by エヴァ(2007-07-16 03:09:10)
就職活動お疲れさま
ところで、息子さんは何故、父が校長をされている専門学校には行かなかったんですか?
行かなかった理由を教えて下さい。
by ashida(2007-07-16 04:04:11)
それは、簡単な理由です。我が息子は、高校3年の段階で、なりたい職業イメージが全くなかったからです。いい年をして未だにそれがありません。
大学の4年生である今でさえ、まだ職業イメージがわかない。その右往左往ぶりが彼の就職活動に良く表れています。
自分が何に向いているのかわからないまま専門学校など選べません。私の学校の見学会に来る高校生達は、必ず(曖昧ではあるけれども)仕事のイメージがあります。
私は先の記事でこう書きました( http://www.ashida.info/blog/2007/06/post_208.html#more )。
こんな危うい(私の息子のような就職)選択は、わが専門学校生では絶対にありえない。専門学校生は、日々の勉強がそのまま就職への自信と展望にかかわっている。自分が何で会社に貢献できるかをわかっている。
というより、会社は、自分の実力を表現する衣装に過ぎない。だから会社を文字通りの意味で“選ぶ”ことができる。そもそもわが学生たちは、入社した途端に、会社の先輩に学校で学んだ新しい技術を教えている学生もいるくらいだ。
ところが、大学生は会社をその意味で選べない。勉強の延長に就職が見えないからだ。そもそも勉強そのものをしていないのだから、選べるわけがない(勉強したのは受験勉強だけ)。それに中身がないのだから選ぶ根拠(基準)がない。結局、追い込まれて、「好き」「楽しい」が大事、と言っているに過ぎない。
「あなたは、中身がないからそう言っているだけだよ」と私は言った。
「そうだけど、でも、中身がないのだから、それしかないよ」。
from 6月13日の『芦田の毎日』
今もこの気持ちに変わりがありません。