あの「蓼科、謎の虫騒動記」をブログと同じようにミクシィ(MIXI)日記でも公開しておいたら、しばらくして、以下のようなコメントがわが学園の学生(WEBプログラミング科の学生)から入った。
「特徴を見る限り本国の天然記念物であるニホンヤマネだと思うのですが・・・
参考URL
http://eco.pref.yamaguchi.jp/rdb/html/01/010003.html 」
(以上、コメント引用終わり)
これだけ。うそだろ。あんなリスネズミが天然記念物? そんなことあるわけがない。そもそもそんな天然記念物がなんで蓼科の、たった年4日間の私の滞在時に出てくるのよ。
でも、リンクを開いたら、結構似てる!
「自然状態での本種の存続は極めて難しい状態である。文化財としての保護を強化し、人工的な繁殖も検討すべき状況である」とまで書いてある。
どうしよう。
狼狽していたら、今度は、大学の研究者(某国立大学の研究者)の方から、すぐさま、以下のようなご丁寧なコメントを頂いた(ミクシィではブログよりもたくさんの写真を公開している)。
メッセージ&お写真拝見いたしました。
結論を先に申し上げますと、ヤマネの若者と思われます。
以下、今回の写真を順に見ながらの鑑別の道筋です。
毛質はトガリネズミの仲間に似ているが、鼻先が丸くネズミ顔。
壁によじ登ったりするのが得意そうだし、尾がふさふさでネズミよりもリスに近く見える。
しかし尾が立っていないので、リスの仲間ではない。
足が短く見えるのは、皮膜の為と思われる。
尾が毛で覆われており、前後肢間に皮膜がある小動物は日本ではヤマネとモモンガ、ムササビ。
大きさがヤチネズミやトガリネズミ程なので、ムササビ、モモンガでは無さそう。
で、大きさと毛色から、恐らく若いヤマネであろう、となりました。
正確な鑑別は、DNA鑑定、および頭骨の測定値をもとにして行います。
ヤマネは糞尿が少々くさいですが、ヒトに対して悪さはあまりしないですから、屋根裏に住み着いたとしても大目に見てやってください。
蛇足ですが、野生動物ですので、飼育するには「獣医師以外の者が野生動物を飼育下に置かなければならない特別な事情」を申請して「都道府県知事の許可」を得るが必要があります。
以上が、その研究者のメッセージだった。
ますます、ヤマネの疑いが濃くなってきた。わが学園のWEBプログラミング科学生の推測程度なら、まだ間違う可能性もあるが(そもそも専門分野が違うではないか)、日ごろ、こういった小動物を扱っている大学の研究者がそう言うのなら、これ以上に確かな情報はない。
そうすると、その数分後、またその学生から書き込みが入った。
「蓼科のすぐ側にある八ヶ岳が、ニホンヤマネの生息地であり、ヤマネが見られる事を売りものにしている山荘があるくらいですから(http://www.yamabikosou.com/index2.html)、たしかに断言は出来ませんが、ニホンヤマネである可能性は極めて高いと思います・・・
都心の鼠であれば、さすが自分も駆除しますが、外へ逃がすという手は無かったのでしょうか?
ヤマネの子供の写真がありましたので載せて置きます(http://www.kochinews.co.jp/0611/061103headline08.htm)。