今日の式辞はサイテーだった。式辞は考えていたことの10%くらいしか話せない。何回やっても同じ。悔しくてしようがない。それに式典で少し泣いてしまった。
夜間建築科の卒業生が45名卒業だったが、参加者はたったの7名。列席者が100%近い昼間課程に比べて夜間が少ないのはショックだった。いつもだともう少し多かった気がする。
2年間仕事をしながら通い続けて、やっと卒業という感じだと思うが、その卒業式にさえ参加できない夜間学生のことを考えたら、2年間大変だったろうなぁ、と(壇上で)思い始めた。これがダメだった。急に涙が出てきて、夜間建築科総代が前に来て「卒業証書…」と読み上げはじめたら涙が…。押さえに押さえたが、この涙はたとえばれても意味が分からないだろうなぁ、困った、困ったという感じだった。
次に泣いたのが、最終盤、「校長特別賞」(学内の成績だけではなく、学校外部の高度資格やコンペ受賞などを獲得した学生に対する顕彰)を与えた5人の卒業生を代表してWEBプログラミング科の広瀬君が壇上で話し始めたとき。
JAVA、ORACLE、XML、UMLという現代プログラマーに必要な資格をすべて取得して、「日立ソフトウエアエンジニアリング」という名門会社に就職した彼はこう切り出した。
「僕がこの学校で学んだ最大のことは、『プライド』です。『プライド』を持つということがどれだけ大切かを校長先生や芦澤科長先生から学びました。今後は世界大のフィールドで活躍したいと思っています」。
いいこと言うじゃないか、広瀬君。「プライド」なんて言葉が学生の口から出たのがうれしくて、うれしくて、ここでは涙が隠しきれなかった。
今回は、元東京スバル会長の山口後援会会長も「良い卒業式でしたね」とお褒めの言葉を頂いたが、さて、一番沈んでいたのが私かな。周りの人たちが随分頑張ってくれました。
以下毎年恒例の2007年度卒業式式辞全文です(ただし、こう喋りたかったという修正全文です)。
●御挨拶
みなさん、今日は卒業おめでとうございます。
今日はたくさんの保護者の方々もお見えになっています。
私も同じように4月に社会人になる息子がおります。
同じ年頃の子供を持つ親として、私もまた感慨一入であります。
また来賓の方々もたくさん来られています。春先何かとお忙しい中、ありがとうございます。
来賓の方々はみなさんを4月以降受け入れて下さる企業の方がほとんどです。
企業の方々は、本当に皆さんを採用して良かったのか、最後の見定めに来られています。それが専門学校の卒業式というものです。今日の卒業式次第では内定を取り消す気で来られているかもしれません。保護者席にも潜んでおられるかもしれない。
みなさんは心してこの式典に参加して頂きたいと思います。
今回は「卒業生へ」というA4版23枚にも渡る小冊子がお手元にあるかと思います。みなさんを在校中指導してきた先生達が心込めて書いてくれたメッセージです。
昨日の夜出来上がったばかりのものですが、昨晩私も全部読みました。先生達の皆さんへのお思いがこもった最後のメッセージの数々です。
そのメッセージの思いを代表して、今日は校長から最後のお話をしたいと思います。