことを語ることなのだということです)。画期的な思想でした。その意味では、フッサールの〈現象〉とフロイトの〈無意識〉とは大変近接した思想だったのです。なんて書き始めたら、きりがなく続きそうなのでここで止めておきます。