●症状報告113(http://www.ashida.info/blog/2008/03/_ms.html#more)への芦田の質問
もし「免疫反応不在でのオリゴの死」(2004年4月、Annals of Neurologyの論文)が本当だとしたら、MS・NMOは自己免疫疾患ではないということになる。
また抗AQP4抗体も「原因」ではなくて「結果」かもしれない。つまり「髄鞘再生という現象は、悪者であったはずの「炎症」と紙一重に生じているかも知れない」。
慶応大学の発見に擬して言えば「抗原は関係ないかも知れない(免疫グロブリン(抗体)そのものを(抗原によらず)認識する受容体が鍵として働いている)ということ」。「髄鞘再生に効いているのは、「抗体」それ自体かもしれない。
Cambridge大は「炎症は髄鞘再生に必要である」とまで言っている。
あなたのこれまでの刺激的な最前線報告ではそうなる。
となると、MS・NMOは自己免疫疾患ではないということ(か)。とすると、炎症を抑える治療は病気を長らえさせるだけということ(か)。その場合、炎症をパルスなどをせずに(もちろんステロイド服用もなしに)、(辛いのを我慢させて)そのまま放っておくとどうなるのか。新潟大学の安保理論のように対処療法が諸悪の根源ということになるのかどうか。
つまり治療の基本は「FcRgの刺激を行う医薬品」にまでいくか行かないかは別にして、免疫抑制ではないということなのか。
だとすると、(「陽性」の家内の場合などは特に)「ステロイドが効く」(一日20ミリ以上続けると実際に効いている)というのは、どういうことなのか。
とりあえず、ここまでが私の質問です。