今日(3月7日金曜日)も一日が10分くらいの忙しい一日だった(10分というのは誇張でも何でもない)。朝6:30に朝食を取ったまま、一日中食事もせず、22:20くらいにテラハウスを出た。その間、会議が三つ。レポートが一つ。テラハウスICAの広告原稿が三つ。NIKKEI NET取材記事の校正が一件。麗澤大学教授一行が2時間の商談。武蔵大学教授一行の2時間の契約話が一件。オリコとの電子決済の契約話に一時間。コンビニ決済の業者との商談が一件1時間。テラハウスの来期カリキュラムとテラハウスパンフレット作成の打ち合わせ。あっという間に22:00。もうこの時間になると目が見えなくなり始める。ところがこれだけ目がくぼんでパンダみたいになっているのに、それに食事も昼夜抜いているのに、お腹だけはくぼまない、痩せない。どういうことだ。
帰り道、運悪く、都心は22:00を過ぎると道路工事が始まり、かえって道路渋滞がひどくなる。もう運転する気も起こらない。「初台」インターから首都高で帰ることにした。スピードを出さないといつ眠ってもおかしくはない。タイム計測。私は「高井戸」インターで降りるが、新記録。少し混んでいたが、初台→高井戸、2分。目が覚めたが、余計に疲れてしまった。
やっと辿り着いたと思ったら(10:50)、来客中。息子と家内が対応している。「誰?」と家内に聞いたら、予備校の「営業の方」らしい。山崎さんという人。
個人指導中心の予備校らしい。全国で30校以上ある予備校らしい。組織の母胎は都内にたくさんの専門学校を有している学校法人。私もよく知っている。さっそく、息子の隣に座って,話を聞くことにした。
「太郎君のお父さんですか? お会いしたかったです」と挨拶された。
私はこういった営業と営業の電話(要するに予備校評価)には、必ず二つの質問をすることにしている。一つは「東大に現役で何人入れたの?」(息子を東大に入れるかどうかは別にして)、もう一つは「先生はどんな人がいるの?」である。
私が「東大」にこだわるのは、東大の数学や歴史の試験は暗記や知識だけでは全く歯が立たない問題が出るからだ。よくもまあこんな問題がとけるね、といった“考えさせる”問題が出る。だから、そんな東大問題に“対策”を立てられる教員は、そういない。それにしては、「東大」の卒業生には大した奴がいない。一説に寄れば、そんな優秀な問題を解いた学生たちも、難しいけれど平板な公務員試験(官僚になるための上級公務員試験)の準備でふたたびダメになるかららしい。
ところで「東大」現役入学は「何人?」
「156人です」。
「全国で?」
「そうです」。
「息子が通うことになる新宿校、代々木校からは何人入ったの?」
「それはわかりません」
「それじゃ、そこに、いい先生がいるかどうかわからないじゃないの」
「そうですけど、自信はあります」
「何で、そう言えるの?」
「実際、たくさんの学生を東大に入れているからです」
「でもあなたが教えた訳じゃないでしょ」
「そうですけど」
「誰(どんな先生)が教えた生徒が東大に入ったのか、というデータはあるの?」
「ありません」
「それじゃ、どうやって、信じろというのよ」
「合格するかどうかは、先生ではなくて、生徒のやる気です」
「違うよ。やる気を起こさせるのが先生の仕事だよ。やる気がある学生を教えるくらいのことは、誰でもできるよ」
「でも私は、カウンセラーとしてたくさんの生徒を合格させてきました」
「それは違うよ。『やる気』という科目が東大の試験科目にあるのなら、話は別だけど、実際の点数は国語の点数であったり、数学の点数であったりするのだから、教員の実力が問題のすべてなんだよ。大学受験くらいの内容になってくると、教員の専門的知識の有無が『やる気』の原点であって、カウンセリングで救える合格なんて、大した合格じゃないよ。
うちの息子の都立戸山高校の教員なんて、まともな教員がひとりもいない。予備校の先生の方がずっと奥の深い知識を(ただ暗記しろなんていわずに)教えてくれる。それが『やる気』のすべてだと思うよ。あなたがカウンセラーとしていくら優秀でも、実際にその生徒が戻っていく(あなたの学校の)数学の先生がくだらない学習指導を行ったら、その生徒は絶対に受からないでしょ。だから先生なんだよ、結局は。だからどんな先生がいるのか、その情報を頂戴よ」
「それは今ありません。でも先生が気に入らなければ、交代させれますよ」
「そんなに分厚い資料集を持ってきておいて、なんで教員データが一つもないのよ。交代、交代のあげく、最後まで気に入らなければどうするのよ」
「そんなことは絶対ありません。自信があります」