モバイル『芦田の毎日』

mobile ver1.0

校長の仕事(22) ― 就職活動、出陣の言葉(できるだけ大きな企業を目指しなさい)[校長の仕事]
(2007-11-05 08:27:45) by 芦田 宏直


< ページ移動: 1 2 3 4 5 >

先々週の金曜日(就職プログラムの期間)は久しぶりにWEBプログラミング科の学生の前で話しをした。春のフレッシュマンキャンプ以来だ(http://www.ashida.info/blog/2007/04/post_201.html)。

内容は、就職活動を開始する君たちへ、というもの。専門学校は2年課程が多い。したがって、就職活動は学校へ入学して半年足らずで開始しなければならない。

特に大学生(特に一流大学の大学生)と本気で戦うには、大企業が採用活動を開始する10月は勝負時なのである。

それははるかにハンディを背負った活動開始である。大学生は3年生の10月。専門学校生は1年生の10月。一流大学に在籍してようが、三流大学に在籍してようが、この年代の2年間はどんな学生だって大きく成長する時期で、3年生は1年生に比べてはるかに大人の落ち着きがある。

だから、ほとんどの専門学校の就職活動は、この時期には開始しない。一流企業の、一流大学3年生の採用が一巡する春先が専門学校の就職活動が本格化する時期なのである。

1年生の10月の就職活動を開始する専門学校なんて、日本中どこを探しても存在しない。3年生の大学生に勝てないからだ。「専門学校は(大学に比べて)就職がいい」というのはウソだ。

それはそもそも大学生がもともと相手もしない企業の部門への就職率がいい、と言っているだけで同じ土俵で優劣を競っているわけではない。

こんな状況の中で、私は19日(金曜日)に次のような話しを学生諸君に行った。


●若い内はできるだけ大きな企業を狙いなさい。

まず、みなさん、できるだけ規模の大きな企業への就職を目指しなさい。それは中小企業はよくないという意味ではなくて、まずは大きな企業で学ぶべきことを学びなさい、という意味です。大きな企業があなたたちの終点や理想である訳ではありません。

理由は二つあります。

第1の理由。
大きな企業は、人材評価を複数の系列から汲み上げるノウハウを有しています。直属の上司と折り合いが悪くても必ず直属の上司共々評価の対象にする仕組みを有しています。したがって、人間関係で失敗する可能性が少ない。

小さな会社は、トップの顔が見え、動きも速くて快適なように見えますが、一度上司(あるいは社長)とうまくいかなくなったら評価を取り返すのに大変な努力が必要になる。これは若いあなたたち、人間関係にまだまだ経験の少ないあなたたちにとっては大変な負荷です。小さな会社への就職機会が多い専門学校生がキャリアを積みづらい理由がここにあるわけです。

第2の理由。

< ページ移動: 1 2 3 4 5 >


コメント(1)
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る