by みちまなぶ(2009-01-10 21:16:34)
吉本隆明さんの本を読みたいんですけど、一番入門的な本はどれですか?よかったら教えてください。
by ashida(2009-01-10 22:06:59)
最近のものでは、『日本語のゆくえ』(光文社)だと思います。初期の著作に今から切り込むのなら、『自著を語る』(ロッキングオン)からかな。
私の個人的な文脈では『群像』2007年11月号の「死霊の創作メモを読んで」という埴谷雄高についての記事は、今となっては、かつての江藤淳との最後の対談のように感慨深いものでした。
by みちまなぶ(2009-01-11 09:15:09)
ありがとうございました。「日本語のゆくえ」を読んでみます。
しかし膨大な数を書かれてますねぇ。いやはや。
by 江口淳 元芳林堂池袋本店次長(2009-01-20 23:20:55)
〈自己表出〉と〈関係の絶対性〉の関係->「マチウ書試論」にまで 遡及しての 論述には感じいりました。納得です。
同文その後の展開も同様。首尾一貫した吉本さんの〈機能的な思考〉との飽く無きたたかい(『情況』の後書き)に心打たれる者として此処に感想を記します。
是非益々の論述の展開をお願いします
by ashida(2009-01-21 00:17:04)
いやー、嬉しいですね。
芳林堂(高田馬場店)は、わが青春の書店です。大学受験で京都の片田舎から東京へ出てきたとき最初に立ち寄った書店が芳林堂。置いてある本の多さに文明!(文化ではなく、文明)を感じました。
この書店があるだけでも東京に出てくる意味があると思いました。3時間くらいうろうろしていたのを思い出します。受験費用のほとんどを本代に費やしてしまい大変でした。たしか1日で20冊ほど買ったのを覚えています。黒田寛一の著作があれほど並んでいるのは芳林堂高田馬場店くらいでしょう(苦笑)。
芳林堂書店がなければ私の研究生活はなかったと思います。
その後10年ちょっとして、私の『書物の時間』がその芳林堂に置かれたときは感激ものでした。哲学のコーナーで手に取る人が出てくるまでじっと1時間くらいみていたくらいです。4、5人の人が見てくれて3人は買ってくれました(笑)。嬉しくて嬉しくて、声を掛けたかった。本気でした。それもこれも懐かしい私の芳林堂時代です。
その芳林堂の次長さんに、しかもその当時むさぼるように読んでいた吉本についての私のレポートをお褒めいただいて光栄です。なんという巡り合わせか、涙目状態です(大げさではなく)。
芳林堂にはあなたのような書籍通(現代思想通)がいるような気配がいつもありました。それが早稲田の学生を引きつけていたのだと思います。
ここ数年、芳林堂には行っていませんが、明日、高田馬場で私の講演会があるので、久しぶりに行ってみようと思います。
本当にありがとうございました。吉本隆明論はここ数年の内に書き上げようと思います。