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シラバスとは何か ― コマシラバスはなぜ必要なのか
※なお、この論考は、他の論考も含めて『シラバス論 ― 大学教育と職業教育と』(仮題)として2019年11月に刊行決定(その他に人物入試批判、キャリア教育論などの原稿を併載)。このシラバス論だけで120,355文字(昔風の言い方をすると400字詰め原稿用紙で約300枚)ありますが、途中で投げずにしっかり最後まで読んでください。教育関係者以外にも役立つはず。
なお、この記事は120,000字を超えたところでブログサーバーの一記事容量制限を超えた模様でアップできなくなりました。もう増補分は実際出版される11月までお待ちください、と断念しかけましたが、折角700バージョンを超える加筆にあきもせず期待していただいた読者のために、【本文】と【註】を分けて掲載することにしました。両者に【註】の通し番号を打ち照合できるようにしています。その形で両者とも出版まで加筆し続けようと思います。よろしくお願いします。→「にほんブログ村」大学カテゴリーランキング
(1)1991年「大綱化」以降のシラバス
1-1 シラバス詳細化の契機 ― カリキュラム自由化と引き換えの大学特色の形成
1-2 カリキュラムの反対語としての講座制 ― 大学におけるカリキュラム形成の阻害要因
(2)「概念」型シラバスと「時間」型シラバスと
2-1 授業概要が授業回毎に詳細化する意義 ― 概念のインカネーションとしてのコマシラバス
2-2 教育=学習の「ペースメーカー」としてのコマシラバス
2-3 コマシラバスと授業時間の設計 ― 教科書と教材との違い
2-4 コマシラバスの具体的な構造例 ― 「細目レベル」表示のあるシラバス
2-5 パワーポイントプレゼンはなぜ教育的ではないのか
2-6 受講前・受講後フォローとしてのコマシラバス
2-7 「見る」シラバスから「使う」シラバスへ ― メタ教材(教材参照体系)としてのコマシラバス
2-8 コマシラバスの詳細化は、授業をマニュアル化することではない
2-9 〈カリキュラム〉の必要性 ― 科目の上下左右の接合性が問われる「多様な学生」の時代
2-9-1 コマ授業の積み上げとしての単位制科目
2-9-2 小テストでは問えない科目の〈全体〉
2-9-3 コマシラバスを書くことがカリキュラム(科目間接合)リテラシーの基本
(3)教員は授業機械か? ― 教育と研究の接点としてのコマシラバス
3-1 コマの成果、科目の成果を積み上げること
3-2 長い時間をかける教育としての大学教育とシラバス
3-3 「できる」評価=「行動目標」評価における行動主義(behaviorism)
(4)期末試験(履修判定試験)とシラバス ― シラバス体系の一部としてのアセスメントポリシー
4-1 履修判定指標の必要性
4-2 「アセスメントポリシー」は「観点別評価」では代替できない
4-3 シラバスアンケートの実施
(5)「コマシラバス」という言葉と10年後のシラバス論
5-1 自己管理のためのコマシラバス
5-2 生涯学習的なコマシラバス
5-3 ?後がない?社会人教育の緊密感
5-4 「アクティブな」授業評価者としての学生の育成
5-5 最もリアルな授業評価としての学生模擬試験作成
5-6 ?できる?評価の解像度再論
5-7 10年後のコマシラバス論 ― 試験センターの創設と科目数の削減
5-7-1 第三者試験を実施すること以外にはシラバス記載の凸凹は防げない
5-7-2 科目数の削減 ― 5年後にできること
(6)終わりに代えて ― 新しい人材像とシラバスとカリキュラムと
6-1ハイパーメリトクラシーと大学の「機能別分化」論の隘路
6-2 カリキュラムの文化性こそが格差社会を相対化する
※本文中、(●)などの表記が見られる場合は、その前に来る言葉の傍点ルビや読みがなルビを意味している。●が一個だと前の文字一つのルビ、●●と2個だと前の文字二つのルビなどを意味する。 →「にほんブログ村」大学カテゴリーランキング
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?文献表(学術論文でもないのでざっくりと読者の便宜のために挙げておきます)
(1) 1991年「大綱化」以降のシラバス
中曽根臨教審第一次答申(「個性重視の原則」)、1985年
天野郁夫『大学改革を問い直す』慶應義塾出版会、2013年
潮木守一『大学再生の具体像(第2版)』東信堂、2013年
佐藤学「教養教育と専門家教育の接合」東京大学教養部第1回FD講演会、2004年
カント『諸学部の争い』岩波版カント全集18巻、2002年(1798年)
デリダ『条件なき大学』月曜社、2008年
シェリング『学問論』岩波文庫、1975年
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