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ソフトバンク「インターネットマシン」922SHを買ってしまった ― 1日経っての感想(2枚の写真付き)[商品批評]
(2008-03-29 23:30:37) by 芦田 宏直


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23日の予告通り(http://www.ashida.info/blog/2008/03/3_922sh921sh.html#more)、昨日の発売日28日にソフトバンク携帯922SH(http://mb.softbank.jp/mb/product/3G/922sh/)を手に入れた。買ったのは、新宿ヨドバシカメラ。

●サイズとキータッチが最高

まずは、サイズ感。全く問題なし。キーボード51個付いた携帯端末をワイシャツのポケットにさりげなく入れることができるというのは歴史的快挙。1990年以前から電子手帳を使っていた世代には夢のような機械だ。こんなキーボード付き端末はかつてなかった。ここまで来るのに20年かかっているということだ。

<画像:修正閉じた状態IMG_0151.JPG>
EM-ONEやザウルスがいかに大きいかがよくわかる。これではポケットに入れる気がしない。左端が922SH。

重さ、約132g。サイズ、幅56×高さ116×厚さ17mmだから、普通の携帯電話と変わらない。3.5インチの液晶付きのワンセグ携帯で厚さが17mmしかないというのは脅威的。

キータッチも最良のキータッチと言われた最後のザウルスSL-C3200(http://ezaurus.com/lineup/slc3200/)と同じキータッチ。キー間隔はザウルスの方が開いているが、キー自体の大きさは922SHの方がわずかに大きい(特に横幅)。ザウルスは数値キーが独立していたが、922SHは、数値キーがQ列の文字キーと兼用。その分文字キー列は3列に収められている。今SL-C3200のキーボードと922SHのキーボードを並べてみたが、ほとんど同じ面積! キータッチが同じ、ということを考えると同じ卓越した技術が使われているのかも知れない。ザウルス伝説は受け継がれているという感じか。

<画像:修正開いた状態IMG_0140.JPG>
ザウルスと比べてキーボードが小さい気がするが、よく見るとキーの広がりの全体の面積はほとんど同じ大きさだというのがわかる。

それにしても、そのザウルスの大きさは 幅124×奥行約87×厚さ約25mm。重さは298 g。隔世の感がある。SL-C3200は6GBのHDDを搭載しており、その分、重くなったが(ワイシャツどころかスーツの内ポケットにも入れる気が起こらなかったが)、922SHはわずか数グラムの4GBのマイクロSDカードを搭載できる(すでに私は搭載済み)。

キータッチはこういった携帯端末には重要。同じキーボード付き携帯端末のソニーCLIE、PEG-UX50(http://ascii24.com/news/i/hard/article/2003/07/17/645006-000.html)のキーボードは使い物にならなかった。CLIE自体はいい製品だったが、キータッチの感覚(と間隔)においてシャープザウルスははるかに優れていた。今回の922SHにその伝統は確実に引き継がれている。


●ハードキー51個の快感
キー総数51個というのがこの携帯電話の最大の強み。

たとえば、文字入力などで一番鬱陶しい、かな/カナ切替機能、数値/英語切替、絵/記号切替、英語大文字/小文字切替などが独立ハードキーで行えるから便利。その上ローマ字カナ漢字入力が通常のPCのように可能だから、後は推して知るべし。

また「TV」キー、「カメラ」キー、「辞書」(英和64000語、和英36000語、国語42000語)キー、「メモ」キーも独立キーになっている。

独立キーは文章入力だけではなく、検索にも威力を発揮する。たとえば、500人を超える膨大な連絡帳から名前を探すときなどは、すぐに文字を入力できるから通常の携帯電話の検索よりもはるかに速く見つけることができる。一文字ずつ文字を入力するたびに検索対象が連続的に絞られていくために速い。これだと連絡帳をグループ毎に分類しなくても通常の「読みがな検索」の方がはるかに速く見つかる。分類グループを捜している間に、見つかってしまうという速さ。独立文字キーが付くという恩恵は文章を快適に打つためだけではないという好例。

文字入力自体の快感は、まだまだ1日も経っていないから味わっていないが、予測変換の窓もこれまでの携帯と同じように開いているために、そちらに気が散ってしまうことも何度もある。キーで打ち込み続けるか、予測変換の方が速いのか、迷うこともたびたび。いっそ予測変換の窓は「見ないなら見ない、ひたすらキー入力」という思想でも確立しないと当分迷い続けることになるだろう。


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