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テラハウスICA(http://www.terahouse-ica.ac.jp/)のパンフレット作成が遅れています。今回は1000講座突破記念号になっており、その巻頭言を「ユビキタス・スクーリング」と名付けました。いち早く、ここで公開します。なお、来期講座カレンダー、講座一覧などは20日までにはホームページ上で発表します。パンフレットそのものは、月末になります。遅くなって申し訳ありません。
※「ユビキタス」については、とりあえず、http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0930/special.htm を参照のこと。
●ユビキタス・スクーリング宣言
テラハウスICAは、1996年4月に誕生しました。今思えば、1990年代後半はWindows環境をネットワーク技術と結びつけたWindows95 OSの登場によって、インターネット時代の本格的な幕開けの時代であったとも言えます。テラハウスもそういった「IT時代」の幕開けとともに登場しました。開設講座数も最初は50講座足らずでしたが、今期には1000講座を超え、文字通り「都内最大級のパソコンスクール」(朝日新聞)となりました。
テラハウスの特徴は、?どんな分野でも広くも深くも学べる ?一回完結型のメニューで学びたいものだけを学べる ?料金が定額制で講座数や学ぶ分野に制限がない
というものでした。
しかしこういった特徴も、時間割に縛られた教室講座という意味では、多くの皆さんに享受して頂くものにはなっていませんでした。駅前とは言え、総武線・東中野にまでは通えないという制約はやはり大きく、全国から、支店は出さないのかというご要望(お叱り)のお言葉も頂いておりました。「パソコンを学ぶならここしかない」と言って三重県からお通いになっていた方もおられます。
しかしテラハウスの特徴の一つである開講講座数の多さ、カーバーする分野の多さを考えますと、品質(講師、カリキュラム双方の)を落とさずに支店展開をすることには限界があり、思いとどまらざるを得なかった次第です。支店があるスクールはほとんどがありふれたパッケージもののスクールであり、「フリータイムレッスン」「オンデマンドレッスン」というスクールの実態も自習学習の変形にすぎなかったことを思えば、この断念も致し方ないものだったと思っております。
しかし、2000年を境にインターネットがブロードバンド環境になり、高速常時接続環境が仕事場にとどまらず、家庭内でも急速に普及し始めました。その中で私たちは、現に開講して、好評を頂いている講座を生放送のように収録して各家庭や職場に伝えることはできないのかと考えるようになりました。
まず最初に私たちは、映像会社の協力の下、実際の教室にカメラを持ち込み、講座をビデオ収録しました。テラハウスの講座が教室の外にはじめて開放された瞬間でした(2002年12月)。決まった時間に受講しなければならない時間割を超えて、いつでもどこででも受講できる体制が作られただけではなく、教室講座の予習や復習も自由にできることになりました。最強の教室講座体制も同時にできたわけです(詳しくは○○ページをご覧下さい)。
もう一つは、WEB上での受講です。インターネットを通じて、この収録された映像を供給すること。これは、ビデオと並んで、もう一つメディア展開が増えただけのことではありません。コンピュータメディアの可能性はコンピュータ学習の新しい可能性を暗示しており、私たちがWEB上での講座展開にもっとも可能性を感じたのは、その検索機能でした。
まず自分の学びたいことが、どの講座の中に含まれているのか、分野に関連するキーワード(担当講師名も含めて)を入力すれば、その内容を含んだ講座が自動的に取り出せるようにしました。さらにそれだけではなく、取り出された講座の中で、どの箇所で、何が語られているのかさえもキーワードで検索できるようにしました。たとえば、Excelの講座の中で「関数」というタームで検索すると一講座の映像の内部にまで検索機能がはたらき、その「関数」という言葉が出てくる箇所からストリーミングが再生される画像意味論的なインデックス機能を持たせています。さらには、テキスト教材のそれぞれの見出しの中にも時間インデックスを持たせ、そのタイムを打ち込むと、その見出しの箇所からストリーミングが再生されるという見出し再生機能も備えています。このことによって、講座の細部に至るまで、講座を横断する必要箇所を授業映像と共に取り出すことができるようになりました。授業映像のフルテキストデータベースが完成したわけです。
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